お料理に彩りを添えてくれるパプリカはピーマンの仲間。
ピーマンと比べて肉厚でジューシー、甘みもあって見た目も味も優秀な野菜です。
常備しておきたい野菜の上位に入るパプリカですが、ひとつが大ぶりで、一度に使い切れないこともままありますよね。
使いかけのパプリカをそのまま冷蔵庫に保存しっぱなしでいると、「表面がシワシワになったりカビが生えてしまう」なんてことも。
使い切れなかったり安くてたくさん買ってしまったパプリカは、そのまま冷蔵庫に置いておくと、どんどん鮮度が落ちていきます。
スーパーで売られているパプリカの皮に、シワが寄っているのを見たことありませんか。
パプリカはピーマンと違い、完熟させてから出荷されています。このため傷みが早く日持ちがしません。
パプリカはじつは冷凍しても、味や見た目があまり変わらない食材のひとつ。
そうとわかれば、鮮度の良いうちにパパっと冷凍してしまいましょう。
今回は、冷凍保存の方法から保存できる期間、上手な冷凍パプリカの活用法をご紹介します。
パプリカの冷凍・解凍の方法
パプリカを冷凍すると、火の通りも早くなり甘みもアップします。
料理の彩りには欠かせない食材ですから、正しい冷凍・解凍方法を知って毎日のお料理にどんどん活用しましょう。
パプリカの冷凍方法
【用意するもの】
- パプリカ・・・1個
- 冷凍用の保存袋
- 包丁
- まな板
【パプリカの冷凍保存方法】
- パプリカを縦半分に切り、ヘタと種を包丁で切り取ります。
- 使いやすい形に切ってから、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。
縦半分に切っただけで冷凍すると、軽く解凍してからお好きな形に切って使うことができますよ。 - 冷凍用の保存袋に平らに広げて入れ、空気を抜いて袋の口を閉じます。
- 冷凍庫へ入れ、冷凍します。
保存期間:約1ケ月
写真を交えてご説明します。
Step1:パプリカを半分に切り、茎と種を取り除く。
今回は熊本産のパプリカがお値打ちに手に入りましたので、冷凍しておくことにしました。茎が青々していて皮もつやつやの、鮮度の良いパプリカです。
Step2:使いやすい形に切ってから、水気を拭き取る。
先日肉巻きを作った時に、赤のパプリカを巻いたところとても彩りよくなったので、今回は黄色のパプリカで作るために長方形にカットしました。丸みのある部分は巻きにくいので、あらかじめカットしていきます。
こちらは別に保存して、炒め物やスープの具材としても彩りよく使えます。
1個分全てをスライスしました。
Step3:保存袋に平らに入れる。
パプリカを潰さないように空気を押し出しながら袋の口を閉じます。
Step4:冷蔵庫で冷凍します。
今回のパプリカは小ぶりなので、Sサイズの袋に入りました。
切り落とした端っこの部分は、赤パプリカやピーマンとともにミックスしています。
今回は1つのパプリカを冷凍しましたが、赤と黄色のパプリカをミックスしたり、ピーマンも加えて3色にするとカラフルなミックスベジタブルになります。
こちらもおすすめです。
冷凍パプリカの解凍方法
冷凍したパプリカは、凍ったままで調理することができます。
調理前に切り分ける場合は、電子レンジの解凍モードで軽く解凍するか、室温か冷蔵庫での自然解凍後にするといいです。
サラダなど生食する場合は、自然解凍すると水っぽくならずに美味しく食べられます。
冷凍パプリカのレシピ&活用方法
冷凍パプリカのレシピ【冷凍パプリカのカラフル肉巻き】
彩りのきれいなパプリカの肉巻きです。
【材料(2人分)】
- 冷凍パプリカ(赤)・・・1/2個
- 冷凍パプリカ(黄)・・・1/2個
- 冷凍ピーマン・・・2個
- 豚ロース薄切り・・・5枚
- 片栗粉 ・・・適量
- 塩コショウ・・・適量
【作り方】
- 6~7センチ位の長さの千切りにして冷凍しておいたピーマンとパプリカを電子レンジの解凍モードで軽く解凍します。
- 豚肉を広げて塩・胡椒して片栗粉を軽く振ります。
- 豚肉の端にピーマンとパプリカを置き、強めにお肉で巻きます。
- フライパンにサラダ油を入れ、豚肉の巻き終わりが下になるようにおいて、
軽く塩コショウします。 - フライパンを火にかけて中火で肉巻きを焼きます。
- 回しながら全体を焼き、全体に焼き色が付いたらできあがり。
- ななめ半分に切ると、彩りが綺麗です。
こってり甘めがお好きな場合は、塩コショウを控えめにして
焼き上がり直前にスイートチリソースを回しかけると、
甘くてつやつやの肉巻きになります。
冷凍パプリカの活用方法
酢豚やチャプチェなどの炒め物に。
夏野菜カレーやラタトゥイユなど煮込み料理に。
ピザやパスタ、スープのトッピングに。
火を通さずにスライスしたものをサラダのトッピングに。
終わりに
パプリカは色とりどりで見た目に元気がでます。
お弁当の彩りには最適ですよね。
私が子供の頃のお弁当というと、からあげ・卵焼きのおかずに昆布の佃煮の乗ったごはん。
そうなんです、美味しいんだけど色味が暗く茶色い..。
友達のお弁当は、ごはんの上に桜でんぶがいつものっていてピンク色。
全体に彩り豊かで、いつもうらやましく思っていました。
それも今ではよい思い出で、やっぱり桜でんぶより昆布の方が好きなんですよね。
でも若い内はやっぱり見た目が気になるもの。
パプリカやトマトなど明るい色合いのおかずがあると、お弁当だけでなく食卓も華やぎます。
パプリカは少し高めな野菜ですが、その費用対効果は抜群です。
1個を色々な料理に使いまわすと、料理上手になったような気分が味わえます。
その際は冷凍しておくと、長く美味しいまま使うことができますよ。