お米って、1合とか2合とか
ご飯をたくそのつど買う人は、あまりいないように思います。
お店でも、3キロ・5キロ・10キロなどの
キロ単位の袋入りで販売されていますね。
どこでも10キロ入りのお米がいちばんお値打ちだけど、
家族みんなで食べても賞味期限内に食べられるのか、
気になったことありませんか?
そもそも、お米はどのくらい持つものなの?
食べられなくなるのはいつ?
今回は、お米の消味期限と美味しく食べられる期間、
そしてお米を選ぶ上で気をつけるといいことをご紹介します。
お米の賞味期限って、どれくらい?
お米には賞味期限・消費期限はある?いつまでなら美味しく食べられる?
そんな疑問について、解説していきます。
お米に賞味期限はない?!
お米の袋を見てもらうとわかるんですが、お米には賞味期限や消費期限は記載されていません。
これは、お米には賞味期限を記載する義務がないからなんです。
あるのは何年度産(お米が生産された年)のお米かと、精米(玄米からぬかや胚芽を取り除くこと)した日付けが書かれています。
じつはお米は野菜などと同じ、生鮮食品に分類されているんです。野菜には、賞味期限も収穫日の記載さえありませんよね。
賞味期限や消費期限を記載する必要があるのは、お豆腐や牛乳、お肉やソーセージやお惣菜などの加工食品です。また、生鮮食品のなかでも、お肉や鮮魚、卵などは記載が必要です。
お米は乾燥していて日持ちもよさそうだから、大豆や昆布などと同じように長期保存できると思っている方も多いと思います。ですがお米はお野菜と同じように、適切な環境で保存しないとすぐに美味しく無くなってしまう、生鮮食品なのです。
ただ、白米や玄米、発芽玄米などが真空パック詰めされているものは、賞味期限が記載されています。これらはおおむねパック詰めしてから1年ほどが賞味期限となっていますよ。
ただし開封後や、真空パックが破損している状態だと、その限りではありません。早めにいただきましょう。
お米には賞味期限はありません。だからといって、いつまでも美味しく食べられるかというと、そうゆうわけでもありません。
野菜がいつかしなびたり、カビが生えたり、腐ったりして食べられなくなるように、お米も徐々に味を落としていきます。
お米を美味しく食べられる期間は?
お米を美味しく食べられる期間-白米の場合
白米は精米してから、2週間は美味しく食べられます。2週間って、思ったより短いですよね。
2週間を過ぎても食べられないわけではありませんが、精米後は徐々に味が落ちていきますので、2週間で食べきれるくらいの量を買うのがおススメです。
安いときに買いだめしても、美味しく食べられなければ、つまらないですよね。
ちなみに、10キロパックのお米を毎日4.5合炊く場合、14日間でほぼ食べきれます。4.5合より少ない場合は、2週間を超えてしまいますね。なるべく小さめのパックを買う方が、美味しく食べられるということですね。
お米を美味しく食べられる期間-玄米の場合
いっぽう精米する前の玄米であれば、1年間は美味しく食べられます。
玄米は、精米するときに落とされてしまうぬかや胚芽で守られています。このため、玄米を購入してご飯を炊く前にそのつど精米するようにすれば、いつでも美味しく食べられます。家庭用の精米機も販売されていますので、利用するといいですね。
白米も玄米も、保存方法を間違えなければ大丈夫なんですが、保存が悪いと味を落としたり、虫がわいてしまうことがあります。
お米の保存は、湿気の少ない冷暗所で、米びつなどに移して密封して保管しましょう。
食べられないお米って、どんな状態?
うっかり長く保存してしまったお米に、こんな症状がでていたら食べてはいけません。
- 全体に黒ずんだり、茶色っぽく変色している
- お米を研ぐと、ボロボロと欠けてしまう
- 虫がたくさんわいている
- カビが生えている
- 嫌なにおいがする
少しの虫なら洗い流してしまえば大丈夫ですが、あまり気持ちはよくありませんよね。
強いにおいがしたり色が悪かったり、ボロボロなお米だと食べても美味しく感じられませんし、お腹を壊す原因にもなりかねませんので、残念ですが処分してしまいましょう。
未開封のお米の賞味期限は?
未開封のお米の場合は、開封した後のお米に比べて保存性が高そうですよね。当然美味しく食べられる期間も長くなるんじゃないでしょうか?
真空パックのお米であれば、未開封なら記載されている期限まで美味しく食べられます。
一般的な3キロ・5キロ・10キロといった、ビニールの袋に入れられたお米は、未開封であっても2週間ほどが美味しく食べられる期間です。
何故かというと、お米の入ったビニールの袋には、無数の小さな空気穴があいているんです。知ってました?
この穴は運搬中やお店で販売するときに、積み上げたり移動するさいの衝撃で袋が破損したりしないようにあけられているもの。パンパンに密封されていると、積み上げた衝撃でパンクしてしまうことがあるんですね。
このため未開封であっても、この穴から湿気や酸素が入ります。
「未開封だから大丈夫」なんて思っていると、湿気を帯びたり酸化したりしてどんどん味が落ちてしまいます。未開封のお米を保管するときも、お米袋から取り出して密閉容器に移してくださいね。
お米はどう選べばいいの?
お米とおなじ生鮮食品である野菜なら、見た目で鮮度の良し悪しがわかりますよね。
しなびていたり、黒ずんでいたり、虫にかじられていたり。
こんな野菜は、買う気がおきませんよね。虫にかじられているのは、農薬が使われていない証拠かもしれませんが。
お米の場合は、鮮度の良し悪しをどこで見分ければいいんでしょうか。
じつはそれは、お米の袋に記載されているんですね。
お米の選び方‐新米かどうか
お米の収穫は秋。品種や地域によって違いますがだいたい8月~10月頃に収穫されます。
新米と記載ができるのは、その年の秋に収穫されて12月31日までに精米や袋詰め加工されたお米だけです。新米の時期になると「新米」ののぼりが、お米屋さんの店先やスーパーのお米売り場に立っていたりしますよね。
新米であれば、当然新鮮です。お米は水分をふくんでいて、やわらかく炊き上がりますよ。
新米の文字を見つけたら、つい買って食べたくなりますよね(^-^)
お米の選び方‐何年度産かを見る
お米の袋には、何年度産と記載されています。「令和X年産」などと記載されていれば、いつ収穫されたお米かがわかりますよね。
その年の秋に収穫されたものですから、購入するのが翌年であっても秋より前なら「新米」と書かれていたお米と同じものです。
お米は毎年つくられるので、収穫後1年たったら呼び名は「古米」に変わります。米袋には古米とは書かれてはいませんけど。
お米の選び方‐精米日を見る
お米は玄米を精米することで、白米になります。白米の袋には、精米日が書かれています。
精米すると、玄米からぬかや胚芽が落とされて、お米は丸裸状態になります。すると、空気にふれることで酸化し、湿気を含むと徐々に味を落としていきます。
また、精米してから時間が経つと、お米は乾燥して固くなります。この状態でいつもと同じように炊いてしまうと、芯がのこった固いご飯になってしまいます。
このように、精米された日がより最近のものが、新鮮で美味しいお米と言えますね。
まとめ
今回は、お米の賞味期限・消費期限はいつなのか、お米を選ぶときにどこをチェックしたらいいのかをご紹介しました。
お米は生鮮食品なので、賞味期限の記載は必要ありません。
お米には精米日が書かれていて、おおむね精米した日から2週間ほどが美味しく食べられる期間です。
お米を購入する際には、「新米か」「精米日が最近か」をチェックすると、美味しいお米を選ぶことができます。
ところで、収穫後1年が経過した「古米」で「精米日が最近のもの」と「新米」だけど「精米日が2週間を過ぎている」。この場合は、どちらを選べは美味しいんでしょうか?
とても悩みどころです。
お値段の点でいうと、どちらも「新米で精米日が最近」のものよりお得に買えそうです。
ですが精米日が2週間を過ぎたお米は、その間どのように保管されていたのか分かりませんよね。酸化や味の劣化が心配です。
ですので私が選ぶなら「精米日が最近の古米」の方です。
ただし、2年も前の「古古米」の場合は別です。古古米であっても食べられますが、味はさらに落ちてしまっているでしょう。
せっかくお米を食べるのなら、できたて精米したてのお米を購入したいですよね。
古米がお家にある方必見!古米の美味しい食べ方は、こちらをどうぞ