じゃがいもは、どこのご家庭でも必ず常備している野菜のひとつですよね。使ったことのない人はいないと思います。
カレーやシチュー、肉じゃがやポテトサラダと、食卓のメインバッターのひとりです。
ただ料理によっては、「ジャガイモが煮崩れてしまった」、「ポテトサラダが水っぽい」など、上手くいかないことってありませんか。
また、芽が出たりしているとちょっと不安になって捨ててしまったってことも。
今回はじゃがいもの品種と向いているお料理、芽が出た場合の対処方法など、おいしくいただける方法をお届けします。
選び方
一般的に販売されているじゃがいもといえば男爵ですね。ここではだんしゃくの選び方についてお伝えしていきます。 特徴としては、球形で果肉はホクホクとした粉質をしています。粉ふきいも・マッシュポテト・コロッケなどに向いています。
選び方は
・重みがありふっくらと丸いもの
・皮がなめらかで、重量感があるもの
仲間
じゃがいもはだんしゃく以外にも、いろいろな品種があります。特徴によって向いているお料理がありますので、作るものに向いた品種を選ぶと失敗がありませんよ。
・メークイン
長卵形で淡い黄色の果肉はキメが細かい粉質で、煮崩れしにくいのが特徴です。スープや炒め物・煮物などに向いています。
・キタアカリ
明るい黄色の果肉でホクホクとした粉質をしています。煮崩れしやすいのですが、レンジなどであらかじめ加熱し、長時間煮込ことを避ければ煮崩れの心配なく煮込み料理にも使えます。
・インカのめざめ
「アンデスの栗じゃが」の別名をもつ人気の品種です。鮮やかな黄色でねっとりとして甘みがあります。栗やナッツに似た風味を持ち、蒸しただけでもおいしくいただけます。
旬
6月~10月がおいしい季節です。 北海道が8割を占め、その他に長崎県、鹿児島県、茨城県、千葉県などで栽培されています。
栄養と効能
抗酸化作用のビタミンC、体内の塩分調整に役立つカリウム、腸が環境を整える食物繊維が豊富です。
安全に食べるには?
たわしできれいに洗い、芽を取り除き、きちんと水にさらしましょう。
また、皮が緑色になっている部分も厚めに取り除きましょう。 じゃがいもの芽や皮が緑色になっている部分には、「ソラニン」という毒素が含まれています。
このソラニンを大量に摂ると、下痢や腹痛、めまいなどを起こすことがあります。ソラニンは水溶性なので、皮をむいたあと水にひたすといいです。
保存方法
常温保存ができます
土をしっかり払い、光が当たらないよう紙袋などに入れて冷暗所に保存します。3~9ケ月保存できます。
冷凍も可能
利用しやすい形にカットして、5分水にさらしたものを、冷凍保存用の袋に入れて冷凍します。炒め物などに冷凍のまま使います。
おいしい食べ方
ゆで方
・お鍋でゆでる場合
よく洗ったいもを皮のままなべに入れ、かぶるくらいの水を注ぎフタをして火にかけます。 沸騰したら中火にし、竹串がすっと通るまでゆでます。皮付きでゆでるとホクホクとした味わいになります。
・たくさんゆでる場合
圧力鍋で5分圧力をかけます。ゆでるより蒸す方が、ビタミンCを失わないのでおすすめです。
・お手軽レンジでも
電子レンジの場合は、ラップをしないで3分加熱し、ひっくり返して1分加熱します。竹串がスッと通ればできあがりです。
ラップをすると加熱ムラがでやすいので、ラップをしないかふんわりするようにしましょう。
おすすめレシピ
ハッセルバックポテト
スウェーデン発祥のじゃばらポテトのグリルです。簡単ですが見た目にインパクトあり。
材料(2人分)
じゃがいも 中2個
A オリーブオイル 大さじ4
おろしにんにく 1片分
パルメザンチーズ 小さじ2
塩 小さじ1/2
1.じゃがいもを洗い、皮付きのままで2~3ミリ幅に切り込みをいれます。いもの両脇に割りばし置いて切ると簡単です。
2.Aを混ぜ合わせ、1のいもにまんべんなくかけます。切り込みの中にも流し込みましょう。
3.220℃のオーブンで45分焼きます。 ※切り込みにベーコンや溶けるチーズをはさむのもおすすめ
カルボナーラ風ポテサラ
材料 じゃがいも 500g
ペーコン 50g
オリーブオイル 大さじ2
A 卵黄 2個
生クリーム 150ml
パルメザンチーズ 大さじ3
1.じゃがいもを洗い、皮つきのままゆでます。ザルに上げて皮をむき、ひと口大にきります。 ベーコンは1cm巾に切ります。
2.オリーブオイルとベーコンを中火にかけてこんがりと焼き、じゃがいもを加えて炒め、Aを混ぜ合わせて加え弱火にします。
3.全体にからめ、少し煮詰まったらブラックペッパーをかけます。
水を使わない肉じゃがのレシピです。いつもお世話になっていま~す。
【農家のレシピ】我が家の無水肉じゃが by FarmersK
まとめ
いかがでしたか?じゃがいもの選び方は
- 重みがありふっくらと丸いもの
- 皮がなめらかで、重量感があるもの
でした。
じゃがいもは、見た目で傷んでいるもの以外はあんまり外れって感じたことのない野菜ですよね。
ただ、芽が出たり緑色になったものについては注意が必要で、捨ててしまうのではなく適切に下処理すれば、おいしくいただけることがおわかりいただけましたでしょうか。
じゃがいもは保存性もよく、様々なお料理にも使える家庭のお助け野菜のひとつです。適切な下処理をして上手に付き合ってゆきたいですね。