一年中スーパーに見かけない日はない程、私たちの身近にあるかぼちゃ。栄養価も高く、子供も大人も嫌いな人はあまりいないのではないでしょうか。毎日の食卓にぜひとも取り入れたい食材の一つです。
かぼちゃを買った時に、たまに水っぽいことがあります。この場合は、甘みも少ないことが多いようです。そんな時「う~ん残念」、と思って諦めるのは早いかもしれませんよ。
実はかぼちゃを干すと、水分が飛んで甘みが増すんです。すぐ使いたい場合も、レンジで干す方法であれば1時間ちょっとで調理にかかれます。
干すことで水分が飛んで味が染みやすく、調理時間の短縮も可能です。
野菜を干す場合は、同じ野菜でも目的によって干し方が異なります。
干し方には「レンジ干し」「セミドライ」「フルドライ」の3つの種類があります。
すぐ(1時間後くらい)使うのであれば「レンジ干し」、当日から数日以内に使うなら「セミドライ」、長期保存したいなら「フルドライ」が向いています。
ここではかぼちゃをすぐに使いたい場合の「レンジドライ」の干し方と保存方法、使い方などについてご紹介します。
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レンジドライのメリット
天気を気にすることなく、いつでも干すことができます。通常の下ごしらえをしたあと、1時間ちょっと時間があれば完成します。調理の片手間にでも挑戦できますね。
生のまま調理する場合に比べて、水分が飛んでいるため味が染みやすく煮崩れしにくく、一度火を通しているため調理の時間が短く済みます。
甘みも増して、たとえ水っぽいかぼちゃであっても、ホクホクとした食感に変わります。
レンジドライのデメリット
常温での保存はできません。必ず冷蔵や冷凍で保存します。
レンジドライの干し方
切り方
まずスプーンなどで種とワタを取り除き、かぼちゃを洗います。皮が汚れているところは、この時点で切り取っておくといいでしょう。
種も干して食べることができます。
皮付きのままで用途に合わせてくし形、短冊、角切りなど好きなサイズに切り分けます。
皮やワタにも栄養が含まれていますので、すぐ使う場合は残したままで調理すると栄養を損なうことがありません。
ただし冷蔵で保存する場合は、ワタは傷みやすいため取り除いてください。ワタは刻んでスープやカレーに入れたり、お好み焼きやスペイン風オムレツなどに混ぜ込むと、食感を気にすることなく食べることができますよ。
干し方と干し時間
水気を取ったかぼちゃを、オーブンシートを敷いた耐熱皿などに重ならない様に並べ、レンジで加熱します。時間は厚みや形によって異なりますので、様子を確認しながら調整してください。加熱しすぎにはご注意ください。(焦げ付くことがあります)
加熱後はザルやケーキクーラーなどの上に広げ、1時間ほど乾かします。加熱直後のお皿はとても熱いので、レンジから取り出す際はやけどに気を付けてくださいね。
使い方
生の場合と同様に調理に使うことができます。生の場合に比べて、火の通りも早いです。
冷凍したものは、自然解凍してから使います。煮物や汁物には凍ったまま使っても構いませんよ。
保存方法
冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵か冷凍で保存します。切り方や干し具合によって異なりますが、冷蔵で3~4日、冷凍で2週間ほど保存が可能です。
まとめ
かぼちゃを「レンジドライ」で干す場合のまとめです。
- 「レンジドライ」は、室内で1時間ちょっとで干しあがるため手軽に利用できます。
- 水分が飛んで甘みが増し、水っぽいかぼちゃもホクホクした食感になります。
- 生のままより、火の通りが早く味が染みやすく煮崩れにくくなります。
- 保存は状態によって変わりますが、冷蔵または冷凍で3日~2週間ほどです。
少しの手間で、かぼちゃがよりおいしく食べられるようになります。また使い切れずに残ったかぼちゃの保存方法としても有効です。
ぜひ干しかぼちゃの味を試してみてくださいね。