煮物などの和食だけでなく、洋食など何に使っても美味しい高野豆腐は、調理のしかたで食感もさまざま。キッチンに常備しておくと、重宝する食材のひとつですよね。
高野豆腐は乾物なので、常温で長期保存しておいてもいいと思われがちなんですが、正しい方法で保存しておかないと、酸化して品質を落としてしまうことも。
今回は、そんな高野豆腐の保存方法をご紹介します。開封前・開封後・戻したあとや調理したものなど、それぞれの保存方法を見ていきましょう。
高野豆腐の保存方法
高野豆腐は乾物なので、常温での保存ができます。ただしパッケージを見てみると、「冷暗所で」との但し書きがあります。
「常温で保存」と「冷暗所で保存」の違いって知ってますか?なんとなくはわかるけど、細かくは考えたことないって方も多いと思います。
まずは、ここからおさらいしていきましょう。
常温保存とは、何度でどこに置く?
常温とは15℃から25℃くらいをさします。そして直射日光があたらず、湿気が少なく風通しのよい場所に保存するのが常温保存です。
冷暗所ってどこ?
常温保存の中でも、保存場所が冷暗所とされているものは、ほのかに暗い・あまり明るくないところのこと。
その場合は直射日光だけでなく、室内の蛍光灯などの光も避けてくださいね。
真夏や梅雨時など、室温や湿度が高い状態が続くと食品の傷みが早くなることがあります。
そんなときは常温保存できる食品であっても、冷蔵庫の冷蔵室や野菜室に入れると安心ですね。
では、高野豆腐の場合は、どのように保存したらよいのでしょうか。
高野豆腐が開封前なら?
開封前なら、パッケージのまま常温の冷暗所で保存してください。
未開封の物なら半年程度もつものが多いです。賞味期限内に食べるようにしましょう。
高野豆腐を開封した後は?
開封後は常温に置いておくのではなく、冷蔵用保存袋に入れて密封し、冷蔵室に保存しましょう。
空気に触れている時間が長いと、高野豆腐の良質な脂質が酸化してしまいます。脂の酸化がおこると、品質が低下し高野豆腐の色が悪くなったり、ひび割れたり嫌なにおいがすることも。
開封後は賞味期限内であっても、少しずつ酸化が進んでしまいます。1ケ月をめどに、できるだけ早く食べましょう。
高野豆腐は冷凍保存もできる♪
高野豆腐は乾物なので、水で戻すと倍以上に膨らみます。
「思ったより多く戻してしまって使い切れない」とか「いちいち戻すのが面倒」なんて場合でも、もどしたあとで冷凍保存しておくと、料理のたびに戻す手間が省け、すぐに使うこともできるので一石二鳥です。
戻した高野豆腐はしっかり水気を絞ってから、お好きな形にカットしておきましょう。あとは冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫に入れるだけです。
これで1ケ月は保存ができますよ。

凍ったら一度冷凍庫から取り出して袋の上からバラバラにほぐしておくと、使う時に取り出しやすくなって便利ですよ。
もどした高野豆腐、冷凍しても味は落ちないの?
高野豆腐は、もともと固めに作ったお豆腐を凍らせ長期熟成させたのちに、解凍して乾燥させたもの。
製造工程で冷凍→解凍しているので、もう一度冷凍しても食感はほぼ変わりません。
戻した高野豆腐を冷凍したり、調理したものを冷凍しても、美味しく食べることができますよ。
もどして冷凍した高野豆腐の使い方
高野豆腐はじゅわっと味の染みた定番の含め煮の他にも、お味噌汁にお豆腐の代わりにそのまま入れたり、お料理にお肉が足りないときに、お肉の代用として使うこともできます。凍ったままでも使えるので、手間もかかりませんよね。
食感がお肉に似ていて味も染みやすいので、麻婆豆腐のミンチの代用としたり、唐揚げにしても、騙されるひとが続出するかも?
また調理してから冷凍したものは、冷蔵庫で自然解凍したりレンジで加熱してすぐ食べることができますよ。お弁当に入れるなら凍ったまま入れて、お昼時には食べごろになります。
高野豆腐を上手に保存して、便利に使おう!
今回は、高野豆腐の保存のしかたについてご紹介しました。
高野豆腐は常温で最長6ケ月ほどの長期の保存ができますし、下ごしらえはお湯でもどすだけ。あとはそのままお料理に使えますし、食感がお肉に似ているのでお肉の代わりに使うこともできて、常備しておくとなにかと重宝します。
戻した高野豆腐は使いやすい大きさにカットして冷凍庫に常備しておけば、冷蔵庫に何もないときにとっても助かります。サッとお味噌汁の具材にしたり、麻婆豆腐やミートソースなどミンチが必須のレシピでも、ちいさく刻んで入れることでそれっぽく仕上げることができますよ。
「冷蔵庫に何もない!どうしよう?」と思った時でもパパっとお料理をつくれたら、料理上手になった気分が味わえて嬉しいですよね。いや、それはもう料理上手と言っていいと思うんですよね。
見た目がお肉そっくりなだけでなく、栄養も満点でヘルシーな高野豆腐。ぜひ常備して、いろんなお料理で使いこなしましょう。
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