みかんがカビない保存方法はどうする?箱買いしても美味しく食べきるには?

みかんがカビない保存方法はどうする?箱買いしても美味しく食べきるには? フルーツ

旬の冬はみかんがお値打ちになって、嬉しいですよね。

美味しいからと箱ごと買ってしまうと
「下の方のみかんがカビてしまった…」
なんてことも。

「でもまあ仕方ないか…」
そんな風に考えるかたもいることでしょう。

でもみかんがカビて捨ててしまうのは忍びないもの。
できるだけ最後まで美味しく食べきりたいですよね。

そこで今回はみかんがカビない保存方法をご紹介します。

箱ごと買ったみかんも長く日持ちできますので、
保存方法を見直して今年こそ美味しいみかんを
最後まで食べきってみませんか?

みかんがカビない保存方法は?

みかん箱

「みかんを食べようとしたら、カビが生えてた…」
箱買いしたときなんかにはよくあることですが、できることならカビは見たくないもの。

みかんを箱ごと購入したら、そのままキッチンの隅に置いている方や涼しいからと玄関に置いている方も多いでしょう。

でもその方法、間違っているのかも。

みかんの旬は冬。気温も低く乾燥しがちな冬は常温保存が適していますが、そのまま置いておくのは危険です。

買ってきた時に少し手間をかけることで、みかんの保存期間がぐ~んと延びて箱買いしたみかんも最後までカビさせることなく食べきることができますよ。

その『みかんがカビない保存方法』の手順がこちらです。

  1. 取り出してチェックする
  2. 箱を乾かす
  3. ポイントをおさえて箱に戻す
  4. 最適な置き場所を探す

ひとつずつ、やりかたを見ていきましょう。

みかんを取り出してチェックする

まずは全部のみかんを確認することが大切です。傷んだみかんが1つでもあると、すぐに他のみかんも傷みはじめてしまいます。これを避けるためにも、はじめにチェックすることが肝心。

新聞紙を広げた上にみかんを箱から取り出して順番に並べ、チェックしていきましょう。

目でみてカビや傷みがないか、さわってみて柔らかくなっていないかを確認し、早めに食べた方がいいものはより分けていきます。

ヘタが黄色くなっていたりしなびているもの、取れてしまっているみかんは古くなっている証拠です。これらも早めに食べるようより分けます。

箱の下の方にあったみかんも、輸送時の衝撃やみかんの重みで潰れたり傷みやすくなっているため、こちらもより分けておきましょう。

みかんにカビが生えていたら?
「ちょっとくらいなら大丈夫!」とカビの生えたみかんの一部だけを取り除いて口にすることは危険です。
カビの生えたみかん  
もしも箱詰めみかんにカビが生えてしまったら、カビが生えたみかんはなるべく触らずにビニール袋でつかむようにして取り出し、しっかり封をして廃棄しましょう。
 
残りのみかんは水洗いしてカビの胞子を洗い落とし、カビの生えたみかんと隣り合っていたものは優先的に食べるようにより分けておきましょう。
  
そしてカビの生えていたみかんの箱も危険。箱のなかを消毒用アルコールを染み込ませた布で拭いておくと安心です。

みかんの箱を乾かす

みかんを箱から取り出したら、みかんの入っていた箱は湿気を取り除くために、風通しの良いところで乾かしておきましょう。

みかんは収穫されたあとも生きていて、箱の中でも呼吸をしています。このため輸送中の段ボールの中は湿気が籠りがちに。みかんを箱に戻す前にこの湿気を取り除いておくことが、カビの発生を未然に防いでみかんを長持ちさせる秘訣です。

できれば段ボールの箱を天日にあててあげると殺菌作用もあるのでおススメですよ。

みかんを箱に戻す

みかんの箱が乾いたら、状態の良いみかんだけを箱に戻していきますが、その際のポイントは4つあります。

  • 箱の底に穴をあける
  • 新聞紙を敷く
  • みかんの向きはヘタを下に
  • 重ならないように並べる

みかん箱の底に穴をあける

まずは通気性をよりよくするため、みかんの箱の底にドライバーやハサミなどで穴を数か所あけておきましょう。湿気は下に溜まりますので、箱の底にあけた穴から余分な湿気が逃げていきます。

新聞紙を敷く

穴をあけた箱に新聞紙を敷きます。新聞紙をクシャっと丸めたあと、広げて敷いていきましょう。これは湿気を取り除くためと、みかんを保護するクッションの役割も兼ねています。

みかんの向きはヘタを下に

みかんのヘタは下むきに

みかんの箱には、長持ちしそうなみかんだけを戻していきますが、このときみかんのヘタを下向きに入れていくのもポイントです。みかんの皮はヘタ側の方が固くて丈夫なので、重ねて並べたときにみかんの重さに耐えられるようヘタを下向きにしておきます。

よくみかんの皮をむくときに、上からむくか下からむくか人によって分かれますよね。私は下から派ですが、下からむくほうが皮が柔らかくてむきやすいと思うんですよね。

重ならないように並べる

隣同士のみかんがあまりくっつかないように、みかんを1段並べます。そのあとは底に敷いたように新聞紙をクシャっとしてから広げて、上にも敷きます。さらにもう1段みかんを重ねていきます。

みかんの大きさや量にもよりますが、できれば重ねるのは2段までにとどめておくのがおすすめです。あまりたくさん重ねてしまうと、みかんの重みで圧迫されて下のみかんが潰れて傷みやすくやすくなることに。

入りきらないみかんはもうひとつ箱を用意するか、通気性の良いかごや紙袋などにヘタを下にして入れておくなど工夫をしてみてくださいね。

みかんを箱に詰め終わったら、箱の蓋は閉めないで新聞紙をのせておきましょう。

みかんの最適な置き場所を探す

みかんの置き場所

みかんの保存の最後は、置き場所です。

みかんの箱は通気性の良い、冷暗所に置くのが正解です。リビングに置いておけばすぐに取り出して食べられるので便利ですが、暖房の効いたリビングに置くのは残念ながらNGです。リビングに置くのなら、今日みんなで食べる分だけをかごなどに盛っておくくらいに留めましょう。

みかんを箱で買うのなら旬の冬の時期が多いですよね。冬なら暖房の効いていない室内であれば常温保存で大丈夫。玄関先や廊下、使っていない部屋などがあればいいのですが、マンションや全館空調の効いたお宅ではそれも難しいですよね。

そんなときはベランダに置いておくのも手です。ただし屋外の場合は置き場所には特に気をつけてくださいね。北向きのベランダや雨や直射日光の当たらないところ、エアコンの室外機の風にも注意が必要です。

こうして保存したみかんは、常温でも2~3週間は日持ちします。みかんをおいしく食べるにはやっぱり常温保存が一番。みかんを上手に保存して、最後まで美味しく食べきりたいですね。


「ベランダや部屋のなかに最適な場所が見つからない…」
そんな方は、冷蔵庫や冷凍庫での保存を検討してみましょう。

みかんの冷凍はどうやる?

給食で食べた冷凍ミカン。懐かしい思い出ですよね。

今でも駅の売店などで見かけますが、ご自宅でもあの冷凍ミカンが作れてしまいますよ。みかんの冷凍は、皮のまままるごとでも皮をむいてからでもできます。

冷凍ミカンを作るなら、まずは状態のよいみかんを選んで作りましょう。傷みかけのみかんを冷凍しても、長期保存は望めません。

冷凍ミカンの作り方

  1. みかんを洗って水けを拭く
  2. トレーにラップを敷き、その上にのせて冷凍する
  3. しっかりみかんが凍ったら、冷たい水にくぐらせてもう一度冷凍する
  4. しっかり凍ったら冷凍用の保存袋に入れて保存

水にくぐらせて再冷凍することで、表面に薄い氷の膜ができ、その膜がみかんの乾燥を防いでくれます。このひと手間が冷凍ミカンを長く美味しく保存する秘訣ですよ。

この方法で保存しておけば、1か月くらいは日持ちします

食べる時は皮をむくために少し早めに冷凍庫から取り出しておきます。室内の温度によって時間は違ってきますが、解凍の目安は30分~1時間ほど。白くなっていた霜が溶けて皮がやわらかくなっていたらむき頃です。
お湯に数分つけておくだけでも皮をむくことができますが、溶けすぎると美味しくなくなりますので解凍のし過ぎには注意しましょう。

皮をむいてから冷凍する場合は、まるごとでも小房に分けてからでも、ラップに包んで冷凍すればOK。食べる時も皮むきしなくていいので、楽ちんですね。

みかんは冷蔵保存してもいい?

みかんの保存 野菜室

みかんはあまり冷やしすぎると、甘みが落ちて酸味が強くなります。このためあまりおすすめはしませんが、気温が高い季節やたくさんあって食べきれないときは、冷蔵保存もやむをえませんよね。

ここではなるべく味を落とさないようにみかんを冷蔵庫で保存する方法をご紹介します。

冷蔵庫に保存する場合は、みかんの乾燥を防ぐことが大事です。
そのためのポイントは

  • みかんを新聞紙で包む
  • ビニール袋に入れる

少し面倒ですが、みかんは新聞紙でひとつひとつ包んで保存するようにしましょう。新聞紙に包んだみかんは、いくつかまとめて重ならないように並べてビニール袋に入れておきます。もちろんヘタを下向きに置くのも忘れずに。

こうして冷蔵庫の野菜室に保存しておけば、2週間は日持ちします

食べる時は2~3時間前に常温に置いておくと、甘さを引き出すことができます。

また、みかんが酸っぱいなと感じたら、皮の上からよく揉むのも甘さを引き出す一つの手です。揉まれて衝撃を受けたみかんは、その衝撃を和らげるため酸味のもととなっているクエン酸を使います。
「酸味が減る=甘さを感じやすくなる」というわけです。一度試してみてくださいね。

みかんをカビさせない保存方法-まとめ

みかんをカビさせない保存方法をまとめると

  • みかんをより分け良いものだけを保管する。他は早めに食べること。
  • みかんの箱を乾かす
  • みかんのヘタを下にして置き、新聞紙で湿気を排除する
  • みかんは通気性の良い冷暗所に保管

これらに気をつけることで、みかんの日持ちは格段にアップしてカビを防ぐことができます。

また、長く置いておく場合は箱の中身をときどきチェックして、傷んだものを取り除いたり上下の段を入れかえるとより安心ですよ。

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