もやしというと、安くていつでも買えるお助け食材。
野菜には旬がありますが、工場で管理されて栽培されているもやしは
一年中が旬ともいえますね。
そんなもやしを使って、簡単に作りおきできる
「酢もやし」は、常備菜におすすめです。
お酢の防腐効果で日持ちも長く、
クセのないもやしとさっぱりした甘酢は
どんなアレンジも自由自在です。
そのうえ、もやしとお酢の疲労回復効果がダブルで期待できるので、
ダイエット中でも疲れた時の夜食にはもってこいですよ。
今回は、疲れた体を労わる「酢もやし」の作り方と保存期間、
効果的な食べ方についてご紹介します。
最後に簡単アレンジ術もご紹介しますので、
酢もやしを作ったらこちらもチェックしてみてくださいね。
酢もやしの作り方
安い材料で手軽に作れる酢もやしには、疲れを取り除き、体を健康にしてくれる栄養素がたくさん含まれています。
たんぱくな味のもやしは、和洋中、どんな味付けにも合い、アレンジもいろいろできるので、飽きることがありません。
基本の酢もやしは、もやしをサッと湯通しして調味料と和えるだけです。
作り方をご紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね。
【用意するもの】
〇もやし…250g
〇酢…大さじ2
〇砂糖…大さじ1と1/2
〇塩…ひとつまみ
【手順】
- もやしをサッと洗います。
- フライパンにもやしが浸るくらいの水と塩ひとつまみを入れ、強火にかけます。
- 沸騰したら火をとめて、70度~60度くらいまで冷まします。
- フライパンにもやしをいれて、1分おきます。
- もやしをザルにあげて、水気をよく切ります。
- 酢と砂糖を加えて、軽く混ぜ合わせます。
- 冷蔵庫で半日ほどおいて、完成です。
写真をもとに、詳しくご説明します。
Step1:もやしをサッと洗います。
豆の皮や千切れたヒゲ根は、取り除いておきます。
お店によっては、ヒゲ根を機械で切り落とした「根切りもやし」も販売されています。時間がない場合は、こちらを使ってもいいですね。
Step2:フライパンに、もやしが浸るくらいの水と塩を入れ、強火にかけます。
Step3:沸騰したら火をとめて、60~70℃くらいまで冷まします。
気温やお湯の量によって違ってきますが、今回は火をとめてから2分ほどで、70℃を下回りました。
Step4:フライパンにもやしをいれて、1分おきます。
お湯にさらす時間は、きっちり1分を守ってくださいね。
長くさらしてしまうと、もやしの栄養がお湯に溶けだしてしまいます。
もやしを耐熱皿にのせてラップをかけて、600Wの電子レンジで1分加熱しても、同じように茹でられます。
Step5:もやしをザルにあげて、水気をよく切ります。
ここではもやしを絞ることはしません。
ザルにあげたあとは、麺類の湯切りをするようにザルを10回くらい振り、水気を切りましょう。
Step6:酢と砂糖を加えて、軽く混ぜ合わせます。
水気を切ったもやしをボウルに移したら、調味料を混ぜ合わせます。
Step7:冷蔵庫で半日ほどおいて、完成です。
保存しておく場合は、密閉できるタッパーなどを、きちんと消毒してから使うようにしましょう。しっかり消毒しておくと、保存性が高まり保存期間が長くなります。
キッチン用のアルコール除菌スプレーを使っても、消毒することができます。
酢もやしの日持ちはどれくらい?
生のもやしは、冷蔵庫に入れても賞味期限は2~3日と短いです。
ですが、防腐効果の高いお酢で漬けて「酢もやし」にすると、1週間は美味しく食べられます。
2~3袋ぶんまとめて作り置きしておけば、手間が省けて毎日の食事の支度に大助かり。
ただし、もともと日持ちのしないもやしを使っているので、保存状態によっては傷みが早くなることも。
長く置いてから食べるときは、味と臭いを必ずチェックして、もやしが傷んでいないかを確認して下さいね。
酢もやしの効果的な食べ方は?
酢もやしは基本、食べたければどれだけ食べても構いません。
ただしお酢を使っているので、「酸っぱいものが苦手」という方には、食べにくいかも知れませんね。
そんな時は、お砂糖をもう少し追加してみてもいいですよ。
ただ今回ご紹介したレシピは、もともと甘めにできています。
お砂糖を加えると糖質がアップしますので、ダイエット目的の方には少々危険です。
加えるのならほどほどにしてくださいね。
「健康やダイエットのために酢もやしを食べる」、そんな時は、次にお伝えする分量は食べるようにしましょう。
- 1日に80gを目安に食べる
- 80gは一度でも、朝昼晩に分けて食べてもどちらでもOK
- 毎日食べる
- 食事のはじめに食べる
- ダイエット目的なら、食事の30分前に食べる
- 一番効果的なのは、主食と置き換えること
食事の30分前か、はじめに食べることで、満腹中枢を刺激し、食べたものが脂肪として蓄積するのを防ぐことができます。
スープやおかずを腹8分目まで食べたあと、最後に主食のかわりに酢もやしを食べることで、食べ過ぎを防いでダイエット効果がアップします。
この場合も、食事の30分前か初めに、酢もやしを食べておくのを忘れないでくださいね。
簡単アレンジをご紹介♪
酢もやしは甘酢の味つけで食べやすくなってはいますが、毎日食べ続けるには味に変化がないと飽きてしまうことも。
そこで、家にあるものでできる、簡単アレンジ方法をご紹介します。ここでご紹介した以外にも、お好きな調味料でアレンジしてみてくださいね。
ごま和えーごまの風味が豊かに香ります。
酢もやし100gに対して、すりごま大さじ2としょうゆ小さじ2、砂糖小さじ1を混ぜ合わせます。
すりごまは市販のすりごまではなく、いりごまを使うたびに擦ると、風味が格段に違いますよ。
すり鉢は小さいサイズが100円ショップにも置いてありますので、ぜひ一度やってみてくださいね。
ゆかり和えーみんな大好きゆかり和えは、爽やかな風味と彩りが食欲をそそります
酢もやし120gに対して、酢もやしの漬け汁大さじ1と梅入りのゆかり小さじ2を混ぜ合わせます。
ひと晩置くと、全体にゆかりの紫色が染み込み、色鮮やかな和え物に。おすすめです。
青のり和えーミネラルをプラスして、骨まで元気!
酢もやし60gに対して、青のりとサラダ油を大さじ1ずつ、しょうがのチューブを小さじ1と塩小さじ1/4を混ぜるだけ。
アミエビや桜エビをトッピングすると、カルシウムがアップし可愛い見た目に。
ラー油和えーピリ辛が大人に◎
酢もやし60gに対して、白ごま小さじ1とラー油少々を混ぜるだけ。
食べるラー油に替えると、具だくさんで旨みもアップします。
おわりに
今回は酢もやしの作り方、保存期間についてご紹介しました。
生のままのもやしは日持ちが悪く、そのまま野菜室に入れていると、すぐに水分が出てきてべちゃっとしてきます。安いとはいえ、食品を捨ててしまうのはツライですよね。
もやしを「酢もやし」にしておくと、1週間はおいしく食べられます。
そのまま食べるのはもちろん、今回ご紹介したようにごま和えにしてみたり、青のりやゆかりを混ぜて、彩りをプラスしたり。アイデア次第で、いろいろ楽しむことができます。
美味しいだけでなく、健康効果もバッチリ! お酢のパワーで疲れを取って、元気な毎日を送りましょう。