昔ながらの納豆には、わらに包まれたイメージがあります。
納豆菌はわらに住んでいて、昔はわらで包んで納豆を作っていたんです。
その名残で、いまでもわらで包んで販売されている納豆がありますよね。
あれを見かけると、つい買ってしまいます(^-^)
でも実は、納豆菌はイネ科の植物ならなんにでも住んでるんです。
だから、比較的手に入りやすい玄米にも、納豆菌は住んでいます。
今回は、その玄米を使って納豆を作ります。
市販の納豆菌や納豆がなくても、玄米と大豆さえあれば納豆ができちゃいますよ。
圧力鍋とヨーグルトメーカーを使って、時短でできる方法です。
玄米を種菌に納豆を作ろう!作りかたは?
玄米と大豆を発芽させて作ります。
発芽させることで、できあがった玄米納豆がやわらかくてより食べやすくなるんですよ。
さらに消化も良くなり、栄養価もアップ!
少し手間はかかりますが、やる価値は十分にあると思いますよ!
【用意するもの】
〇 圧力鍋
〇 タニカ:ヨーグルティア
〇 大豆・・・400g
〇 玄米・・・100g
【作り方】
- 大豆を洗い、ひと晩たっぷりの水につけて戻します。
- 大豆を水から上げて、タッパーに入れ発芽大豆を作ります。
- 玄米を洗って水に浸け、発芽玄米を作ります。
- 1日置いたら、発芽玄米と発芽大豆を圧力鍋で加熱します。
- 玄米と大豆を混ぜ合わせ、保温します。
- 冷めたら、冷蔵庫に移して完成です。
【玄米納豆の作り方】写真をもとに、詳しくご説明します。
手順はたいして多くありませんが、初めて納豆を作る方にはピンとこないこともあるかと思います。手順のとおりに写真をみながら、挑戦してみてくださいね!
Step1:大豆を洗い、ひと晩たっぷりの水につけて戻します。
寒い季節なので11時間くらい水につけました。暖かい季節なら、8~9時間でも大丈夫です。
水の表面に白い泡が浮かんでいますが、これは大豆の成分「サポニン」が溶け出したものです。
サポニンはアクと呼ばれ、煮豆をつくるときには取り除かれることが多いです。
確かに苦みやえぐみもありますが、コーヒーなどの苦みもサポニンによるもので、強い抗酸化作用があり老化を防いでくれます。
Step2:大豆を水から上げて、タッパーに入れ発芽大豆を作ります。
水気を切って、殺菌したタッパーに移します。
キッチンペーパーを水気がしたたらない程度に濡らしてかぶせ、軽くフタをのせて暗い場所に24時間置いて発芽を待ちます。大豆が呼吸をしますので、密閉はしないでくださいね。
やり方は、タッパーに水を入れ、ゆすってから水をすてます。
にごった水が透明になるまで、繰り返しましょう。
すすぎ終わったら、もういちどキッチンペーパーを濡らして、かぶせておきます。
Step3:玄米を洗って水に浸け、発芽玄米を作ります。
手順2と同時に、この作業に取りかかります。
玄米をさっと洗って、もみ殻などがあれば取りのぞきます。
消毒しておいたヨーグルティアの内容器に玄米を入れたら、水を400mlになるまで注ぎます。
大豆と玄米は、4対1の割合です。
今回は、乾燥大豆400gに対して玄米100g+水で合わせて400mlをセットしました。
内フタはせずに、ねじフタを締めて本体にセットします。
本体のフタをずらしてのせ、温度は30℃、タイマーは24時間でスタートします。
Step4:1日置いたら、発芽玄米と発芽大豆を圧力鍋で加熱します。
1日で発芽した大豆もありました。
発芽していなくても、発芽スイッチは入っていますので大丈夫です。
まず、圧力鍋にヨーグルティアの発芽玄米を、つけ汁ごと入れます。
付属のすのこなどをセットし、サッとすすいで水を切った大豆を入れます。
圧力鍋のフタをして強火で加熱し、圧力がかかったら火を弱めて、30分加圧し火を止めます。
Step5:玄米と大豆を混ぜ合わせ、保温します。
自然冷却してフタがあくようになったら、大豆とすのこを取り出します。
蒸しあがりです。
こちらは玄米です。お粥の状態であればOKです。
熱いうちに圧力鍋に大豆を入れて、お粥と混ぜ合わせます。
ヨーグルティアの内容器を消毒し、そこへ大豆を移します。
内フタをしないで、キッチンペーパーを被せて本体にセットします。
本体のフタをずらしてのせ、温度45℃、タイマーを24時間にセットし、スタートボタンを押します。
Step6:冷めたら、冷蔵庫に移して完成です。
玄米の納豆、お味はどう?
できあがり。
今回おかゆの水分が多めだったからか、しっとりした納豆に仕上がりました。
もう少し保温しておくと、水分が飛んでよかったかもしれません。
毎回おなじ様にはいかないのが、手作りの醍醐味ですね。
お味のほうは、やわらかくて納豆臭のない、美味しい納豆になりました。
納豆の糸引きもバッチリありますので、市販の納豆と同じように食べられますよ。
できあがった納豆は冷蔵庫で1~2日熟成させると、より美味しくいただけます。
おわりに
今回は、発芽玄米と発芽大豆を使ってつくる、玄米納豆の作り方をご紹介しました。
玄米を種菌にして納豆をつくると、納豆臭がありません。
納豆って自分が食べてるときは臭いと思わないのに、人が食べてるとすっごくにおいが気になりますよね。
ふだんはこの手作りの納豆を食べているんですが、たまに市販の納豆を食べると、その強烈な匂いに驚かされます。
「納豆は好きだけどあの臭いがちょっと…」
そんな方にも美味しく食べていただける、納豆だと思います。
何より自分でつくると、大豆などの原料も選んで作れるのが良いですよね。
黒豆やひよこ豆などの変わり種納豆も作れてしまいます。初めは失敗することもあるかもしれませんが、試行錯誤も醍醐味のひとつ。失敗を恐れず、楽しんでみましょう。
市販の納豆は「国産大豆使用」と書かれていないものは、ほぼ外国産の大豆で作られています。また、付属のタレにも保存料が使われています。
手作り納豆に、醤油麹などをあわせると、美味しくて体にも良さそうです。
酢なっとうにすると『ネバネバ→ふわトロ』になって、美味しいですよ。
タニカのヨーグルティアを、使い倒しています(^-^)
ヨーグルトや納豆の他にも、塩こうじや醤油麹、甘酒も作れますよ。
圧力鍋の購入を考えているなら、おすすめはこちらです。
なんといっても国産で、パッキンなどの消耗品の入手が簡単。
そしてもちろん、ごはんやお料理が美味しく仕上がるそうです。
酵素玄米を種菌として使った納豆作りにもチャレンジしてます!