「おせち料理の黒豆がたくさん余った」
なんてことはありませんか。
黒豆は砂糖をたくさん使って甘く煮ると日持ちしますが、
甘さを控えたものは日持ちが短くなりがちです。
健康のためにとお砂糖を控えめにして黒豆を煮たら、
「まだ大丈夫かな…」
と心配になることも。
そんなときに便利なのが「冷凍保存」。
黒豆の煮物は冷凍保存しておけば1ヶ月は美味しく食べられます。
見た目や味も変わりなく美味しく食べることができるので、
黒豆が余ってしまった場合などにお試しください。
今回は、黒豆の冷凍保存の方法と冷凍した黒豆の解凍方法、
保存期間や黒豆を使ったアレンジ方法もご紹介します。
黒豆の冷凍保存
黒豆の煮豆は、冷蔵保存では5日から1週間ほど日持ちがします。でも黒豆は甘さによって保存期間が違ってくるんですよね。
黒豆の甘さは好みの分かれるところで、甘さが控えめのものは数日と保存期間が短く、砂糖が多めの甘い黒豆なら1週間ほどと保存期間は長くなります。
黒豆は煮汁に浸かっていますので、これをどうするのかも悩みどころ。煮汁と一緒に冷凍すればいいのか分けた方がいいのか。
それぞれの冷凍方法の特徴をご紹介しますので、お好きな方法で冷凍してみてくださいね。
黒豆は煮汁ごと冷凍する
黒豆の煮物はシワがよるとちょっと悲しいですよね。つやつやフェイスの黒豆はとっても美味しそうに見えます。味は一緒でも見た目も大事です。黒豆は煮汁から出してしまうと、場合によってはシワが寄ってしまうことがあります。これを避けるには煮汁ごと冷凍するのがお勧めです。
ただし煮汁ごと黒豆を冷凍した場合は解凍前に1回分ずつ取り出すことが難しいので、冷凍するさいに1回分ずつ小分けしてから保存する必要があります。
- 黒豆
- 冷凍保存用の袋またはタッパー
- 冷凍用の保存袋に黒豆を汁ごと入れます。このとき使いやすい分量ずつ、小分けにして保存しましょう。
- 空気を抜いて口を閉じ、金属製のトレイにのせて冷凍します。
黒豆の汁と豆を分けて冷凍保存する
黒豆を食べる時は煮汁まで飲む人はあまりいませんので、大抵は煮汁だけ残りますよね。だったら初めから煮汁と分けて保存してしまう方が、ムダが出ずにすむというもの。また煮汁と煮豆を分けて保存すると、使いたい分だけ取り出せるので使い勝手がいいのもうれしいところ。アルミカップに1食分ずつ保存すれば、お弁当にもいいですよね。
- 黒豆
- 冷凍保存用の袋(黒豆用)
- 冷凍保存用の袋かタッパー(煮汁用)
- ボウルを受けたザルに黒豆をあげ、水気をしっかり切ります。
- 黒豆用の袋に黒豆が重ならないように広げて入れます。
- 空気を抜いて口を閉じ、金属製のトレイにのせて冷凍します。
- 黒豆が凍ったら、袋をコンコンと平らな場所に打ち付けると、中の豆がパラパラになります。
- ボウルの煮汁を煮汁用の袋またはタッパーに移して、袋の場合はできるだけ空気を抜いて冷凍します。
※袋の場合は煮汁がこぼれると冷凍庫の中が大惨事になりますので、トレイにのせて冷凍するなどの対策をしておくと安心です。
煮汁は冷凍しないで、お砂糖の代わりに飲み物や煮物の甘みづけなどに使っても美味しいですよ。
冷凍した黒豆の解凍方法
冷凍した黒豆の解凍は、冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。
>常温でも解凍できますが傷みやすくなるため、常温で解凍する場合は解凍した当日には食べきるようにしてください。
急いでいる場合は電子レンジでも解凍できますが、あたためすぎると食感が悪くなるため、解凍モードで様子を見ながら加熱してください。
冷凍した黒豆の賞味期限は?
冷凍した黒豆
黒豆を冷凍した場合の賞味期限は、およそ1ケ月ほど保存できます。冷蔵した場合は長くて1週間ほどの保存期間なので、冷凍しておけばグンと保存期間がのびて長く黒豆を楽しめますね。
解凍した黒豆
一度冷凍した黒豆を解凍した場合は、賞味期限は短くなります。作りたてを冷凍した場合でも、解凍したら2~3日の内には食べきることをおすすめします。解凍してすぐ食べる方が美味しいので、食べる分だけをその都度解凍するようにしましょう。
黒豆を使ったアレンジ方法
今まで試して美味しかった黒豆を使った簡単アレンジをご紹介します。
黒豆寒天
黒豆と煮汁に粉寒天と水を加えて2分程煮立ててから型に流し入れて冷やし固めると、簡単デザートのできあがりです。
黒豆入りパン
パンをつくるときに生地に混ぜ込むと、甘い黒豆パンになります。煮汁も一緒に使う場合は、パンに入れるお砂糖と水分の分量を加減してください。
黒豆入り卵焼き
黒豆をいつもの卵焼きに入れると、甘みがついてボリュームと栄養価がアップ。切り口もまるで和菓子のように見えて、インスタ映えするかも?おススメです。
黒豆入りお好み焼き
お好み焼きに黒豆なんて合うの?と思われそうですが、意外と合うんです。お好み焼きには結構甘いソースをかけますよね。甘い黒豆をいれると、ソース控えめでも優しい甘さが楽しめます。お好み焼きには納豆や蒸し大豆を入れてもいけますよ。
おわりに
黒豆の冷凍方法をまとめます。
- 黒豆は煮汁ごと冷凍すると豆にシワが寄らない
- 黒豆の煮汁と豆を分けて冷凍すると使い勝手が良い
- 冷凍した黒豆の解凍は冷蔵庫での自然解凍がおすすめ
- 黒豆を冷凍した時の保存期間は1ケ月
- 冷凍した黒豆の解凍後の保存期間は2~3日
黒豆の黒い色の正体はポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもの。強い抗酸化作用があり、老化予防に役立ちます。つまり、若さを保ってくれるともいえますね。
大豆は「畑のお肉」ともいわれる栄養満点の野菜です。そこに黒豆の持つ抗酸化作用が加わって、よりパワーアップ。
「黒豆はお正月だけ食べるもの」なんて言わないで、お弁当に入れたり、おやつとして寒天で固めたりと美味しく食べることで健康効果も高まりますよ。