油揚げは手軽な値段で一年中買えて、ついでに買うものの筆頭にあげられるのではないでしょうか。しかしひとパック8枚や10枚入っている油揚げは、一度に使い切ることがなかなか難しいものです。
そんなときに便利な保存の仕方があります。実は油揚げは冷凍で保存することができるんです。冷凍保存すると長期の保存が可能になりますよ。
今回は油揚げを冷凍保存して、長く美味しく食べきる方法を解説します。
油揚げの保存の方法
油揚げは買ってきて冷蔵しておく場合、賞味期限は3日~5日ほどと短いです。
空気を含んでかさばるので、使った残りを輪ゴムでギュッとしばってから保存するとコンパクトになって、イイ感じになります。
なんですけど...小さくなった油揚げは冷蔵庫の中で行方不明になりがちです。気が付くと「黒いカビが生えていた」なんてことありませんか?冷蔵庫のなかにカビは発生させたくないものです。
5日ほどしか日持ちのしない油揚げですが、冷凍することで最大1ケ月は美味しく食べられます。最大というのは、冷凍前の下処理のしかたによってはもう少し短くもなるからです。
冷凍の方法
油揚げは下処理に「油抜き」をする方が多いのですが、冷凍するのはこの油抜きをする前でも後でもどちらでも構いません。
油抜きって何?という方は、こちらで解説しています
油抜きをする前と後、それぞれの場合の冷凍方法をご紹介します。
油抜きしないで冷凍する
冷凍の方法
- お好きなサイズに刻むかそのままの油揚げを、小分けにしてラップに包みます。刻んだものなら、ラップなしでも広げて直接袋に入れれば大丈夫です。
- 冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫で冷凍します。
解凍の方法
- 使う分だけ油揚げを取り出します。
- ザルにのせて熱湯をかけます。こうすると解凍するのと同時に油抜きすることもできます。
油抜きしてから冷凍する
冷凍の方法
- まずは油抜きを行います。そのままの油揚げをザルにのせて熱湯をかけます。
- ギュッと絞るかキッチンペーパーで油揚げの水気をしっかりと取ります。お好きなサイズに刻むかそのままの油揚げを、小分けにしてラップに包みます。刻んだものなら、ラップなしでも広げて直接袋に入れても大丈夫です。
- 冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫で冷凍します。
解凍の方法
- 使う分だけ油揚げを取り出します。
- 切ってあるものは、そのまま料理に使ってください。切っていないものは、少し常温に置いて解凍したあと、必要な大きさに切ればそのまま使えます。
どちらの方法でも、みそ汁や煮豆、ひじき煮、切り干し大根の煮物、卯の花などのお惣菜やお鍋、炊き込みご飯にそのまま使えて楽ちんです。
冷凍した油揚げの保存期間
油抜きしないで冷凍した場合
油が酸化しやすいので、2週間を目安に使い切りましょう。2週間を過ぎても食べられますが、段々と酸化して味が落ちていきます。なるべく早めに食べるのが得策です。
油抜きしてから冷凍した場合
油抜きをした油揚げは、酸化の心配も少なく1ケ月ほど冷凍保存して美味しく食べられます。
ところで、油抜きはいつした方がいいの?
どちらでも構いません。
油が気にならないなら、油抜き自体をパスしても構いませんよ。どちらのタイミングでも、メリットやデメリットがありますので、そのときの都合でお好きなやり方でいいと思います。
ただし冷凍前に油抜きしたりしなかったりと、その都度やり方を変える場合は、冷凍用の保存袋に「油抜き済」「油抜き前」とメモしておくと間違いがないかと思います(^-^)
油抜きしないで冷凍
冷凍するのがラク
袋から出して、そのまま冷凍すればいいだけなので楽です。
刻む場合も、油揚げならキッチンばさみで切って冷凍用の袋に入れれば、包丁もまな板も汚さずカットできます。買い物した後は忙しいので、サッと冷凍するだけで済ませたいんですよね。
使う時に難点が
油を含んでいますので酸化しやすく、冷凍保存したときの保存期間が短かくなります。解凍する際も油抜きの必要があり、お湯を沸かしたりザルを洗ったりとその都度手間がかかります。
油抜きしてから冷凍
使う時がラク
油揚げをお料理に入れる際に、冷凍のまま使うことができます。お料理とは別にお湯を沸かしたり、ザルを洗ったりする手間がかかりません。
冷凍する時に面倒
油抜きして冷凍する前に、ギュッとしぼったりキッチンペーパーで水分をしっかり取る必要があります。水分を含んだまま凍ってしまうと、お料理に凍ったまま入れる時に水分も一緒に溶けだして、味が薄まったり油跳ねしたります。
私はいつも買ってきてすぐに油抜きしてから冷凍しています。お湯を沸かす手間が一度で済むのでラクできます。
まとめ
油揚げは冷凍することで、油抜きする前なら2週間、油抜きしてからなら1ケ月保存ができます。
余ってしまって悪くなり捨ててしまいがちだった油揚げですが、冷凍保存で楽に美味しく最後まで食べきりましょう。