夏のビールのお友、「えだまめ」は大豆が熟す前の未熟果です。
子供も大人もみ~んな大好きですよね。
大豆と同じく「畑のお肉」と呼ばれるほど、たんぱく質を多く含み、大豆にはないビタミンCもたっぷり含む栄養価が高い野菜です。
ビールのお供やおやつとしても優秀な枝豆は、食物繊維も豊富でダイエットにももってこいなんですよね。
今回は、えだまめの選び方とおすすめの美味しい食べ方など、えだまめに関する情報を盛りだくさんでお届けしま~す。
旬のえだまめの選び方は?
黄色くなる手前の、豆がきれいに膨らんでいるものを選んでください。甘みがあり、フレッシュさが違います。
さやが黒っぽくなっているもの、黄色いものは古くなっていて、さやの膜がはがれて口に入ってきて食感が悪くなります。
さやにはうぶ毛があり、3つずつ豆がはいっているものが良いものです。1本の枝豆の木には3つ豆が入ったさや、2つのもの、1つのものができます。
この中で3つ豆が入ったものだけを選んで袋に詰められたものは、やはり食べやすく料理にも使いやすいですよね。
枝付きのえだまめであれば、枝の間隔が狭くさやが密集していてうぶ毛が綺麗についているものが新鮮です。枝付きの場合は、枝からさやを切り離すと一気に味が落ちるので、切り離したらすぐ茹でましょう。
えだまめの旬っていつ?
7月から9月が旬です。
それ以外の季節に手に入るものは冷凍されたもので、多くは台湾などからの輸入品になります。
千葉、山形、新潟、埼玉、群馬などで多く栽培されています。
えだまめに含まれる成分は?
たんぱく質、糖質(オリゴ糖など)や脂肪(半分近くがリノール酸)が豊富です。
えだまめの栄養と効能
ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをし、大豆サポニンには抗酸化作用があります。
リノール酸は動脈硬化の予防が、オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌を腸で繁殖させる働きがあります。
血行をよくするビタミンEは肝臓の働きを助けるのでお酒のおつまみにはぴったりなんですね。
冷凍のえだまめはどう?
冷凍食品に「冷凍のえだまめ」がありますが、ゆでたあとに栄養成分が失われないように急速冷凍をしているため、生のえだまめを茹でた時とほとんど栄養は変わらないそうです。
旬の時期ならやっぱり生のえだまめが最高なんですが、旬でなくても冷凍のえだまめを利用すれば一年中えだまめを楽しむことができますね。
美味しいのはもちろんですが、えだまめは綺麗な緑色も特徴のひとつ。チャーハンや炒め物、スープなどに少し入れるだけでも華やかになって、お料理が一段とおいしそうに見えますよね。
下ごしらえの方法は?
まず、さやを流水でこすり洗いします。
そのあと塩をふり、うぶ毛が取れるくらい揉みます。
えだまめは、結構汚れていることがありますので、しっかりもみ洗いしましょう。
多めの沸騰したお湯に、塩を入れてゆでます。
このときさやの片方を切り落としておくと、農薬が抜け味がしみ込みますよ。
保存はどうすればいい?
生のまま保存する場合は、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。味が落ちますので翌日には食べましょう。
枝つきのえだまめは、枝を1~2cmさやにつけて切り落とし、ビニール袋に入れて保存します。
冷蔵庫に保存してもいいんですが、一番のおすすめはすぐゆでることです。
冷凍する場合は、ゆでて水を切ってから冷凍します。冷凍庫で2ケ月ほどもちます。
食べるときは、冷蔵庫で自然解凍してください。
えだまめの種類はどんなのがあるの?
湯あがり娘
豆は緑色ですが、茶豆のような風味がある最近人気の品種です。
黒豆
コクとうまみがあります。9月ころに出回ります。
だだちゃ豆
とうもろこしに似た独特の香りと甘みの茶豆です。さやに茶色のうぶ毛があります。
茶豆系はふつうの青いえだ豆よりも、うまみを強く感じます。ただ独特の香りがあり、この香りが私はちょっと苦手です。味はとっても美味しいんですけどね。
おいしい食べ方はある?
おいしいゆで方
- 水に対して4%の塩を用意し、そのうち1/3の塩をえだまめにまぶして揉んでおきます。
- お湯を沸騰させ、残りの塩とえだまめを入れて4分煮ます。
- ザルに取り、うちわで手早く冷まします。
おいしい蒸し焼きの方法
- フライパンに重ならないようにえだまめを広げ、100mlの水を加えてフタをして中火で5~6分火にかけます。
- ザルに取り、塩をふって冷まします。
「ずんだ」って知ってる?
ずんだとは、ゆでたえだまめをさやから取り出して薄皮をむき、水少々と砂糖を加えてこまかくつぶした、えだまめで作ったあんこです。
おもちをこのずんだで包んだものが、ずんだ餅として売られています。素朴な甘みでとても美味しいですよ。夏の味なので、ぜひ和菓子屋さんで探してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
おいしいえだまめの選び方は
- きれいな緑色のさやで、豆がきれいに膨らんでいるもの
- うぶ毛があり、3つ豆が入ったもの
- 枝付きは格別
です。
また、購入したらすぐにゆでるのが、もっともおいしく食べるコツですね。
知っているようで知らなかったことなどありましたでしょうか?
えだまめは冷凍保存もできるので、お弁当や毎日のお料理のいろどりにチョイ足しして、たくさん食事に取り入れましょう。