旬の季節になると、丸ごとの白菜が手に入りやすくなります。
この時期は白菜の甘みがでて、お鍋やうま煮などにすると
体がポカポカとあたたまり美味しく食べられますよね。
つい安さにつられて1玉買ってしまいたくなるのですが…
「大きくて使い切れるかな」
「冷蔵庫に入らないかも…」
なんて、心配になることもありますよね。
そんな心配ごとは、保存方法をちょっと見直すだけで
気にならなくなりますよ。
冷蔵庫に入りきらなくて萎びてしまったり、
冷蔵庫の中で干からびて食べられなくなった、
なんてことのないようしっかり保存して
白菜を最後まで美味しく食べきりましょう。
白菜の保存方法
「丸ごとの白菜を買ったけど、どうしよう?」とお困りのあなた!
これからご紹介する方法で、とりあえずなんとか保存してみましょう。
丸ごとひと玉買った白菜も、そのまま丸ごと保存したいのか、それとも切り分けてから保存したいのかによって、保存のコツに違いがあるんです。
ここでは、まるごと保存する方法と、切り分けてから保存する方法の2つをご紹介します。
丸ごとの白菜の保存方法
白菜を1玉買ったはいいけれど、まだちょっと使う予定がないなという場合は、丸ごと保存した方が白菜が長持ちします。
白菜を新聞紙で包み、芯の部分を下にして立てて保存します。
冬場の11月から2月ころまでであれば、常温での保存ができます。ただし常温とはいっても、暖房の効いた室内や直射日光の当たるような場所はNGです。
ご家庭であれば、日の当たらない屋外の軒先やベランダ、室内なら冷暗所と言えるような場所が適しています。気温が12℃以下の場所であれば大丈夫ですよ。
保存期間
3週間から1ケ月
気温が12℃を超えると、白菜は傷みやすくなります。あたたかくなってきたら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存する場合も、保存のしかたは常温で保存する場合と同じです。
白菜を新聞紙で包み、芯を下にして立てて保存するようにしてください。横にしてしまうと、白菜の重みで下になった部分から傷んできてしまいますよ。
また、白菜だけでなく野菜全般に言えることですが、縦に成長する植物は生えている時と同じような状態で保存すると長持ちします。
理由は縦に成長する白菜は横にしてしまうと、なんとか起き上がろうとしてエネルギーを使ってしまうんです。栄養を無駄に消費して老化がすすむことで、傷みが早くなり味を落す結果につながります。
台風のあとの田んぼは稲が倒れていたりしますが、しばらくすると復活していることがあります。それと同じで、収穫されたあとの白菜もまだまだ成長しようと頑張っているんですね。
白菜を野菜室で丸ごと保存するのは、スペースの関係からも難しいこともありますよね。
そんな時は白菜をカットしてから保存することになりますが、カットする時もちょっとしたコツで、傷みにくく保存期間を長くすることができます。
丸ごとの白菜のカット方法
白菜は包丁でカットした部分が酸化して、黒く変色し傷みはじめてきます。1/2サイズや1/4サイズにカットしてから保存したい場合は、次のようにして切り分けましょう。
白菜の芯の方から包丁で5cmほど切り込みを入れて、手で裂くようにして2つにします。
1/4サイズにカットしたい場合は、先ほどと同じように2つに切った白菜の真ん中に切り込みを入れ、手で裂くようにして2つにします。これで1/4サイズにカットができます。
カットした白菜の保存の方法
白菜の芯の部分と切り口に、濡らしたキッチンペーパーをあてて、乾燥しないようにラップを全体に巻くかビニール袋にいれて輪ゴムなどで口をしばります。
このとき、芯の部分に縦に切り込みを入れておくと、白菜の生長点が壊れて成長が止まり日持ちが良くなります。
白菜は収穫された後も生きていて、芯の部分へ栄養を送っています。このためカットされた白菜は、しばらくすると芯の部分が盛り上がってくるんです。
冷蔵庫の野菜室に保存しますが、できれば芯を下にして、立てた状態で保存するとより日持ちが良くなります。
長く保存するときは、ときどきキッチンペーパーが乾いていないか、確認してください。もし乾いていたら、もう一度濡らしてくださいね。このひと手間でみずみずしさを保てますよ。
保存期間
1週間から10日
白菜は冷凍保存もできる
白菜を使い切れない場合や、多めに買ってしまってまだ使わないという場合は、冷凍保存することもできます。
冷凍する場合は、下茹でをしてからでも生のままでも保存が可能です。
生のままだと冷凍庫のスペースを取りますので、用途や冷凍庫の事情に合わせて茹でてからか生のままかを選ぶといいですね。
白菜を生のまま冷凍する方法
白菜は洗ったあと水気をよく切って、3~4cm幅程度のざく切りにします。
冷凍用の保存袋に広げて入れて、冷凍庫で保存します。
白い部分と葉っぱの部分を別べつに冷凍しておくと、用途に合わせて使うことができて便利です。
保存期間
1カ月
白菜を茹でてから冷凍する方法
洗った白菜を3~4cm幅程度のざく切りにして、沸騰した湯に入れて30秒〜40秒程サッと茹でます。
水にはさらさずに自然に冷まし、よく水気を絞ったら、小分けにしてラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。
たくさん冷凍する場合は、茹でるとかさが減って冷凍庫を圧迫しないのでおすすめです。
保存期間
1カ月
冷凍した白菜の使い方
お味噌汁や中華スープ、クリームシチューや煮物、お鍋などには味が染み込みやすくなります。浅漬けには下漬けなしで、いずれも凍ったままで使えますよ。
茹でて保存したものをお浸しや和え物にする際は、自然解凍か電子レンジの解凍モードで20~30秒ほど解凍してから、水気を絞って使うといいです。
炒め物に使う場合も同じように解凍し、水気をよく絞ってから炒めると水っぽくなりにくいですよ。
おわりに
丸ごと買っても、使い切れるか心配がある白菜。
日持ちのする保存方法をご紹介してきました。
保存期間まとめ
- 冬場であれば常温保存で1ケ月保存できる
- カットしたものは野菜室で1週間~10日
- 余った白菜は冷凍保存なら、1ケ月保存できる
- 冷凍方法は生と茹でてからどちらもOK
白菜は丸ごとだと日持ちのする野菜ですが、カットしてしまうと意外と早く傷みがきます。
あまった分は賢く冷凍保存して、いつでも食べられるようにしておくと、あと1品がサッと作れて便利に使えます。
たっぷりの白菜を最後まで美味しくいただきましょう。