お米は、常温で保存できる食品。
スーパーやお米やさんでも、
店内にど~んと積み上げられているのを見かけます。
お家のなかでも昔から置いてある米びつに保管したり、
買ってきてそのままキッチンに置いているってお宅も多いと思います。
でもその行為、もしかしてNGなのかも?
お米の保存には、気をつけるべきポイントがあります。
これを知らないと、せっかく美味しい新米や無農薬のお米を購入したとしても、すぐに美味しさが損なわれてしまうこともありますよ。
お米の保存を見直して、いつでも美味しいごはんを食べませんか?
お米の保存、どうしてる?
お米をなんとなく、キッチンのシンク下や片隅に置いてしまっている、そんな方は要チェックです!
お米を保存するのに気をつけるべきポイントは、保存場所、保存容器、保存期間の3つ。
このうちのどれかひとつを間違っても、美味しいお米を食べられなくなってしまうんです。
日本人の主食で毎日のように食べるごはんを、せっかくなら最高の状態で食べたいですよね。そのためにも、これからご紹介する保存方法を、しっかりと覚えてくださいね。
【お米の保存場所】どこに置いたら、美味しく保存できるの?
買ってきてそのままキッチンに置いているって方は、要注意ですよ。
お米は、保存する場所が大切。
お米の保存は、涼しい場所で温度や湿度が低く、直射日光の当たらない場所が最適です。
お米に最適な保存温度は、15℃くらいとやや低めです。普段お米を常温で保存している方も、温度が20℃以上を超えるような夏場や、湿度が高くなる梅雨時には、冷蔵庫の野菜室に保存するのがベストです。
お米につく虫は、気温と湿度がどちらも高い場合に、発生しやすくなります。虫の発生を避けるためにも、「気温が高くなったら冷蔵庫へ入れる」と覚えておくと安心ですよ。
お米を冷蔵庫で保存。気をつけることは?
ふだん冷蔵庫の野菜室にお米を保存しているという方も、ひとつ気にしてほしいことがあります。
それは、「お米の出し入れは素早くおこなう」ということ。
冷蔵庫で冷えたお米を室温に放置してしまうと、容器の中やお米が外気の湿気を取り込んで、結露してしまいます。そのままの状態でもう一度お米を冷蔵庫に戻すと、湿気を帯びたお米はカビの発生を誘発します。
くれぐれもお米の取り出しは素早く、キッチンに放置しないように気をつけてくださいね。
お米の保存に向かない場所は?
また、よく保存されることが多いキッチンのシンク下や床下収納庫は、冷暗所としては正解なんですが、湿気が多いためお米の保存には向きません。
お米は湿度が高い場所で保存すると、湿気を吸って虫がわくだけでなくカビが発生してしまうこともあるんです。
【お米の保存容器】どんな容器で保存したらいいの?
お米の保存には、保存する場所に加えて保存容器も大切です。
お米に最適な保存容器は、密閉できる容器です。密閉することで、湿気や虫の侵入を防ぐことができます。買ってきた袋のまま置いておくことのないように、気をつけてくださいね。
- ペットボトル
- フタ付きのタッパー
- 米びつ
- ガラスのジャー
- ホーロー容器
- 食品保存用の袋
お米の保存によく使われている容器は、こんなところでしょうか。
ペットボトルは便利ですが、内部をしっかりと乾燥させてから使ってくださいね。湿気が残っていると、カビや虫の発生につながります。
お米は匂いを吸収します
お米はいちど匂い移りしてしまうと、匂いが取れません。
飲料の入ったペットボトルを再利用する場合は、強い香りは洗ってもとれないことがあるので、お水やお茶の入ったものにするか、よくにおいを嗅いでから利用することをおすすめします。
お米の酸化は、味を落としてしまいます
お米の保存には酸化させないことも大切。空気に触れることでお米の酸化がすすみ、はやく味を落とすことにもなりかねません。
真空保存ができるような米びつや、ジップロックなどの保存袋にいつも炊く2合とか3合とかを小分けして空気を抜いて保存すると、より美味しさを保つことができます。
保存するときにやってはいけないことと、やった方がいいこと
そして、保存容器を使うときに、やってはいけないのがお米を継ぎ足すこと。
古いお米が残ったまま新しいお米を入れてしまうと、古いお米の酸化したぬかが悪影響を与えたり、古いお米についていた虫が大量に発生したりと、新しいお米の美味しさを損ねてしまうことにもなりかねません。
まずは古いお米を食べきってから、新しいお米を容器に保存するようにしましょう。
その際にもうひとつ、やっていただきたいのが保存容器の清掃です。
お米についているぬかは油分が多く、米びつのなかにこびりつきます。これをきれいにしておかないと、新しいお米の味を損ねる結果にも。
お米を入れる時は、必ず保存容器をきれいに洗い、しっかり乾燥させてから行いましょう。
お米を冷蔵庫で保存。気をつけることは?
最後に、冷蔵庫にお米を保存する際の注意点です。
冷蔵庫の野菜室は、温度が低く湿度も一定に保たれているため、お米の保存には最適です。
ですが、野菜室という名前の通り、他の野菜も一緒に保存されていますよね。野菜の中には土つきのものもあり、たいていビニール袋のまま保存されているかと思います。
全ての野菜を洗ってから野菜室に保存している場合は別かもしれませんが、「野菜室の中は意外と汚れている」んです。
このことを念頭において、月に一度は野菜室の中をお掃除すると、完璧ですね。カビや細菌の発生も抑えられますよ。
なにより冷蔵庫の中がきれいだと、毎日気持ちよくお料理ができますよね。
【お米の保存期間】美味しく食べられるのはいつまで?
お米は備蓄のできる食品ですが、一度精米したあとは、段々と乾燥・酸化などが進み味が落ちてきてしまいます。
お米にははっきりとした賞味期限などは表示されていないのですが、精米後は2週間ほどが美味しく食べられる期間です。なるべく適量をこまめに購入することが、美味しく食べるコツです。
一番のおすすめは2週間以内に食べることですが、短すぎて買いづらいってこともありますよね。そんな方は、冷蔵庫の中や冬場なら2ヶ月以内、春や秋なら1ヶ月、梅雨時や暑い夏場であれば、やはり2週間以内に食べきれるくらいの量を、購入されることをおすすめします。
精米したお米は長いあいだ保存しておくと、精米したての時のような甘みがなくなり、どうしても炊き上がりが硬めに感じてしまうんですよね。
お米をより美味しくいただくためにも、保存期間を意識して購入してみて下さいね。
まとめ
お米の保存方法について、ご紹介しました。
お米の保存で大切なのは、「保存場所」「保存容器」「保存期間」の3つ。
お米は湿気の少ない冷暗所で保存し、そのさいは密閉できる保存容器に移しましょう。暑い季節は冷蔵庫の野菜室がおすすめです。
お米は精米してから2週間ほどが、最も美味しく食べられる期間。精米後はだんだんと味が落ちていきますので、2週間で食べきれるくらいの量をこまめに購入することが、ごはんをおいしくいただくコツですよ。
今回のお米の保存のコツを意識して、いつでも美味しいごはんを食べられるよう保存してみてくださいね。