キャベツはメインとしてロールキャベツやポトフに、サラダや付け合わせに千切りキャベツにしてと、毎日の食卓には欠かせない野菜です。
安いからついついひと玉買ってしまったけど、少ししか使う機会がなくて冷蔵庫のスペースが足りないなんてこともたまにありますよね。
そんな意外にかさばるキャベツは、冷凍することで鮮度を保って長く保存することができます。
下処理することでコンパクトに保存することもできるので、冷凍庫がいっぱいになるなんてことも防げますよ。
今回はキャベツの冷凍保存の方法と、解凍してからの使い方についてをご紹介します。
冷凍保存の方法
キャベツを冷凍するには、そのまま切って冷凍する方法と、下処理をしてから冷凍する方法があります。
生のまま冷凍するのが一番簡単なのですが、使う時にしんなりしてしまい食感が多少悪くなります。
多少手間がかかるのですが下処理をしてから冷凍すると、キャベツのシャキシャキとした食感が残ります。
冷凍したキャベツの使い方に合わせて、冷凍方法を選んでみてくださいね。
まずは生のキャベツをそのまま冷凍する方法です。
生のまま冷凍
キャベツを生のまま冷凍しておくと、キャベツの水溶性のビタミンCなどの栄養が逃げないので、栄養を重視する方におすすめです。
また切って保存袋に入れて冷凍するだけなので、時間がないけど余ったキャベツを何とかしたい時に手っ取り早く保存することができます。
ただし生のまま冷凍したキャベツは解凍するとしんなりしてしまい、食べる時にキャベツ本来のシャキシャキ感は薄れます。
生で食べる場合は和え物やコールスローなどに、加熱するなら炒め物や汁もの、煮込み料理などに使うと栄養も丸ごと摂れるのでおすすめです。
保存方法
- キャベツを1枚ずつはがして奇麗に洗います。
- お好きな形にカットし、水気を切って冷凍用の保存袋に平らに広げて入れます。
- 空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫で保存します。
保存期間
1ケ月ほど保存ができます。
生の場合は品質が劣化しやすいので、早めに使うようにしてください。
使い方
加熱して使う
炒め物や汁物など、加熱して使う場合は凍ったまま使えます。
栄養が逃げないのでおすすめの食べ方です。
しんなりして火の通りも早いので、短時間で調理することができます。
・焼きそば、パスタ、スープ、みそ汁など
そのまま使う
サラダや和え物など生のままで使う場合は、他の冷凍方法と同じく冷蔵庫で自然解凍します。
急いでいる場合は電子レンジの解凍モードを使うか熱湯をかけて解凍し、軽く水気をしぼってから使います。
・ゴマ和え、ナムル、コールスローなど
この他にも、軽く解凍してからお好み焼きやギョーザの具に使ったり、しんなりしているので塩を振って浅漬け風にしても下漬け要らずですぐ食べられます。
千切りにする場合は少し太めに、みじん切りは大きめにするなどの調整をしましょう。
また、しんなりしているので加熱のし過ぎにも注意が必要です。火を通しすぎると柔らかくなりすぎるので、炒め物などは最後の方に加えるようにしましょう。
次に下処理をしてから冷凍するやり方ですが、まずはゆでてから冷凍する方法です。
一般的に野菜を冷凍するにはゆでてからというのが基本です。
ゆでて冷凍
キャベツをゆでるとビタミンCは減ってしまうのですが、キャベツのシャキシャキ感は残るので、美味しくキャベツを食べたい方におすすめです。
ゆでることでかさも減って、大きなキャベツもコンパクトに保存することができます。
保存方法
- キャベツを一枚ずつはがし、サッと洗います。
後でゆでるので、気にならなければ洗わなくても構いませんが、外側の葉は洗った方がいいですよ。 - お好きな形に切ってから、熱湯でサッとゆでます。
再沸騰したら10秒ほどでお湯から引き上げましょう。
硬めにゆでることで、シャキシャキ食感を残すことができます。 - ザルにあげて良く冷まし、水気を切ります。
キッチンペーパーなどでしっかり水気を取りましょう。 - 小分けにしてラップで包んだキャベツを冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じて冷凍します。
保存期間
1ケ月ほど保存できます。
使い方
加熱して使う
生で冷凍した場合と同じように炒め物や汁物など、加熱して使う場合は凍ったまま使えます。
下茹でしているので火の通りも早く、短時間で調理することができます。
・焼きそば、パスタ、スープ、みそ汁など
そのまま使う
サラダや和え物などそのままで使う場合は、他の冷凍方法と同じく冷蔵庫で自然解凍します。
急いでいる場合は電子レンジの解凍モードを使うか熱湯をかけて解凍し、軽く水気をしぼってから使います。
・ゴマ和え、ナムル、コールスローなど
この他にも、軽く解凍してからお好み焼きやギョーザの具に使ったり、芯をつけて大きめのくし形に切ったものをポトフやトマト鍋などのなべ物に使っても美味しくいただけます。
火の通しすぎは食感が柔らかくなりすぎるので、他の食材に火が通ってから加えるといいですよ。
水分が出やすいので、炒め物などは強火で水気を飛ばすようにサッと炒め合わせるか、解凍したあと水気をよく取ってから使うと美味しく出来あがります。
塩もみして冷凍
下処理してから冷凍する方法として、塩もみしてから冷凍する方法もあります。
塩もみしてから冷凍すると、シャキシャキとした食感を残しつつキャベツのかさを減らすことができます。また塩の効果でキャベツの彩りも良く保存できます。
保存方法
- キャベツを1枚ずつはがして奇麗に洗います。
- お好きな形にカットし、ボウルに入れて塩を振り手でよく揉みます。
- キャベツのかさが1/3程度になりしんなりしたら、水にさらしてザルにあげ水気を切ります。キッチンペーパーなどでしっかり水気を取りましょう。
- 小分けにしてラップで包んだキャベツを、冷凍用の保存袋に入れます。
- 空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫で保存します。
保存期間
1ケ月ほど保存できます。
使い方
加熱して使う
生やゆでて冷凍した場合と同じように炒め物や汁物など、加熱して使う場合は凍ったまま使えます。
塩もみで水分が抜けてしんなりしているので火の通りも早く、短時間で調理することができます。
・焼きそば、パスタ、スープ、みそ汁など
そのままで使う
サラダや和え物などそのままで使う場合は、他の冷凍方法と同じく冷蔵庫で自然解凍します。
急いでいる場合は電子レンジの解凍モードを使うか熱湯をかけて解凍し、軽く水気をしぼってから使います。
・ゴマ和え、ナムル、コールスローなど
この他にも、軽く解凍してからお好み焼きやギョーザの具に使ったり、塩をふって浅漬けにしてもすぐに食べられます。
おわりに
キャベツはまるごと買って使い切れないと、けっこう冷蔵庫の中の場所を取る存在です。
使ったついでに残りを冷凍しておくと、鮮度も保てて調理する際も袋から出してすぐ使えるので時短にもなります。
冷凍する前にちょっとだけ下処理をしておくと、シャキシャキ感も増しますので、好みに合わせて冷凍方法をチョイスしてみてくださいね。