「大豆は健康にいい」とよく言われます。
栄養も豊富で畑のお肉とも言われる大豆。
ただし、大豆は乾燥した豆なので食べるには「戻す」ことが必要です。
これが「なんとなく面倒そう」で、
大豆をあまり食べないという方もいるようです。
水煮大豆や蒸し大豆は、
スーパーなどで真空パックで売っていますし缶詰にもあります。
でも実は家でも意外と簡単に作ることができるんです。
大豆を水煮や蒸し豆にしたあと、
冷蔵庫で保存すると数日で傷んでしまいます。
でも冷凍保存しておけば、ずっと長く食べられるのでおすすめです。
今回は、大豆の戻し方と、戻した大豆の冷凍保存の方法。
そして冷凍した大豆の使い方と、おすすめの食べ方をご紹介します。
大豆の戻し方(水煮大豆の作り方)
蒸し大豆や水煮大豆をたくさん食べたいときには、自分で作るのもひとつの手です。
蒸し大豆は美味しいけれど、サラダやマリネにとなにかと重宝するので意外とコストがかかります。
一度にたくさん作っておけば、思う存分蒸し大豆や水煮大豆を楽しむことができますよ。
大豆の水煮のつくり方はいたってシンプルです。
大豆を水にひと晩つけて戻したあと、翌日あくを取りながらコトコトとお鍋で煮るだけ。
お休みの日の朝にでも、たっぷり作って冷凍保存しておけば、サラダやお惣菜、煮込み料理などに便利に使えます。
たんぱく質などの栄養も豊富なので、健康を気にする方にはぜひおすすめしたいです。
【作り方】
- 大豆は洗って3倍量の水に浸けてひと晩(8時間くらいを目安に)おき、水戻しします。
夏場は夜でも気温が高くなるので、冷蔵庫での水戻しをおすすめします。大豆を洗うときは、お米を研ぐように洗ってはいけません。
大豆の皮は破れやすいので、たっぷりの水に浸けてクルクルと回します。
水をかえて2~3回おなじように洗ってください。 - 翌朝、大豆の皮がつやつやでプリっと楕円形になっていれば水戻し完了です。
ザルにあげて水気を切ります。 - お鍋に大豆を入れて新しい水をひたひた(豆が水に隠れるくらい)に注ぎ、強火で加熱します。
沸騰したら弱火にし、20~30分アクを取りながら弱火でコトコト煮ます。水が少なくなってきたら差し水をして、豆が常に水に浸かっている状態にしておきます。 - 味見をしてみて、お好みの固さになったら火を止め、そのまま自然に冷まします。
お好みの固さになったら蒸し器から取り出し、表面の大豆が乾燥しないようラップをふんわりかぶせて冷ましましょう。
圧力鍋で、手早く蒸し大豆をつくる方法はこちらの記事をどうぞ。
水煮大豆、蒸し大豆の冷凍の仕方
乾燥した大豆は常温で長期の保存ができますが、水煮大豆や蒸し大豆は冷蔵保存でもあまり日持ちがしません。冷蔵庫で2~3日ほどです。
水煮大豆や蒸し大豆は冷凍することで、長く美味しく食べられます。
一度にたくさん茹でたり蒸したりして使わない分をすぐに冷凍しておくと、美味しさも保てて長期間いろいろなお料理に使うことができます。
市販の水煮や蒸し大豆が余ったときも、この方法で冷凍しておけますよ。
【用意するもの】
水煮大豆または蒸し大豆(今回はMIX蒸し豆)・・・冷凍したい分量
冷凍用の保存袋・・・必要なだけ
【手順】
- 大豆の水気をしっかり切って、冷ましておきます。
- 冷凍用の保存袋に平らに広げて入れます。
- 空気を抜いて口を閉じ、冷凍します。
写真をもとに詳しくご説明します。
Step1:大豆の水気をしっかり切って、冷ましておきます。
大豆・黒豆・大正金時を圧力鍋で蒸したものを冷凍します。
水煮大豆の場合も、全く同じように冷凍保存ができます。
袋に入れるのに大きくて便利なので、私はいつも「しゃもじ」を使っています。
大きめのスプーンなど、お持ちのものでどうぞ。
Step2:冷凍用の保存袋に平らに広げて入れます。
小さめのボウルに袋を乗せて口を広げて入れています。
こうすると両手が使えますし、豆を袋に入れるときにこぼれにくいです。
Step3:空気を抜いて口を閉じ、冷凍します。
冷凍用の保存袋Sサイズ4つ分、乾燥豆を400g戻して770gになりました。
冷凍庫に入れる時に、金属製のトレイに乗せると素早く凍ります。
重ねてのせても一番下から順番に凍っていきますよ。
こちらが冷凍した蒸し大豆です。
冷凍庫から出したばかりの状態では、お豆どうしが固まってくっついています。
(霜も付いていますね…今回冷めきらないうちに袋に入れたので、そのせいでしょう。必ず冷めてから入れてくださいね。)
でも、手で軽くもみほぐしてやると、すぐに市販の冷凍コーンのように、パラパラになります。使いたい分だけ取り出すことができますよ。
冷凍した水煮・蒸し大豆の保存期間
水煮大豆や蒸し大豆を冷凍した場合、1ケ月ほど美味しく食べられます。
段々と味や食感は落ちていきますので、美味しいうちに食べきりましょう。
冷凍した水煮大豆・蒸し大豆の使い方
水煮大豆や蒸し大豆は、お惣菜やサラダ、煮込み料理やオムレツに入れたりとアイデア次第でいろいろ楽しめます。
大豆は既に加熱されていますので、お料理の最後に入れるだけで温まればすぐに食べられます。
サラダなら加熱も不要で、ドレッシングと和えて解凍できたら食べられます。
豆に霜が付いている場合は、ザルに入れて霜を振り落としてから調理すると味が薄くなりませんよ。
今まで大豆を加えて美味しかったものをご紹介します。
みそ汁に
みそ汁のできあがりに大豆をトッピングします。節分に恵方巻に合わせるといいですよ。
オムレツに
スペイン風オムレツに大豆を加えます。
グリーンカレーに
グリーンカレーのできあがりに大豆を加えてひと煮立ちさせます。
キーマカレーに
キーマカレーに刻んだ大豆を加えると、ひき肉の量を減らせてヘルシーになります。
麻婆豆腐に
麻婆豆腐に刻んだ大豆を加えると、同じくひき肉の量を減らせてヘルシーに。
おわりに
今回は水煮大豆や蒸し大豆の冷凍保存の方法をご紹介しました。
水煮大豆と蒸し大豆、同じ大豆ですが調理方法の違いで味も食感も違ってきます。
水煮大豆は硬めに仕上げるとコリっとした食感を楽しむことができますが、蒸し大豆はどうしてもホクホク、もちっとした食感になります。
味は蒸し大豆の方が濃くて甘く感じます。
個人的には、煮込んだりお惣菜などに使うには硬めに戻した水煮大豆、そのまま食べたりサラダにするならやわらかい蒸し大豆が合うのかなと思います。
お好みでいろいろ試していただくと、良いと思います。
いままで「大豆を戻すのはなんとなく面倒」で水煮パックを買っていたという方が、「ちょっと戻してみようかな?」なんて気分になっていただけたら幸いです。