れんこんは生で冷凍できる?下処理や保存の仕方と食感を楽しむレシピも。

根菜類

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サラダやきんぴらにするとシャキシャキとした食感が心地よく、煮物に使うとホクホクとした食感がたまらない冬の食材のれんこん。

もちろん一年中出回ってはいますが、旬の季節はお値段が手ごろになって、たっぷり手に入れやすいですよね。

たくさん買って余ったら、れんこんは冷凍保存することができます。
生でも加熱したあとでも大丈夫。

簡単にできるので、まとめて買って下ごしらえして冷凍しておけば、1ケ月はれんこんをなにかと使えて便利。独特の食感が、いつものお料理を「ちょっと違う」ものに感じさせてくれますよ。

今回は、れんこんの下処理や冷凍方法、食感を楽しむおすすめのレシピをご紹介します。

れんこんの冷凍保存の仕方

れんこんを冷凍保存する際には、きちんと下ごしらえしておくと、使う時に便利です。

使いたいお料理にあわせて下ごしらえしてから保存すると、サッと取り出してお鍋に放り込むだけで煮物が作れたりと、とても便利に使えますよ。

れんこんの下ごしらえ

れんこんの皮はむく?むかない?

レンコンは皮ごと食べられます

ただし作るお料理によっては、白く仕上げたい場合もありますよね。
たとえばれんこんの形を生かして花の形に切ってから甘酢につけて、ちらし寿司のトッピングにしたり、お正月の酢レンコンに使うときなど。

そんな時は皮をむいてから切り分けます。
皮はもともと食べられるので、ピーラーなどで薄くむくだけで大丈夫。

れんこんの切り方

食感を楽しめるところが、れんこんの美味しさのひとつでもあります。

もちっ、サクッ、シャキシャキと1つの食材で食感はバラエティに富んでいますよね。でも、どうしてこんなに食感が違ってくるのか、知ってますか?

じつは、れんこんは切り方を変えるだけで、食感が違ってくるんですよ。

れんこんの食感は産地(種類)やれんこんの使う部分によっても違いはありますが、料理に合わせて切り方を変えるかだけでも、好みの食感にすることができるんです。

産地や部位による違いについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

れんこんの選び方、食べ方
れんこんはお料理によって、きんぴらやサラダならシャキシャキとした食感、筑前煮などの煮物ならホクホクとした食感を味わえる、使いでのある野菜ですよね。 ただ、丸ごとだと見た目は土にまみれてるし、色も...

れんこんの繊維にそって縦に切るとカリッと固い食感に、繊維を断って輪切りにすると柔らかい食感が楽しめます。輪切りにすると、れんこん特有の可愛らしい形が目でも楽しめますね。

れんこんは使うお料理に合わせてカットしてから保存しておくと、すぐに使えて便利になりますよ。

縦切り【カリッとした食感】
炒め煮などに

乱切り【ホクホクな食感】
筑前煮などの煮物にすると表面積が増えることで味が染みやすくなります

厚めの輪切り【サクッとした食感】
きんぴらやソテー、揚げ物などに

薄めの輪切り【シャキシャキ・パリッとした食感】
サラダや酢レンコン(酢ばす)、チップスなどに

かたまりのまま【もっちり・トロトロ食感】
すりおろしてお好み焼きに入れたり、汁物・鍋のとろみ付けに

れんこんを酢水にさらすのは何故?

れんこんは白い色をしているイメージがありますが、皮をむいたり切ったりしてしばらく置いておくと、切り口が黒っぽく変色してしまうことが。

この変色を止めるには、酢水(水1カップに酢小さじ1/2程度)に5分ほどさらせばOK。お料理に使っても、れんこんを白く仕上げることができますよ。

変色を気にしなくていいようなお料理ならば、酢水にさらす必要はありません。酢水にさらさない方がれんこんの栄養も残ります。

れんこんの冷凍方法

生のままでも加熱してからでもれんこんは冷凍可能です。それぞれの冷凍方法と保存期間の目安をご紹介しますね。

れんこんを生で冷凍する

れんこんは生のままで冷凍保存すると、多少食感が変化したり変色することがあります。ただ、もともと水分が少ないために、比較的劣化が少なくおいしく利用することができます。

  1. お好みの下ごしらえをしたあとに、水分をしっかりと取ります。
  2. 切り方によってはくっつきやすいため、使いやすい分量ずつラップで包み、冷凍用の保存袋に入れます。なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍で保存します。
    ※一度に使い切る分だけを冷凍する場合は、冷凍用の保存袋に直接入れて、空気を抜いてもいいです。

冷凍保存期間:1カ月

れんこんを加熱してから冷凍する

れんこんを加熱してから冷凍すると、生のまま冷凍した場合に比べると食感の変化が少な目になりおススメ。また、冷凍庫から取り出してそのままお鍋に入れたり、解凍した後そのまま食べられたりと、使う時の手間が省けて便利にも。

  1. お好みの下ごしらえをしたあとに、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱します。
    シャキっと感を残したい場合は3分、しっかり火を通したいなら5分を目安に調整してください。
  2. ザルなどに広げて冷まし、使いやすい分量ずつラップで包み、冷凍用の保存袋に入れます。なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍で保存します。
    ※一度に使い切る分だけを冷凍する場合は、冷凍用の保存袋に直接入れて、空気を抜いてもいいです。

冷凍保存期間:1カ月

冷凍したれんこんの解凍方法

冷凍したれんこんの使い方は2つ。凍ったまま調理するか、冷蔵庫で自然解凍してから利用する方法があります。

冷凍することでれんこんのシャキシャキ感が多少薄れモチっとした食感が強くなりますが、れんこんはもともと水分が少なめなので美味しさをさほど損なうことなくおいしく食べられますよ。

れんこんを加熱調理する場合も解凍するの?

煮物や炒め物など加熱調理をする場合は、解凍しないでそのまま鍋やフライパンに入れられます。れんこんを凍ったまま火にかけることで、冷凍するときに壊れてしまった細胞から出るうま味も一切逃さず食べられますよ。

また、れんこんの壊れた組織にじゅわっと味が染み込み、よりいっそうれんこんがおいしくなるんですよねっ。

れんこんをサラダなどに使う場合の解凍方法

サラダなどにれんこんを使う場合は、できるだけシャキシャキ感をのこしておきたいもの。そんなときはできるだけゆっくり解凍するのが美味しく食べるコツです

ゆっくり解凍することで、れんこんの組織が壊れにくくなりシャキシャキ感が残ります。
冷凍したれんこんは、冷蔵庫に移し替えて時間をかけてゆっくり解凍しましょう。

れんこんは調理してから冷凍保存もできる?

調理したれんこんも冷凍保存ができます

加熱したものであれば、冷凍用の保存袋に入れて、できるだけ空気を抜いて冷凍すればOKです。

食感は調理の内容によって、冷凍すると変わる・変わらないが別れてきます。

水分を残してシャキシャキ感を残した料理だと、冷凍することで水分が抜けてシャキッと感が失われ、ややもちっとした食感に変わります。

反対に煮物などしっかりと火を通したものは、れんこんの水分は抜けていますので、冷凍してもそれほど食感は変わりません。

調理してから冷凍したものは、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで温めてそのまま食べられます。

冷凍れんこんのおすすめレシピ

食感を楽しむことができる、れんこんが主役のレシピを3つご紹介します。

れんこんのサクサク食感を楽しむ

れんこんのチーズ焼き

【材 料】
れんこん 中1節(200g)
とろけるチーズ 30g
オリーブオイル 大さじ1

  1. レンコンは8mmの輪切りにします。
  2. フライパンにオリーブオイルをひき、水気を切ったれんこんを並べて両面が透き通るまで焼き、取り出します。
  3. フライパンにとろけるチーズをレンコンの大きさに置き、その上にレンコンをのせて軽く押してくっつけます。
  4. チーズがカリカリに色付くまで焼いたら、ひっくり返してこんがりと焼きできあがりです。

れんこんのシャキシャキ食感がたまらない!

レンコンのきんぴら

【材料】
 れんこん 150g
 赤唐辛子(輪切り) 1本
 白ごま 適量
 A 酒 大さじ1
  みりん 大さじ1
  しょうゆ 大さじ1
  砂糖 小さじ1
  和風だし 小さじ1/2
 ごま油 適量

  1. れんこんの皮をむき、縦に1/4に切ります。
  2. れんこんを2ミリの薄切りにして、薄い酢水に浸け、一度水を取り替えて水切りしておきます。
  3. ごま油でとうがらしを炒め、強火でれんこんを炒め、Aを加えて水分がなくなるまで炒めます。
  4. 仕上げにごまを振ってできあがり。
    ※にんじん、こんにゃくを加えてもとっても合います

れんこんのとろみであたたまる!

れんこんのとろとろ味噌汁(2人分)

【材料】
 青ねぎ  2本
 れんこん 1/2節 (120g)
 だし汁 300ml
 味噌 大さじ1と1/2

  1. 【下準備】れんこんは半量を薄切りにし、残りはすりおろします。青ねぎは小口切りにします。
  2. 鍋にだし汁と薄切りにしたれんこんを入れて火にかけ、3分ほど煮ます。れんこんがやわらかくなったらアクを取り、すりおろしたれんこんを加えて混ぜます。
  3. すりおろしたれんこんが透き通ってきたところで火を止め、味噌を溶き入れます。火をつけてひと煮立ちしたら、できあがりです。器に盛って青ねぎちらします。

れんこんは生のまま冷凍できる? まとめ

  • れんこんは生のままでも、軽く加熱しても、調理した後でも冷凍できる
  • れんこんは料理によって切り方を変えると、食感が楽しめておススメ
  • 加熱調理するなら冷凍のまま、非加熱なら自然解凍で

れんこんを使ったお気に入りのレシピを見つけたら、それに合わせて下ごしらえして冷凍さえしておけば、いつでも冷凍庫から取り出して調理に取り掛かれます。

れんこんの輪切りは見た目も可愛く、サラダやカレー、ピザのトッピングにのせるだけで季節を感じられて少しだけ手が込んだ印象に。食感も楽しいので、れんこんが余ったら色々なお料理に「チョイ乗せチョイ足し」してみてくださいね。

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