甘酒には2つの種類があり、
アルコールを含むものと含まないものがあります。
健康や美容にいいと言われているのは、
ノンアルコールでお砂糖も入っていない「麹でつくる甘酒」の方。
米麹と水だけで発酵させてつくる、
昔から親しまれている甘い栄養ドリンクです。
ビタミンやアミノ酸のほかに100種類以上もの酵素が含まれ、
「飲む点滴」「飲む美容液」などともいわれます。
今回は、飲む点滴ともいわれる甘酒の
ヨーグルトメーカーを使った作り方をご紹介します。
手作りの甘酒は温度管理が難しく手間がかかりますが、
タニカのヨーグルティアを使うと、手間なく簡単に作れてしまいますよ。
甘酒作りのポイント
自家製の甘酒を作るには温度管理が大切です。酵素が活発に働く60℃をキープすることが甘さを引き出すコツです。
炊飯器や保温ジャーで作る場合、何度もこまめに温度をチェックしないとおいしい甘酒にはなりません。でもヨーグルティアを使うことでその手間をかけずに作ることができます。
時間と温度を設定して、スタートしたらあとはお任せするだけです。
お酒を使わない甘酒って普通の甘酒とどう違う?
アルコール度数0%で、お子さんが飲んでも大丈夫。
誰でも甘いドリンクとして楽しむことができます。
また、砂糖やみりんに代わる調味料として活用することもできますよ。
麹の持つ発酵パワーは甘酒になっても衰えることはありません。
たんぱく質やでんぷんを分解する酵素の働きで食材をやわらかくし、お料理に少し加えるだけでも、うまみや甘みをぐっと引き出してくれます。
麹でつくる甘酒」の作り方
米麹と水だけで作る、濃厚な甘酒の作り方です。
同じ甘酒でもご飯を使うタイプの甘酒に比べると、でんぷんが少ないため早くブドウ糖に分解され、酵素の割合も多く、味もより甘くなります。
できあがりはごはんを入れないぶんだけ少量になりますが、そのぶん濃厚な甘みと酵素の働きを感じられます。
【材料】
- 乾燥米こうじ…200g
※米こうじはパラパラのタイプを使っています。みやここうじなどの板状のタイプをお使いの場合は、開封前に袋の上からほぐすと簡単にバラバラになります。 - お湯…400ml
※生麹をお使いの場合は、麹と水分量を1:1にして下さい。
【作り方】
- 消毒した内容器に米こうじとぬるま湯400ml(63℃~65℃程度)を入れて、しっかり混ぜます。
※ぬるま湯が熱すぎると麹菌が弱ってしまうので、65℃以下のものをお使いください - 内容器に内フタをはめ、ネジフタをしっかり閉めた後、本体に入れて外フタをセットします。
- 温度を60℃、タイマーを4時間にセットして、スタートボタンを押します。
発酵後に甘みが出ていればできあがりです。
※お使いの麹によって時間が変わってくることもありますので、甘みが足りないと感じた場合は、もうすこし時間を足すなど調整してみてください。
米麹に合わせるお湯の温度には、十分注意して下さいね。
お湯の温度が70℃を超えると、こうじのもつ酵素が失活してしまいます。
麹菌の分泌する酵素が、最も元気に働く温度は「60℃前後」。
酵素が麹の米に含まれるでんぷんを、ブドウ糖やオリゴ糖などに分解することで、甘~い甘酒ができあがります。
適温より低いと酵素があまり働かずに甘くなりませんし、かといって高すぎても甘みが出ないまま、酵素が働かなくなって(失活)しまうんですよね。
甘酒の保存方法
できあがった甘酒は、冷蔵で1週間ほど保存できます。
冷蔵庫のなかでも発酵が進んでガスが出ますので、容器のフタは少し緩める、1日1回はフタを開けるなどしてくださいね。
1週間以上保存したい場合は、冷凍用の保存袋などで冷凍することもできます。冷凍した場合は、3ケ月ほど保存ができます。
私は写真のようなお菓子の焼き型に入れて凍らせてから、保存袋に入れています。
こうすると、1回分ずつ取り出せて、便利に使えます。
でも、これがちょっと面倒だなってときには、保存袋に平らにいれて冷凍し、使う時にバキバキって折って使ってます(^-^)
「麹でつくる甘酒」の飲み方、使い方
- ヨーグルトのトッピングに
- 牛乳と
甘酒大さじ3に牛乳80mlを混ぜ合わせて - ラッシーで
甘酒大さじ2と同量の水、ヨーグルト50ml+お好きなフルーツをミキサーにかけて - 豆乳甘酒にして
甘酒と豆乳(分量はお好み)をかき混ぜて、電子レンジで1分30秒(500W)ほど温めて
温度に注意: 甘酒に含まれる酵素やビタミンB群は熱に弱いため、温めるときは温度に注意してください。
温めすぎるとせっかくの効果が薄れ、最悪無くなってしまう事もあります。
温めて飲むときは麹が最も活性化する60度以下がおススメですよ。 - 浅漬けに
大根やにんじん、キュウリなど、野菜の浅漬けを作る際に、塩分とともに甘酒を足すことで、甘みのある浅漬けができあがります。
野菜のうまみも引き出してくれるので、より美味しくなりますよ。
- お肉の下味に
固くなりがちな鶏むね肉の下味として、醤油麹と甘酒を一緒に漬け込んで皮目から蒸焼きにすると、柔らかくて甘みのある絶品チキンになりますよ。
おわりに
昔は甘酒は独特な香りと味で、好きではありませんでした。でもそれはいま思うと、酒粕を使ったアルコールの入った甘酒だったんですね。
ノンアルコールの「麹の甘酒」を作ってみたら、全く嫌な香りもなく濃厚な甘みで、ヨーグルトにトッピングしたりお料理にお砂糖やみりんがわりに使ったりと、毎日の食卓に欠かせない存在になりました。
料理で加熱してしまうと、酵素の働きは得ることができませんが、美味しさはしっかりと味わうことができますよ。ぜひ、お試しくださいね。