おからは食物繊維やタンパク質、ミネラルが豊富な健康食品です。
しかしぼそぼそとした食感で食べにくく、日持ちもしないところがやっかいなところ。
そんな難点を解決するのが、おからをパウダーにすること。おからの水分を飛ばして粉末にすることで、保存性が高まり料理にも使いやすくなりますよ。
今回は生おからから、どこのお宅にもどれか一つはあるであろうレンジ・オーブン・フライパンと3種類の道具を使って「おからパウダー」を作る方法をご紹介します。
あわせて、簡単に試せるおからパウダーの食べ方もありますので、ぜひご覧くださいね。
おからパウダーの作り方
材料となる生おからは、スーパーやお豆腐屋さんで販売されています。
スーパーではおからパウダーなどと一緒に、お豆腐コーナーの片隅に置いてありますので、探してみてくださいね。200g入りや300g入りなど、メーカーによって内容量は違っています。
また、おから自体にも違いがあり、スーパーで売られている物はキメが細かめで、水分量がやや多くしっとりしたものが多いようです。
これに対してお豆腐屋さんのおからは、キメが粗めで水分がしっかり絞られているものが多いです。
袋の中にギュッと絞って入れられていますので、外からでは分りづらいのですが、いつものお店で買ってみて、お好みのものを見つけてくださいね。おからのタイプを選べるのは、手作りならではですからね。
一番簡単!おからパウダーの電子レンジでの作り方
おからパウダーを電子レンジで作る方法は、短時間でできあがるのが一番の魅力です。
ただしおからの粒子が残りやすいため、仕上げに細かくするためのひと手間が必要になります。
【分量】
・生おから…150g
【作り方】
- 生おからを耐熱皿に平らに広げて、600Wの電子レンジで5分加熱します。
おからは袋の中で固まっていることがあるので、袋のままもんでからお皿に出すといいですよ。 - お皿を取り出して軽くかき混ぜ、5分程冷まします。
※お皿が熱くなっていますので気をつけてください。 - もう一度電子レンジで5分加熱し、軽くかき混ぜて完全に冷まします。
水分が残っているようなら、もう一度様子をみながら電子レンジにかけましょう。 - フードプロセッサーやミルサーなどに3分ほどかけます。
フードプロセッサーなどがない場合は、すり鉢とすりこぎでも細かくすることができます。
おからパウダーのオーブンでの作り方
オーブンで作ると、天板にいっぱい一度にできるので、手間をかけずに大量に作りたい人におすすめです。
【分量】
・生おから…天板に乗るだけ
【作り方】
- 生おからを天板に広げ、140℃のオーブンで20分ほど加熱します。
おからは袋の中で固まっていることがあるので、袋のままもんでからお皿に出すといいですよ。 - サラサラになったら出来上がりです。
より細かくしたい場合はフードプロセッサーやミルサーにかけるとキレイに仕上がります。
おからパウダーのフライパンでの作り方
電子レンジやオーブンがない方でも、手軽におからパウダーができます。
ただ、フライパンはつきっきりで炒めないといけないので、夏は暑いし、他の方法に比べると面倒ではあります。
ポイントは、ヘラである程度つぶしながら炒ることです。
他の方法に比べるとパウダー状になりやすく、最後にフードプロセッサーやミルサーにかける手間が省けるかも知れません。
電子レンジをお持ちの方は、初めにレンジで加熱してからフライパンで炒ると、炒る時間が短縮できます。
【分量】
・生おから…200g
【作り方】
- 生おからを耐熱皿に平らに広げ、600Wの電子レンジで3分ほど加熱し、ある程度水分を飛ばします。
おからは袋の中で固まっていることがあるので、袋のままもんでからお皿に出すといいですよ。
電子レンジがない場合は、初めから中火のフライパンである程度水分が飛ぶまで、ヘラでかき混ぜながら乾煎りします。 - フライパンに移して、弱火で5~7分ほどヘラなどでつぶしながら乾煎りします。
- サラサラになったら出来上がりです。
より細かくしたい場合はフードプロセッサーやミルサーにかけるとキレイに仕上がります。
お殻パウダーの出来上がりの分量
おからのキメやもともとの水分量にもよりますが、生おからの1/3~1/4ほどの分量になります。
おからパウダーの保存方法は?
冷蔵庫か冷凍庫で保存します。
冷蔵庫であれば、1週間から10日ほどもちます。乾燥具合にもよりますので、早めに使いましょう。
「たくさん作って長く保存したい!」という場合は、冷凍用のビニール袋などに入れて冷凍庫で保存できます。
使う時は、おからパウダーは冷凍してもサラサラのままなので、すぐに使うことができます。
ちなみに、生のおからを冷凍保存することもできます。
水分が多い場合は少し絞って水気を取ってから、冷凍用のビニール袋などに入れて冷凍庫で保存します。
冷凍用袋に平らに入れたあと、菜箸やスケッパーなどで使う分量になるように線を入れておくと、パキッと割って使えるので便利です。
使う時は、常温にしばらく置いておくか、レンジで解凍します。
おからパウダーの使い方
できあがったおからパウダーは、市販のおからパウダーのように使うことができます。ここでは、おからパウダーの簡単な食べ方をご紹介します。
ヨーグルトにトッピング
毎朝のヨーグルトにトッピングするだけ!栄養価が高まり、腹持ちも良くなるのでランチまでお腹がすきませんね。
煮物にチョイ足し
煮物の最後にちょっと足すことで、煮汁を吸ったおからが具にからんでおいしさを残さず食べることができます。
筑前煮や肉じゃが、ぶり大根など汁気の多い煮物におすすめです。
スープにチョイ足し
お好みのスープに振りかけるだけで、栄養価もアップしとろみがつきます。もちろんお味噌汁に入れても。
カップラーメンに入れると、食物繊維やたんぱく質なども摂れるので、一気に健康食品になりますね!
麺類をおからで代用
スパゲッティや焼きそばなど、糖質が気になる料理には、麺の分量を減らしておからに替えることでダイエット効果も。
おからは腹持ちもいいので満足感も得られ、ソースを吸ったおからは麺にもよく絡みます。
お好み焼き
もやしとおからを使ったお好み焼きの作り方です。生おからの場合とおからパウダーの場合の分量が書いてありますので、どちらでも作っていただけます。
まとめ
おからパウダーの作り方は、レンジ・オーブン・フライパンの3通りがあります。
それぞれ手間やかかる時間などが違いますが、基本は水分を飛ばすこと。水分を飛ばすことで保存性が高まり、おからがサラサラのパウダー状になることで、使いやすく食べやすくなります。
おからパウダーは、特別なおから料理をつくらなくても、サッと混ぜたり振りかけたりするだけで美味しく食べることができます。毎日のお味噌汁に入れるだけでも、健康やダイエットに効果がありますよ。
おからパウダーをいつでもたくさん食べたい私は、いつもこちらの大袋で購入しています。2Kg 入りでたっぷりですが、おからパウダーは冷凍保存ができます。おすすめです。