バターの保存方法。冷蔵と冷凍を使い分けて美味しく食べきるコツ。

食の雑学

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料理に入れただけで、豊かな香りが鼻をくすぐるバターは、ここぞというときに使いたい調味料のひとつですよね。

バターはある程度の大きさで売っていることが多く、開封したら、だいたい2~3週間で使い切ると美味しく食べきることができます。

でも、「そんなにバターを使い切れない」ってこともありますよね。
うっかりしていると、バターの表面が黄色くなって、すぐに硬くなってしまいます。

そんな場合は、冷凍保存すれば美味しさをたもって保存することができます。

今回は、バターを冷蔵や冷凍するうえで、美味しさをたもって保存する方法についてご紹介します。

バターは冷凍保存できる

バターは冷凍で保存できますが、保存期間はどのくらい延びるのでしょうか。
また、冷蔵ではどのくらい保存できるのでしょう。

バターの保存期間について見ていきましょう。

バターの保存期間

・冷蔵の場合
バターは未開封であれば、3ケ月ほど賞味期限があります。

ただし、開封してしまうと、賞味期限に関わらず2~3週間ほどが美味しく食べられる期間です。これを知らないで、賞味期限内だからとそのまま置いておくと、黄色く変色していたりカピカピに乾燥してしまったりしますよ。

・冷凍の場合
未開封のバターをそのまま冷凍した場合は、半年は保存が可能です。

開封後の使いかけのバターやカットしたバターを冷凍した場合は、およそ1ケ月保存ができます。

バターの正しい保存方法

バターは通常冷蔵で保存されていると思いますが、それ以外にも冷凍でも保存することができます。

冷凍しても、風味や美味しさはそのまま。ちょっと手間をかけて冷凍しておくと、バターの保存期間がぐっと伸びて、使いやすさもアップします。

それでは、冷蔵・冷凍それぞれの保存方法を見ていきましょう。

バターを冷蔵で保存する方法

バターは空気に触れていると、最大の魅力でもある風味が落ちてしまいます

開封したら、包んであるアルミの紙の上から、ぴったりとラップで包んでおくと、風味を損なうことなく最後まで食べられます。

バターを冷凍で保存する方法

【用意するもの】
バター・・・冷凍したいだけ
冷凍用の食品ラップ・・・適量
冷凍用の保存袋・・・適量

【冷凍の手順】

  1. 使いやすい分量に小分けにしたバターを、空気が入らないようにラップでぴったりと包みます。
  2. 冷凍用の保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。
    バターを冷凍するとき、なるべく長く保存させたいなら、冷凍庫の奥の方に入れるようにしましょう。
    家庭で使う冷凍室は開けたり閉めたりすることが多く、温度変化が激しくなります。バターを冷凍室の奥の方に入れておくことで、外気に触れて温まることが避けられます。
あまぐり
あまぐり

小分けにするときのバターは、大さじ1を目安にしておくと、お料理のレシピに対応できて便利です。バターの大さじ1は15mlで重さにして12g小さじ1は5mlで4gです。

計りがない場合も、切り方を工夫することで、大さじ1のサイズにカットできますよ。

スーパーで購入できる一般的なバターは、200gのサイズが多いので、16等分するとだいたい12gになります。16等分するには、まず2つに切って、それぞれをさらに2つに切ります。

これを4回繰り返すと1/16サイズ、つまり大さじ1にカットできます。さらにそれを3等分すると、小さじ1になります。

冷凍バターの解凍方法

冷凍したバターは、冷蔵庫に移して自然解凍するのがベストです。
解凍の目安は大きさにもよりますが、固まりのまま冷凍したものでも、ひと晩あれば解凍できますよ。

注意点 再冷凍はヤメて!
一度解凍したバターをもう一度冷凍すると、風味が損なわれ、品質劣化にもつながります。
せっかく風味の良さが命のバターを使うのに、風味が損なわれてしまっては、残念ですよね。
冷凍したバターを余分に解凍してしまった場合は、そのまま冷蔵庫で保存し、早めに使うことをおすすめします。

バターはもともと腐りにくい食品ですが、油の酸化などにより劣化が進みます。
冷蔵して使う時にも、ちょっと気をつけるだけで保存性が高まります。

つぎに、使っている間に気をつけるといいことを、お伝えしますね。

バターの使い方

バターを冷蔵保存していて、使っている間にも、品質が劣化してしまうことがあります。

使い方ひとつで、バターが食べられなくなるなんて、もったいないですよ。

いままでの使い方を見直すことで、品質劣化を防いで最後までおいしくバターを使うことができますよ。

水気のついたナイフやスプーンを使わない

水分がバターの表面につくことで、酸化が早まり品質の低下やカビが生えてしまうこともあります。

バターに直接触れる食器類は、水分をしっかりふき取ってから使いましょう。

ナイフや箸を使いまわさない

お料理中に炒めていた菜箸や、他の調味料などをすくったスプーンで、そのままバターを削ってしまうことがあるかもしれません。

また、パンにバターを塗ってからもう一度バターを取ってしまう、なんてこともありますよね。

他の食材やその食材の持つ水分が、カビの発生の原因になることもあります。
バターを使うナイフやスプーンは使いまわさずに、清潔なものを使用するようにしてくださいね。

黄色く変色していたり、カピカピになってるときは?

バター入れの蓋を開けたら、バターの表面が乾燥していたり、黄色く変色していたりすることがあります。

表面が多少乾燥しているだけなら、問題はありません。
バターの水分が蒸発し、乾燥してしまうのです。

もちろん食べられますが、残念ながら風味は落ちてしまっています。
新鮮なバターに比べると、その価値は半減してしまいますね。

バターの保存方法にあったように、乾燥しないようにラップでしっかり包んでおきましょう。

食べない方がいいバターって?

 

ほんらいは傷みにくいバターなのですが、もしつぎのような見た目やにおいがするときは、腐敗が進行中の可能性があります。

残念ですが食べるのを控えて、処分してしまいましょう。

・バターが中心部まで濃い黄色や茶色になっている。
・バターの表面にカビが生えている。
・古くなった油のにおいがする。
・冷凍焼けを起こして、冷凍庫のにおいが染み付いている。

冷凍焼けを起こしただけなら、食べることはできるのですが、嫌なにおいが鼻について美味しく感じられません。

こちらも使用は避け、処分してしまった方が良さそうです。

おわりに

今回は、バターの保存方法についてお伝えしてきました。

バターの保存について、おさらいしておきましょう。

  • バターは冷凍保存で1ケ月冷凍保存可
  • 未開封のバターの冷凍期間は半年
  • 解凍は冷蔵庫で
  • 再冷凍はしないこと
  • 開封後は、2~3週間で使い切る
  • 使う時は、清潔な乾燥したナイフで

バターはサラダ油などに比べると少し高価で、料理の風味づけに使うのに向いていますよね。

いつでもたっぷり使いたいというより、ちょっとだけ料理にプラスするイメージでしょうか。

ですが、あるとなしでは、断然ある方が美味しく感じます。

毎日ちょっとずつ使うのなら、冷凍保存がやはりおすすめです。
冷凍保存しておけば、いつでもちょっとだけ、風味をよくすることができますよ。

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