ジューシーで甘酸っぱいなかにも、
ほのかな苦みが感じられ爽やかな香りのグレープフルーツ。
カロリーも低くダイエットにも向いているので、
いつもグレープフルーツを食べているという方も、おおいと思います。
グレープフルーツはみかんに比べると腐りにくいフルーツですが、
長く置いておくと傷んだり腐ったりしてくることも。
傷んだり腐ったグレープフルーツを気づかないで食べてしまうのは、
怖いことですよね。
- グレープフルーツは腐るとどうなるのか
- 腐ったグレープフルーツを食べてしまったら?
- 美味しいグレープフルーツの選び方は?
- グレープフルーツの保存方法は?
グレープフルーツを美味しく長く楽しむためのコツを、
さっそくご紹介していきましょう。
グレープフルーツはなぜ腐りにくいの?
グレープフルーツは同じ柑橘系のみかんと比べると、腐りにくいフルーツです。その理由としては、皮が厚いことと防腐剤や防カビ剤などの農薬が使われていることが考えられます。
グレープフルーツは皮が厚いため腐りにくい?
グレープフルーツの皮は、果肉を守る役割を果たしています。カビが生えたり腐りやすいみかんの皮は薄いけれど、グレープフルーツやオレンジ、レモンなどは皮が分厚く固くできていますよね。
皮が分厚いことで中の身を守り、長く保存しても痛みにくくなるようです。
食べるときには固くてむきにくい皮ですが、グレープフルーツを美味しく長く食べるには、分厚い方が良いようですね。
グレープフルーツには防腐剤、防カビ剤がつかわれている!
グレープフルーツは流通しているほとんどのものが、カリフォルニアやフロリダ、南アフリカなど海外からの輸入品です。
海外からの輸入の際は船で長い期間をかけて運ばれてきます。過酷な環境のなかでもグレープフルーツが腐ったり、カビが生えたりしないように、ポストハーベストと呼ばれる防腐剤や防カビ剤などの農薬の使用が認められているんです。
袋詰めされたグレープフルーツには、ポストハーベストを使用している旨の記載が義務付けられています。包装されていないものは、売り場に書かれていると思いますので、一度どんなものが使われているのか、チェックしてみてくださいね。
輸入されたグレープフルーツは、もともと皮が厚く腐りにくい上に、腐ったりカビたりしないよう薬剤が使われているのでより傷みにくいと考えられます。
ちなみに国内で生産される柑橘類には、生産後の農薬の使用は認められていません。このため輸入のグレープフルーツに比べると、保存期間は短く傷みやすいのかも知れませんね。
ただし鮮度は輸入品とは比べものにならないくらい良いため、どっちがより長く保存できるのかは難しいところです。
腐ったグレープフルーツの見分け方
他のフルーツに比べて腐りにくいといわれるグレープフルーツですが、日にちがたつとやはり傷んだり腐ったりしてきます。
フルーツや野菜などの農産品には、賞味期限がありません。「なんか変?」と思った時にも、自分の判断で食べるか食べないかを決めるしかないのです。
でもグレープフルーツが腐っていたり傷んでいたりする場合の特徴を押さえておくことで、危険なグレープフルーツを避けることはできますよね。
まずは見た目で判断できるところから、見ていきましょう。
- 皮にカビが生えている
- 触ると皮が溶けている
- 皮がぶよぶよしている
- 異臭がする
このような状態であれば、グレープフルーツに限らずどんな食品でも食べてはいけません。
とくにカビの場合は、一部のグレープフルーツに生えているだけでも、見えない胞子がついている可能性があります。
一緒に保存していたグレープフルーツも、たとえ大丈夫そうに見える場合でも、触ったり臭いを嗅いだりして、よく確認するようにしましょう。
大丈夫だと判断したグレープフルーツは、水洗いしてから冷蔵庫に保存し、なるべく早めに食べるようにしてくださいね。
見た目ではわからないけれど、グレープフルーツを切ってみて初めてわかることもあります。
- ツンとした香りがする
- カビが見られる
ツンとした強い香りは発酵臭です。また皮はきれいなのに、切ってみると黒く変色していたりカビが生えていることもあります。
いずれの場合も、食べてはいけません。
カビや変色は芯の部分に多くみられます。芯の部分はふわふわとしたワタがありますよね。あれは白カビではありませんが、とっても苦いので食べないようにしましょう(^-^)
腐敗が始まったばかりだと、食べ始めてから気が付いたなんてことも。
とくに横に半分に切って、ギザギザスプーンですくって食べるという方は要注意です。食べ進めてから、傷んだ部分にでくわすことがありますよ。
この写真、先日私が食べたグレープフルーツです。もうすこしで食べ終わるというところで、黒くなった部分を発見!大ショックでした!!
食べてしまってから腐っていることに気が付くと、ショックでトラウマになりそうですよね…。
でも、安心してください。少しくらい腐ったものを食べたからと言って、そうそう食中毒になることはありませんよ。私のお腹も大丈夫でした。
そういえば、この腐ったグレープフルーツはあんまり美味しくなかったです…
もし傷んだグレープフルーツを食べてしまった場合は、お腹の弱い方や体力の落ちている方は、様子をみて体調がわるければお医者さんに診てもらいましょう。ショックは受けても、あまり気に病まないようにするといいですね。
横半分に切って食べるという方は、上下を少し切り落としてみると、反対側が傷んでいるか確認できますよ。お皿にのせても安定して、食べやすくもなりますね。
この傷んだグレープフルーツ、購入してからちょうど1週間たったものでした。お店の方に相談したら、新しいグレープフルーツに交換してくれましたよ。
このほかに、グレープフルーツの皮が茶色に変色していることがあるのを見たことありませんか?
これはグレープフルーツが育つ途中に強い風を受けることで、木の葉と実が擦れてつく傷なんです。触ってぶよぶよしていたりハリがなくなっていなければ、傷んでいるわけではありません。でも見た目が悪いので、お値打ち品として売られていたりします。
また、腐っているわけではありませんが果肉の水分がぬけて一部がパサパサしている場合は、グレープフルーツが古くなった証拠です。その部分をよければ他の部分は食べられますが、美味しくはありません。
見た目は良くても、食べてみると苦みがあまりに強く感じられる場合もあります。
グレープフルーツは、成熟するにしたがって苦みや酸味が減って甘みが感じられるようになるんだそう。苦みや酸味が気になる場合は、しばらく置いておくと、食べやすくなりますよ。
グレープフルーツの選び方
グレープフルーツを買う時、何を基準に選びますか?
「大きさ?」「かたち?」「色?」「値段?」
ここでは、グレープフルーツを選ぶときに気をつけたいポイントをご紹介していきますね。
お店でみかけるグレープフルーツには、「ホワイト」と「ルビー」がありますよね。
「ホワイト」と「ルビー」の種類の違いはどんなものがあるでしょうか。
ホワイト種の特徴
果皮が黄色く、果肉は白みがかった薄黄色をしています。果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさと、苦みが少ない特徴を持っています。
ルビー種の特徴
「ピンクグレープフルーツ」とも呼ばれ、果肉が赤みがかったピンク色をしていることから「ルビー」と呼ばれています。
果皮は黄色からオレンジで、一部が赤みがかっているものも。風味はホワイトとの違いはあまりないのですが、酸味は控えめでやや甘く、いま人気のグレープフルーツです。
果肉の赤みは、熟すにつれてピンク色に変化していくんだそうですよ。
以前はホワイトしかなかったグレープフルーツですが、ルビーが輸入されるようになって人気者になり、いまはホワイトはジュースに使われることが多いんだとか。
グレープフルーツは以前に比べると、苦みも少なくなったように感じますよね。
ホワイトかルビーかは、お好みによって選んでいただけばいいのですが、どうせなら美味しいグレープフルーツを選びたいですよね。
そこで、美味しいグレープフルーツの選び方をご紹介!
美味しいグレープフルーツとは?
どんなものが美味しいのか、フルーツ専門店の方に聞いてきました。
まずは見た目から。
じっくりとグレープフルーツを観察しましょう。
どんなものでも表面が滑らかでハリやツヤがあるものは、美味しそうに見えますよね。見た目は味を裏切りません。つるつるでピカピカな皮のグレープフルーツを選ぶといいようですよ。
お店でグレープフルーツの皮にへこみがあるものを見たことありませんか?
グレープフルーツの「グレープ=ぶどう」という名前の由来は、ぶどうの房のように実がたくさん成るからなんだそう。
形がいびつになったり、表面がデコボコになるのは、たくさん実がなって隣どうしのグレープフルーツがぶつかり合ってしまったからなんです。
そういえば、先日食べたグレープフルーツはヘタとお尻がまっすぐじゃなくて、半分に切ってたべるの、食べにくかったな…
また、皮の色が薄いグレープフルーツも同じような条件で栽培されたもので、栄養が行き届いていなかったり、太陽の光が不足したりしている可能性があります。
グレープフルーツはきれいな丸い形の、鮮やかな色のものを選びましょう。先がとがったものよりも、やや平べったいものの方が美味しいそうですよ。
お次はグレープフルーツを、もってみて確認します。
みずみずしいグレープフルーツは、やはりずっしりと重いものです。軽いものは古くなって水分が抜けてしまっている可能性がありますよ。
グレープフルーツの選び方をまとめると
- 表面にハリとツヤがあるもの
- 果皮にヘコミが無く、色が鮮やかなもの
- 丸く、横長でとがっていないもの
- ずっしりと重いもの
以上の点に気をつけると、きっと今まで以上に美味しいグレープフルーツに出合えますよ。
グレープフルーツの保存方法
腐りにくいといわれるグレープフルーツですが、常温で保存しておくと、数日のうちに傷みはじめてしまうことも。
せっかく買ったおいしそうなグレープフルーツを、腐らせてしまうのはもったいないですよね。
グレープフルーツを上手に保存して、最後まで美味しく食べきりましょう♪
グレープフルーツは保存するときに洗うべき?
まずはグレープフルーツを洗って保存したいところなんですが、本当のところどうなんでしょうか。
グレープフルーツが腐りにくい理由として、輸入されたグレープフルーツにはポストハーベストが使われていることに触れましたが、長く保存したい場合は洗わずに保存した方がいいような気がします。
理由は、すでに使われている防腐剤や防カビ剤が、グレープフルーツが腐敗したりカビが生えたりするのを防いでくれると考えられるからです。
もちろん食べる前にはよく流水でこすり洗いして、防腐剤や防カビ剤を落とすことが必要ですが、保存するときは洗わない方が長く保存できるように思います。
グレープフルーツを常温で保存するなら
グレープフルーツはフロリダや南アフリカなどの、亜熱帯を原産とする柑橘類です。
数日であれば常温でも保存することができますよ。
かごなど通気性の良い入れ物にいれて、涼しくて直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
保存場所:風通しのいい、冷暗所で保存
保存期間:3~5日
グレープフルーツは冷蔵で保存
常温保存もできるグレープフルーツですが、気温の高い季節や湿気の多い梅雨時などは冷蔵庫の野菜室で保存するのが安心です。また長く保存したい場合も、冷蔵がおすすめです。
良い香りが特徴のグレープフルーツなのですが、他の食品への匂い移りがないように、また乾燥を防ぐためにも、ポリ袋にいれて保存しましょう。上手に保存すれば、2~3週間は保存することができますよ。
保存場所:冷蔵庫の野菜室にポリ袋にいれて保存
保存期間:2~3週間
保存の期間は目安になります。グレープフルーツの鮮度によって変わってきますので、長く保存したグレープフルーツを食べるときは、カビや傷みがないかよく確認してからにして下さいね。
また、丸ごとではなくカットしたグレープフルーツを保存する場合は、切り口にラップをぴっちりと巻いて冷蔵室で保存しましょう。味が落ちて苦みがでてきますので、翌日には食べるようにしましょうね。
グレープフルーツを冷凍で保存
グレープフルーツは丸ごと冷凍すると、皮が剥きづらくあまりおすすめしません。
ちょっと手間ですが、皮をむいて薄皮をはずし身を取り出しておけば、あとは冷凍用の保存袋に入れて冷凍するだけです。
保存場所:冷蔵庫の冷凍室に冷凍用の保存袋にいれて保存
保存期間:1ケ月
使う時は半解凍の状態でシャーベットみたいに食べたり、サラダやカルパッチョなどのトッピングとしても。また凍ったまま炭酸水やカクテルに使ってもオシャレですね。
グレープフルーツを加工して保存
グレープフルーツを美味しく長期保存したいなら、やっぱりジャムですよね。
グレープフルーツの果肉をはずして、お砂糖でお好みの甘さに煮たら、煮沸消毒した保存瓶に入れて保存します。上手に保存すると、常温で1年ほど保存ができますよ。
保存方法:ジャムにして煮沸消毒した保存瓶にいれ、常温で保存
保存期間:1年間
お砂糖を控えめにすると傷みが早くなりますので、早めに食べるようにしましょうね。
まとめ
グレープフルーツが腐るとどうなるか、選び方、保存方法をお伝えしてきました。
見た目にわかる腐った状態は
- 皮にカビが生えている
- 触ると皮が溶けている
- 皮がぶよぶよしている
- 異臭がする
切ってみて気が付く状態は
- ツンとした香りがする
- カビが見られる
これらの症状がひとつでも見られるグレープフルーツは、食べてはいけません。
グレープフルーツは冷蔵すると、2~3週間と他のフルーツに比べると長く保存ができます。ただし気をつけて保存していても、だんだんと鮮度や味は落ちていきます。
食べきれないと思ったら、冷凍やジャムに加工するなど保存のしかたもいろいろありますよ。
でもなるべくなら、みずみずしくて美味しいうちに食べてくださいね。