酢たまねぎの作り方は、とっても簡単。
玉ねぎを薄切りにして、お酢とはちみつをあわせるだけです。
しかし、この酢たまねぎを食べることで得られる効果は絶大です。
今回は、酢たまねぎの作り方と食べ方、そして酢たまねぎで得られる効果効能、さらにすぐにでも食べたいアレンジレシピまで、たっぷりご紹介します。
酢たまねぎを食べると、どんな効果がある?
まずは、酢たまねぎを食べることで得られる、さまざまな効果についてお話します。
「こんな効果があるなら、さっそく食べなくちゃ」と思っていただけると思いますよ。
〇血圧を下げ、ドロドロ血液がサラサラに
タマネギの辛み成分の硫化アリルには、血液の凝固を遅らせてサラサラにする効果があります。
また、酢に含まれるクエン酸にも、血小板の凝集をおさえて血液の流れをよくする働きがあります。
アミノ酸は赤血球、白血球、血小板の酸化を防いでくれます。これらが合わさって、血行がよくなり、血圧も下がってくるのです。
〇食後の血糖値を抑える
たまねぎに含まれる硫化アリルやケルセチンには、血中の余分な糖質や脂質をへらす働きがあります。
〇新陳代謝がアップして、やせ体質になる
酢に含まれるクエン酸の作用で、新陳代謝が盛んになります。
また、硫化アリルには、体内の水分の流れを良くして、体の外へ出す働きがあります。
むくみが解消され、スッキリとします。
これらが酢たまねぎを摂り入れるときに、特に注目すべきポイントです。
このほかにも、次のような良い効果があります。
〇便秘の解消
〇アレルギーを治す
〇ガン予防
〇骨粗鬆症をふせぐ
〇美肌効果
〇疲労回復
酢たまねぎの作り方と食べ方
酢たまねぎの作り方は、とってもシンプルです。
火も使わず、切って漬けたらひと晩待つだけで、できあがります。
酢たまねぎの作り方
【材料】出来上がり容量:400~500ml分
〇玉ねぎ・・・1個(250g)
〇穀物酢・・・1と1/2Cup(300ml)
〇はちみつ・・・大さじ1
〇塩・・・小さじ1/2
【作り方】
- 玉ねぎを縦半分に切ってから、繊維に沿って薄切りにします。
- ボウルに玉ねぎを入れ、塩をまぶして手で軽く揉みます。
- しばらく置き、しんなりしたら容器に入れます。
- 混ぜあわせた酢とはちみつを注ぎ、ふたを閉めます。
- 冷蔵庫でひと晩寝かせて、できあがりです。
保存期間
冷蔵庫で10日ほど
写真をもとに、詳しくご説明します。
今回使用する材料です。左から玉ねぎ1つ、あら塩小さじ1/2、穀物酢、オリゴ糖。
おすすめははちみつですが、切らしていたのでオリゴ糖で代用します。
はちみつは、おもに酢たまねぎを食べやすくするために入れています。
酸味や辛みが苦手でなければ、入れなくても構いません。
春に出てくる新たまねぎを使うと、甘みが強く辛みが少ないので、糖分なしでも美味しく仕上がります。
Step1:玉ねぎを縦半分に切ってから、繊維に沿って薄切りにします。
切り方も、横にスライスしたりみじん切りにしたり、お好きな方法でいいですよ。
サラダに使うのなら横スライス、ドレッシングやたれに使うならみじん切りがおすすめです。
Step2:ボウルに玉ねぎを入れ、塩をまぶして手で軽く揉みます。
塩もお好きなもので。塩で玉ねぎをもむことで、玉ねぎから水分を引き出し、酢やはちみつが染み込みやすくなります。
塩分を気にされている方は、塩の量を減らしたり、塩でもまなくても問題ありません。
お酢で漬ける時間を長めにとれば、しっかり漬かった酢たまねぎになります。
Step3:しばらく置き、しんなりしたら容器に入れます。
たまねぎは、それほど時間がかからずに、しんなりします。
今回の容器、保存用袋Mサイズです。消毒の必要もないですし、冷蔵庫で場所も取りません。少ない漬け汁でも漬かるので、酢たまねぎにぴったりです。
もちろん、ガラスの保存びんやホーロー、タッパーウェアでも構いません。これらを使う場合は、熱湯で消毒しておきましょう。
ただし、金属製のものは、酢の酸で変質しやすいので、避けましょう。
保存袋に入れる時に、袋が安定しないとイライラしますよね。
そんな時は、小さめのボウルや小鉢などに、袋を立てておくと、両手が使えて楽に入れられます。
Step4:混ぜあわせた酢とはちみつを注ぎ、ふたを閉めます。
今回は、クミンシードも一緒に入れます。
玉ねぎとクミンシードの組み合わせが大好きなんですよね。
クミンシードは、キャベツにも合いますよ。あと、にんじんにも。
何にでも入れちゃってます。お好きなハーブやスパイスで、お試し下さいね。
Step5:冷蔵庫でひと晩寝かせて、できあがりです。
保存袋で作る場合は、液漏れしないように気を付けてください。
深めのタッパーなどに立てて入れると安心です。
出来上がったら、清潔な保存容器に移してから、食べるようにしましょう。
袋のままだと、液漏れしやすいです。
たまねぎは、今回使った黄たまねぎのほかに、春にみかける新玉ねぎや、赤色がきれいな赤玉ねぎでも同じようにできます。
赤玉ねぎで作ると、お酢の酸と反応して、ピンク色のかわいい酢たまねぎになります。
これは、赤たまねぎと黄たまねぎを1つずつ使って作ったものです。ピンクがきれいで、サラダにトッピングすると、食事が楽しくなります。
酢たまねぎの食べ方
健康食品ではないので、基本はいくら食べても構いません。
ただし、いくら体に良いものであっても、とり過ぎは禁物です。とくにお酢は、胃腸の弱い人が取りすぎると胃を刺激して荒れ、胃痛の原因にもなりかねません。
玉ねぎは50g、漬け汁は15mlほどを毎日食べ続けると、胃腸にやさしく、効果も得やすくなります。
しばらくこの分量で様子を見て、問題なさそうなら量を増やすのも、おススメです。
酢たまねぎを使ったレシピ
疲労回復レシピ
豚肉の酢たまねぎソテー
ビタミンB1が豊富な豚肉と玉ねぎの、さっぱりとした味わいのソテーです。
■材料(2人分)
豚ロース肉(しょうが焼き用)・・・4~6枚
酢たまねぎ・・・100g
塩・こしょう・・・少々
小麦粉・・・適量
ごま油・・・大さじ1/2
しょうゆ・・・大さじ1
■作り方
- 豚肉は、塩・こしょうをふり、ポリ袋に入れます。小麦粉を加えて、袋に空気を入れて豚肉に粉をまぶすように振ります。
- フライパンにごま油を熱し、豚を焼き、焼き目が付いたら返して、酢たまねぎとしょうゆを加え、てりが出るまで焼きからめます。
酢たまねぎの硫化アリルは、ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に食べると、疲労回復に効果があります。
疲れがたまってるな、と思った時は、このソテーを食べると、疲れが取れて元気になります。
おわりに
今回は、酢たまねぎの作り方や食べ方について、ご紹介しました。
お酢もたまねぎも、健康に良いと昔から言われています。
たまねぎはどんな料理にも合わせやすく、和洋中とよく使われる食材ですよね。
お酢の方は、酢のものによく使うイメージで、それ以外の使いみちって、あまり思いつきませんよね。私もはじめは酢たまねぎを、サラダにのっけて食べるくらいでした。
でも、酢たまねぎを作り置きの野菜と考えて、中華スープに具としていれたり、刻んでハンバーグの種やカレーに入れたりと、色々使いみちはありそうです。
健康に良いといわれるものは、継続が一番。
無理せず、ちょっとずつでも毎日食べ続けることが、健康な体つくりにつながってゆくのかなと思います。