白菜はどこから使う?外側と内側で違いはあるの?味を落とさない方法は?

白菜はどこから使う?外側と内側で違いはあるの?味を落さない方法は? 葉茎菜類

冬になると鍋物には欠かせない白菜。

他の季節もサラダや浅漬け、煮物に炒め物まで
何かと使えて重宝しますよね。

カットされた白菜を使う場合、
はがしやすい外側の葉から使いがちですが
そのやり方は正しいのでしょうか?

白菜はどこから使う?
白菜を最後まで美味しく食べるには?
白菜の外側と内側の使い方は?

そんな疑問にお答えします。

白菜はどこから使う?

白菜はどこから使う?

外側から使いがちな白菜ですが、じつは内側から使うべきなんです。

白菜は内側から食べることで、最後まで美味しく食べられるんですよ。

その理由は、白菜には中心の芯の部分に『生長点』というものがあるから。

白菜は収穫されてからも生長点に向かって栄養や水分を送り届け、より大きくなろうとします。そのパワーはたとえ半分や1/4にカットされても、続きます。

ただ、白菜の栄養が外側の葉から中心の生長点に送られることで、そのぶん外側の葉は栄養や水分をなくし、しなびてしまうんです…。

栄養の中には旨みのもととなるグルタミン酸も含まれ、中心部分は甘く美味しくなる反面、外側の葉は味を落としてしまいます。

美味しさを保つなら、生長点のある中心部分を先に使ってしまうこと。

中心部分は外側の葉よりもともと糖度が高く、鮮度の良い美味しいうちに食べるのがおすすめです。

ええっ! 知らなかった… 今まで外側の葉から順番に使ってました…

カットされた白菜を1日置いておくだけで、中心の部分が盛り上がってきますよね。

中心が膨らんだ白菜

これも生長点によるもの。日がたつほどに外側の葉から中心部へと栄養が送られどんどん膨らんでくるんですよ。白菜の生命力には驚きますね!

白菜の美味しさを保つ! 保存方法は?

白菜の保存方法は?野菜室のイメージ

カットされた白菜と丸ごとの白菜では、保存方法も違ってきます。
正しく保存すれば白菜の美味しさを長くキープできますよ。

半分や1/4カット

ラップで全体を包んで、野菜室に芯の部分を下にして立てて保存します。

ラップで包むのは白菜の乾燥を防ぐだけでなく、切り口が空気に触れて酸化するのを防ぐためでもあります。

白菜を切って保存しておくと、断面が茶色くなることがありますよね。

白菜の切り口が茶色くなってしまうのは、白菜に含まれるポリフェノールの酸化によるもの。
食べても問題はありませんが、茶色に変色しているとあまり美味しそうには見えません。ぴっちりラップして酸化を防ぎましょう。

この状態で1週間ほど日持ちします。

ひと玉丸ごと

丸ごとの白菜は新聞紙で包み、涼しい季節なら冷暗所、それ以外は野菜室に芯の部分を下にして立てて保存します。
日持ちは2~3週間です。

ただし丸ごとの白菜も、外からは見えませんがカットされた白菜と同じように生長点へ栄養を送り続けています。そのまま保存すると、外側の葉の美味しさがどんどん失われてしまうんです。

丸ごとの白菜のばあい、カットするか外側の葉から使うしかありません。でもカットしてしまうと上手に保存しても日持ちは1週間ほど。長く保存するつもりなら外側から使いたいですよね。

じつは、白菜をひと玉保存するときの秘訣がありますよ。

ひと玉の白菜を保存するなら、生長点である芯の部分に爪楊枝をさしたり切り込みを入れる『芯止めをすること。

やり方は、芯の部分を竹串か爪楊枝で何度かさすだけ。これで生長点をこわすことができます。爪楊枝の場合は3分の2くらいまで刺すといいですよ。

これで、成長をとめて白菜を長く美味しく保存することができます。
試してみてくださいね。

そういえば、お店に並ぶ白菜の芯に切り込みが入っていることがあるけど、あれは『芯止め』だったんですね。

白菜を美味しく食べるなら部位別に使い分けよう!

半分にカットされた白菜

白菜を半分に切ってみると、真ん中の葉は黄色く外の葉は緑色をしていますよね。
見た目の違いだけでなく、食感や味わいにも違いがありますよ。

白菜の外側の葉は?

緑色の部分にはβ‐カロテンが豊富に含まれています。

油と相性が良いので肉類などと一緒に炒め物にするのが最適。火の通りを早くするには斜めに削ぎ切りにしておくのがおすすめです。

白菜の内側の葉は?

内側の葉は甘みと柔らかさがあるので、煮物や鍋物に最適です。

じっくり煮込むと柔らかくなる芯は、定番の鍋物の他にもクリームシチューやクリーム煮などに使っても美味しいですしグラタンにも合いますよ。

また、浅漬けにも芯の部分はぴったりです。白菜の重さの2%の塩をもみ込んで重しをしてからしばらくおき、水気が出てしんなりしたらもう食べられます!

白菜の中心の葉は?

白菜サラダ

黄色い中心の葉は柔らかく甘みが強いので、サラダや和え物など生のまま食べるのがおすすめ。白菜で作るコールスローも美味しいですよね。

また、中華スープに使うと、甘みのある温まるひと皿になります。

白菜はどこから使う?外側と内側で違いはあるの?味を落とさない方法は? :まとめ

  • カットされた白菜は内側から先に使うと最後まで美味しい
  • 丸ごとの白菜は芯止めすれば、長く美味しさを保てる
  • 白菜は部位別に使うとより美味しく食べられる

白菜は収穫されても成長し続ける元気な野菜。ちょとした工夫で美味しさをキープして、白菜のもつ元気を丸ごといただくようにしませんか。

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