あずきって、なんとなく特別な感じがしませんか。
お祝い事や記念日、もしくは和菓子で食べるものとして、
普段のお料理にはあまり登場しませんよね。
でも、あずきの小さな粒には、
たっぷりの栄養がバランスよく含まれています。
食べないなんてもったいない。
あずきを食べるには、まずは「煮小豆(ゆであずき)」にしておくのが一番。
市販の煮小豆もありますが、家で簡単に手づくりすることもできるんですよ。
甘くない小豆を煮ておけば、そのままお料理に使うのはもちろん、
ご飯と一緒に炊いてお赤飯にすることも、
砂糖で甘く煮てぜんざいやおしるこ、あんこなどにも展開できます。
今回は、あずきの煮方をご紹介します。
お鍋で小豆をコトコト煮るか、圧力鍋で時短でつくるか。
方法はお好みで選んでいただけます。
あわせて煮小豆の保存方法や、煮小豆を使った簡単レシピもご紹介します。
あずきのゆで方
乾燥あずきを買ってきて、家でゆでれば、自分好みにおいしく仕上げることができます。
あずきは、他の豆のように調理の前にひと晩水につけなくてもいいので、思い立ったらすぐゆでられるのが良いところなんですよね。
ぜひ一度やってみてくださいね。
お鍋でつくるあずきのゆで方
あずきをゆでるのは、「あずきをとぐ→(お好みで渋切り)→あずきをゆでる」の手順で、簡単に行えます。
あずきをとぐ
- あずきを水洗いし、さっととぎます。
水がきれいにるまで繰り返し、ザルにあげて、水気をきっておきます。 - 渋みが気になる場合は、渋切りをします。
【渋切りの手順】
- 鍋にたっぷりの水とあずきを入れて火にかけ、沸騰したらゆで汁を捨てます。
- 1を1~3回、繰り返します。
そんなときは、渋切り(ゆでこぼし)をすることで、渋みをあずきから抜くことができます。
ただし、小豆のアンチエイジングに有効なポリフェノールやサポニンは、水溶性のためゆで汁に流れ出てしまいます。
そのため、渋切りは渋みが気になる場合にだけ行ってください。
あずきをゆでる
-
鍋にたっぷりの水とあずきを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして、1時間ほどあずきをゆでます。
- 途中でアクをていねいにとり、水が少なくなったらさし水をして、あずきがやわらかくなるまで煮ます。
- ザルにあげて、煮汁を切ります。
※小豆はゆで汁ごと保存してください。ゆで汁もお赤飯などのお料理に利用できますよ。
圧力鍋でつくる、簡単な「煮小豆」
お鍋でコトコト、じっくりとアクをとりながらあずきを煮る。
とってもほっこりするイメージが、わいてきますよね。
でも、じっさいにやってみると、手間と時間がとってもかかるんです。
あずきは浸水する必要がないため、簡単に茹でられるイメージがあったんですが… 1時間はかけていられないことも。
お鍋であずきをゆでると1時間もかかるんですが、圧力鍋だともっとずっと短時間でできあがります。
いちどくらいはお鍋でコトコトするのもいいものですが、ひんぱんにゆであずきを食べるという方には、圧力鍋でつくることをおススメします。
圧力鍋を使ったあずきの煮方
水に浸す必要はありません。短時間でも、ふっくらとした仕上がりになります。
【材料】
〇 小豆(乾燥)・・・1カップ
〇 水・・・3カップ(600cc)
- 小豆はきれいに洗い、水気を切っておきます。
(渋みが気になる場合はお鍋でゆでる時と同じように、ゆでこぼしておきます)。 - 圧力鍋に洗った小豆、水(3カップ)を入れて、蓋を閉めます。
- 強火にかけ、圧力がかかったら、火を弱めて10分加圧します。
- 10分たったら火をとめ、自然冷却します。
※小豆はゆで汁ごと保存してください。ゆで汁もお赤飯などのお料理に利用できますよ。
煮小豆の保存方法
ゆでたあずきは、甘みも塩分も加えていないので、冷蔵ではあまり日持ちがしません。2~3日のうちに、食べきりましょう。
長く保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍用の保存袋に、小分けにして冷凍します。
煮汁は別にしても、一緒に入れてもかまいません。
冷凍の場合は、2~3週間保存ができます。
あずきを使ったアンチエイジングレシピ
小豆を茹でた汁には栄養素がたっぷり溶け出しています。ここでは煮汁ごといただける、アンチエイジング向きの簡単レシピをご紹介します。
圧力鍋でつくる、さつまいものいとこ煮
さつまいもと小豆のふっくらとした食感と、やさしい甘さや風味を味わえます。
【材料】
〇 さつまいも・・・中2本
〇 煮小豆・・・1/2Cup
〇 あずきのゆで汁・・・1Cup(200ml)
〇 はちみつ・・・大さじ1
〇 しょうゆ・・・大さじ1/2
〇 塩・・・小さじ1/2
- さつまいもは幅3cmの輪切りにし、水をつけてアクを抜きます。
- 圧力鍋に1のさつまいもと、材料を全て入れ、蓋を閉めます。
- 火にかけ、圧力がかかったら、すぐに火を止めて余熱調理します(自然冷却)。
- 蓋を開け、器に盛り付けます。
キーマカレー
カレーにあずき。合わないでしょって? もちろん合います。
おしょうゆを入れることで、ぐっと和風テイストな仕上がりになります。
【材料】(2人分)
〇 しょうが・・・1かけ
〇 にんにく・・・1かけ
〇 オリーブ油・・・大さじ1
〇 カレー粉・・・大さじ1
〇 薄力粉・・・大さじ1
〇 豚ミンチ・・・100g
〇 トマトホール缶・・・200g
〇 ゆであずき・・・60g
〇 あずきのゆで汁・・・1/2Cup(100ml)
◎ コンソメ・・・大さじ1/2
◎ しょうゆ・・・大さじ1/2
◎ ケチャップ・・・大さじ1/2
- しょうがとにんにくはみじん切りにしておきます。
- フライパンに中火でオリーブ油を熱し、1を入れます。
- 香りがたったら、カレー粉と小麦粉を入れて木べらでよく混ぜます。
- ミンチを加え、ほぐしながら炒めます。
- ホールトマトを加えて軽くつぶし、あずきとゆで汁を加えます。
- 煮立ったら◎の調味料を加えて、弱火で10分ほど煮、トロッとしたら完成です。
ここでご紹介したレシピのほかにも、お味噌汁やスープに加えたり、サラダのトッピングや、炒め物に入れても美味しくいただけます。
圧力鍋でつくるお赤飯
圧力鍋をつかうと、お赤飯も食べたいときにすぐに作れます。
煮汁を使って炊くお赤飯は、小豆のもつ「パワー」を余すことなく摂取できますよ。
おわりに
今回は、煮小豆の作り方と、ゆで汁を使ったレシピをご紹介しました。
煮小豆を作ったら、ゆで汁もいっしょに食べると、あずきのもつ栄養を丸ごと体に取り入れることができます。
あずきを小分けにして冷凍しておくと、お料理の途中に冷凍庫から取り出して、スープやみそ汁のお鍋にいれることができるので便利なんですよね。
いつものお料理に、ゆであずきやゆで汁をちょっとプラスしてみると、栄養価が高まりいつもと違った食感や風味が加わって、より美味しい一皿になるかもしれませんね。
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なんといっても国産で、パッキンなどの消耗品の入手が簡単。
そしてもちろん、ごはんやお料理が美味しく仕上がりますよ。
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