卵は家計にやさしく栄養も豊富。
毎日たべたい卵ですが、赤いのと白いの、どちらを選んでますか?
なんとなく赤い方を選んでいる、そんな方も多いのでは?
今回は
「赤い卵と白い卵ってなにが違うの?」
「卵の色で栄養に違いはあるの?」
こんな疑問を解決します。
卵の種類:大きさは?
卵の大きさの規格は農林水産省により、SS、S、MS、M、L、LLと6段階に分けられています。
一般的に流通しているのが、58 g~64gのMサイズと、64 g~70gのLサイズ。
卵1個はだいたい60gです。
最近見かける、いろいろなサイズがミックスされているタイプはMS~LLまでが入っていてお得感がありますね。
卵の色:赤と白の違い知ってる?
スーパーで売られているパックの卵には、主に白色と茶色の2種類があります。
白い卵ってどんな卵?
国内で流通している卵の8割は白色の卵です。
白い卵は「白色レグホン」というイタリア生まれの鶏から生まれたもの。味はさっぱりとしていて、どんな料理にも合う、万能で使いやすい卵です。
赤い卵ってどんなたまご?
赤玉ともよばれる茶褐色の卵は、日本で一番多く飼われている赤玉系の鶏「ボリスブラウン」の卵です。見た目に美しくて味も良いので、“赤玉鶏の王者”とも呼ばれています。
この他にも国産品種の赤玉卵を産む「もみじ」や、濃い桜色の卵を産む「さくら」など、色々な品種の鶏が育てられています。
卵の価格は、赤玉の方が若干高くて人気もあります。
でもじつは、栄養価は白も赤も変わりないんですよ。
赤玉を産む品種の鶏は、体が大きくて飼料を多く食べるため、その費用が価格に反映されているようです。同じ栄養価で味もそれほど変わらないのであれば、お値段が手ごろな白色卵を選ぶとお得ですね。
鶏の卵以外は?
スーパーのたまご売り場には、鶏卵の他に「うずら」の卵も置いてあります。
じつは、うずらの卵は鶏卵に比べると栄養価が高いんです。
良質のたん白質にくわえて、ビタミン、ミネラル・アミノ酸は鶏卵の約2倍。サイズは鶏卵の1/5と小さいながらも栄養価は優秀な卵です。
また、小さいサイズ感がお弁当や中華丼に入れたりするのにもピッタリですよね。
新鮮な卵の選び方は?
お店で買う時は、賞味期限をチェックしてなるべく新しいものを選びましょう。表面がきれいでひび割れがないかもみておくといいですね。
とはいえ卵は肉や魚と違って新鮮な期間が長く、2週間ほど日持ちのする食品です。あまり細かい日にちにはこだわらず、信用のおけるお店で買うようにしましょう。
卵の殻にヒビが!どうする?
たまにパックをあけたら、卵のカラにひびが入っていることがありますよね。
初めから割れていたのか、持ち帰ったときに割れたのかわからないときは、生では食べない方が無難です。
まずは卵を割ってみて、おかしなところ(変質や腐敗、異臭など)がなさそうなら、しっかり火を通してから食べるようにしましょう。
ひびが入っている卵も割ったときとおなじです。いつひびが入ったかわからないものは、中身をチェックして問題が無ければ早めに加熱しておきましょう。
卵を割ってみたときの鮮度をチェック
まずは平らなお皿の上に、卵を割り落としてみます。
卵黄が丸く盛り上がり、濃厚な卵白がこれを囲んでいて、さらっとした卵白の少ないものが新鮮な卵です。
これとは反対に、卵黄が平べったく濃厚な卵白が少なく広がってしまうものは古い卵です。生で食べるにはあまり向いていません。
卵の美味しい食べ方
鮮度の良い卵が手に入ったら、日本人ならまずは「卵かけご飯」でしょうか?
卵を溶いて醤油をたらし、アツアツのごはんにかけても良し、ご飯に醤油をたらしてかき混ぜてから卵を落とすもよし..。
卵かけご飯は究極の手抜きご飯であり、日本人なら誰でも知っているソウルフード。
たまごかけご飯専用のお醤油やお気に入りの薬味を添えて、ご自身の食べ方で堪能してくださいね。
次におススメしたい簡単料理は「ゆで卵」。
「ゆで卵なんて料理じゃない」って思いました?
でも、ゆで卵を作っておくと、いろいろと使い勝手がいいんですよ。たとえば朝食にそのまま食べたり、ランチのサンドイッチの具材や夕食のプレートの彩りなんかにも使えます。
ゆで卵は4日ほど日持ちがします。
卵を茹でてストックしておけば、殻をむくだけでお料理の栄養と彩りアップに。
卵サンドやおにぎらずの具にしてみたり。
お肉のプレートにスライスして添えたり、丼物や麺類のトッピングにしたり。
ゆで卵にしておくと、殻を剥くだけですぐに使えますし、卵の白と黄色のコントラストがお料理に彩りと華やかさを添えてくれます。もちろん美味しさも栄養価もアップ。
ここで簡単にすぐできるゆで卵の作り方をご紹介します。
【用意するもの】
- ピッチリフタのできるお鍋
- 室温に戻した卵 お鍋に入る好きな数
- 水 おたま1杯分~
【作り方】
- お鍋に卵をいれ、お水を入れます。(お鍋の底から1cmくらいの深さ)
- フタをして、弱めの中火で6分加熱します。
- 火を止めたら半熟なら3分、固ゆでなら6分フタをしたまま置いておきます。
- 冷水(氷水)で冷やします。
最短9分ででき上がり、時短な上にガス代と水道代の節約にもなります。
そして一番良いところは余熱で置いておく時間を変えることで、半熟~固ゆでまでの色々な硬さの茹で卵がいちどに作れることです。
半熟好き用には3分で取り出し、固ゆで好き用には6分置いておきます。それぞれ違う家族の好みに合わせて作っておけますよ。
難点はたまに殻にヒビが入り、白身が飛び出すことがあること。私は何度となく茹でているのに、やっぱりはみだしゆで卵ができてしまいます。おそらく卵の殻に入った目に見えないヒビのせいではと思うのですが。
これは生まれたての卵には炭酸ガスが含まれていることが原因。卵をゆでることで炭酸ガスが膨張し、卵の殻に中身をギューッと押し付けるためです。
炭酸ガスは日に日に抜けていきます。ゆで卵を作る時は古い卵、できれば冷蔵庫で1週間くらい経った卵を使うほうがむきやすいですよ。
おわりに
日本にはたくさんの種類の鶏が飼育されていて、あたらしい種類も続々生み出されています。
卵の色も白以外にも薄い桜色のものも、お手頃な価格で売られていたりします。
卵は生食で食べる以外は、お料理をする方しか目にすることのない食材です。
卵の色によって味や栄養に変わりはないとは言っても、きれいな色の卵はやっぱり美味しそうに見えます。
きれいな殻の卵が手に入ったら、たまごかけご飯として食卓にならべると、家族の会話もはずみそうですね。