「あと一品が足りないな…」
そんなときに便利なのがちくわなどの加工食品。
冷蔵庫で常備しておくのが一般的ですが、
実はちくわは冷凍保存しておくと、なにかと便利に使えるんですよ。
そこで今回は、ちくわの冷凍保存の仕方や解凍方法、調理での使い方を解説します!
ちくわを使ったおすすめの食べ方もあわせてご紹介しますので、最後まで見てくださいね。
ちくわの種類と特徴
昔ながらのちくわの製造法は、白身の魚肉のすり身を竹に巻き付けたあと、香ばしく焼き目を付けて仕上げます。そんな作り方から「竹輪」と呼ばれるようになったんだそう。
店頭に並ぶちくわには、大きく2つに分けて「生ちくわ」と「焼きちくわ」があります。
それぞれに特徴があるので、料理によって使い分けるといいですよね。ご存知の方もここで特徴をおさらいしておきましょう。
生ちくわの特徴
生ちくわは、細くて小ぶりなサイズで真ん中あたりに均一に焼き目がついているもの。ひと袋に4~5本入っています。
柔らかいのにぷりっとした食感があり、生でそのまま食べるのが美味しいですよね。真ん中の穴にきゅうりやチーズを詰めて、おつまみやお弁当のおかずとしても簡単で最高!
生ちくわに使われる魚は、「スケトウダラ」「イトヨリダイ」がメイン。ぷりっとした食感はこれらのお魚からくるものなんですね。
焼きちくわの特徴
焼きちくわは生ちくわに比べて太くて長め。ところどころに「ぼたん模様」と呼ばれる焼き目がついています。ひと袋に2本くらい入っていますよね。
焼きちくわの魚は「スケトウダラ」「イトヨリダイ」の他にも、煮込んだ時に旨味が出やすいように「ホッケ」「アジ」「サメ」などが加えられています。
魚の旨みを引き出すおでんや煮物にすると、ちくわから美味しい出汁がでるうえに、煮込むことで「ぼたん模様」の焼き目が煮汁を吸って、口に含むとジュワッと出汁と魚の旨みがしみ出します。
2つのちくわの違い、わかりましたか?
「生ちくわ」はそのまま生食や炒め物で、「焼きちくわ」は煮込んで美味しいと覚えておきましょう!
ちくわの保存方法と期間
ちくわは冷蔵保存が基本。一般的なちくわの賞味期限は、1週間ほどのものが多いようです。
ちくわは加工した時点で加熱されていますが、賞味期限内のおいしいうちにいただくといいですね。
開封後のちくわは、空気にふれることで酸化がはじまり傷みやすくなります。賞味期限にかかわらず2~3日を目安に食べきるようにしましょう。
ちくわの冷蔵方法
ちくわは5本くらいがひと袋に入って売られていますよね。お弁当や焼きうどんなどに使っても、なかなか一度には使い切れないことも。
そんなときに残ったちくわの袋の切り口を、輪ゴムでしばってそのまま保存しているという方もいるのでは…?
実はウチではそうしてました。
ちくわを冷蔵庫に保存するときは、ちょっとだけ手間をかけるとおいしさをたもてます。
ちくわを1本ずつラップに包み密閉袋に入れておく、これだけで酸化や乾燥を防いでより鮮度をたもつことができますよ。
ちくわの冷凍方法
使い切れずに残ったちくわは、冷蔵庫の片隅で忘れられがちですよね。「気が付いたら傷んでいて処分した」なんて方もいるのでは?
ちくわは冷蔵庫で保存するのが一般的なのですが、冷凍保存することもできます。余ったちくわは、忘れないうちに冷凍してしまいましょう。
ちくわはもともと水分が少ないので、冷凍したあと解凍してもドリップ(水分)が出にくい食材。このためちくわは冷凍しても食感をそれほど損なうことなく、美味しくいただくことができるんですよ。
未開封のちくわであれば、袋ごとそのまま冷凍するのが簡単です。
開封後のちくわの場合は、冷蔵保存するときと同じように、ちくわを1本ずつラップに包んでから、冷凍用の保存袋に入れます。
また使う料理に合わせて切り分けてから、1回ぶんずつをラップに包んでおくと、解凍しないでそのまま調理に使うことができて時短調理が可能に。
磯辺揚げなら、縦や斜めに2等分にカット。煮物なら、輪切りや斜め切りで2~4等分にカットすればOK。小さめにカットしておけば、炒め物やスープにも使えます。
ファスナーを閉じるときは、空気をしっかりと抜いて、酸化や乾燥、冷凍臭が付くのを防ぐことをお忘れなく。
でも「余ったちくわをとりあえずパパっと冷凍したい!」そんなときもありますよね。
それなら1本まるごとラップで包んで冷凍したちくわを、使う時に料理に合わせて切り分ければ大丈夫。
冷凍したちくわは、少し常温に置いておくだけでカンタンに包丁で切り分けることができますので、ご安心を。
冷凍後は、1ヵ月は美味しく食べることができます。保存袋に1ヵ月先の日付けを書いておくと、いつまで大丈夫かわかるのでおすすめです。
冷凍したちくわの解凍方法
冷凍保存したちくわを、煮物や炒めものなどにする場合は、解凍しないでそのままお鍋やフライパンにポンと入れて調理することができます。冷凍するときにカットしておけば、使う際の時短になりますね。
おひたしや和え物、サラダなどにするなら、冷蔵庫に移して自然解凍したあと調理してくださいね。
ちなみに…一度解凍したちくわは、再冷凍は避けるようにしましょう。品質の低下につながり、味も落としてしまいます。
ちくわのおすすめの食べ方
副菜に
玉ねぎやきゅうり、トマトなどお好みの野菜にうす切りの生ちくわを合わせ、塩とごま油で調味すれば和風マリネに。ドレッシングをかければ洋風にもなりますし、醤油やコチュジャンを合わせれば韓国風マリネにも。
炒め物に
ちくわは、ピーマンやアスパラガス、ブロッコリーなどの緑黄色野菜と相性がいいので、シンプルに塩をふってこれらの野菜とちくわをオリーブオイルやバターで炒めたり、バター醬油・マヨバター醬油などもおすすめ!
磯辺揚げに
天ぷら粉を同量の水で溶き、青のりや紅ショウガを加えて薄めに切ったちくわをくぐらせたら、多めの油でカラっと揚げ焼きに。お弁当やおつまみにも簡単にサッと作れます。
煮物に
おでんはもちろん、肉じゃがのお肉の代わりに焼きちくわを入れると、魚の旨みが染み込んだじゃがいもが最高の一品に。
主食にも
チャーハンや焼きうどん、焼きそばに輪切りにしたちくわを入れると、ボリュームが増して満足感がアップ。炊き込みご飯に焼きちくわを入れると、ちくわの良い出汁がでて旨みたっぷりのひと品に。
スープやみそ汁に
お吸い物やみそ汁、中華スープにもちくわは相性抜群です。具材が何もないときも、ちくわを入れるだけで形になるので助かりますね。
ちくわを冷凍して便利に使おう!
お弁当やあと一品というときに、何かと便利なちくわ。
主役にはならないけれど、最高のバイプレーヤーではありますよね。
冷凍したちくわは1ヵ月は美味しく食べられます。使うときも凍ったまま煮たり炒めたりできるので、調理の時短にもなりいいことずくめ。
ちくわを冷凍保存しておくと、あと1品の副菜がさっとできて助かります。知らなかったという方は、ぜひお試しくださいね。