「使いかけのピザ用チーズにカビ…」
ピザ用チーズを開封すると次に使うまでの間に
カビが生えてしまうこと、ありませんか?
ピザ用チーズは一度開封したら賞味期限内であっても、
カビが生えてしまうことがあります。
カマンベールやブルーチーズはカビが生えていても
美味しく食べられますが、ピザ用チーズのカビはどうなのでしょうか?
- ピザ用チーズのカビは食べても大丈夫?
- ピザ用チーズの開封後の賞味期限はどれくらい?
- ピザ用チーズにカビを生やさない方法は?
そんな疑問にお答えします。
ピザ用チーズはカビが生えやすいの?
ピザ用チーズは開封後冷蔵庫に入れていてもカビが生えやすいのですが、それはなぜなのでしょうか?
理由を考えてみました。
開封後は空気に触れてカビが生えやすい
ピザ用チーズはナチュラルチーズを削って作られているため、空気に触れる面積が多く雑菌やカビにも触れやすくなることからカビが生えやすいと考えられます。
チーズは栄養豊富でカビが生えやすい
チーズはビタミンC、食物繊維を一緒にとれば完全栄養食ともいわれているほど栄養価の高い食品。カビにとっても格好の栄養源となるようです。
手で触れることでカビが生えやすい?
ピザ用チーズを使う時に、つい袋の中から手づかみで取り出したりすることはありませんか?
きれいに洗ったつもりでも手には雑菌がついていますので、カビは生えなくても雑菌が繁殖する可能性があります。悪くすると食中毒の原因にもなりかねませんよ。
ピザ用チーズを扱うときは、清潔な箸やトング、またはビニールの手袋などを利用して素手では触らないようにしましょう。
ピザ用チーズのカビは食べても大丈夫?
ピザ用チーズにカビが生えてしまった場合、カビの部分だけを取り除いて食べていいものかどうか迷いますよね。
チーズには白カビや青カビの生えたものもありますから、もしかしてイケるのかも?なんて考える方もいるかと思いますが…
カマンベールやブルーチーズといったチーズのカビは、人体に害のないカビ菌を人工的に植え付けて生やしたものです。
一方でピザ用チーズに生えたカビというのは、パンやお餅に生えるカビと同じものです。カビ菌は空気中にもふわふわと浮遊していて、開封したあと空気に触れることでピザ用チーズに繁殖してしまったもの。
このカビ菌は食べてはダメなものです。
昔はカビの生えたお餅は削って食べたりしていましたが、これもNG。
カビは目に見える部分だけでなく、菌糸が食品の内部まで侵入しています。目に見えるカビの部分を取り除いても菌糸は残ったままですし、胞子もピザ用チーズの袋の中に充満していると考えられます。
そして目に見えるカビよりもさらに厄介なのは、カビ毒の存在です。カビ毒とはかびが産生する化学物質で、人や家畜の健康に悪影響を及ぼすものをいいます。
カビ菌の全てがカビ毒を産生するわけではありませんが、私たち素人がカビ毒を作るカビかどうかを見分ける手立てはありません。
加熱調理すればカビ菌は死んでしまいますが、カビ毒は高温に強くそのまま残ってしまうものもあるため、いったんカビの生えた食品は食べてはいけないのです。
カビの生えてしまったピザ用チーズは、残念ですが食べない方がいいですね。カビの胞子が飛び散らないように袋ごと密封して処分してくださいね。
もしかして、冷蔵庫の中にもカビ菌が住んでいるのかも?
カビ菌は低温の冷蔵庫内でも長期間生き続けるので、冷蔵庫の中もアルコール消毒しておくと安心ですよ。
ピザ用チーズの開封後の賞味期限はどれくらい?
ピザ用チーズの賞味期限は、未開封の場合は袋の記載の通りです。
開封したあとは、1週間程度を目安に食べきりましょう。
保存期間が長くなると、カビが生えたり発酵する恐れがあります。
カビの生えたピザ用チーズを気がつかずに食べたらどうする?
袋から取り出してピザやトースト、グラタンなどに調理したピザ用チーズ。
とろ~りとろける香ばしい香りは食欲をそそります。
「チーズ料理を食べてる途中でカビが生えてることに気が付いた」り
「食べたあとで何気なくチーズの袋を見たら、カビが生えててすごいショック!」
そんな経験をした方もいるようです。
私も半分に切ったグレープフルーツを食べてる途中で、お尻の部分にカビが生えているのに気が付いた経験があります。あれはショックでした…
カビが生えたピザ用チーズを気づかずに食べてしまったら、どうしたらいいのでしょうか?
まずは様子を見る
カビが生えていたとは言っても、チーズがドロドロに腐っていたりすれば臭いや味で分かるはずです。
強い刺激臭があったり、食べた時に舌がピリピリするような刺激がなければ腐っているわけではないので、すぐにお腹を壊したりもどしたりといった食中毒の症状が現れるとは考えにくいです。
また、加熱調理することでカビ菌自体は死んでしまったと考えられますので、症状がでる場合も軽い腹痛や下痢などで治まることが一般的なようです。
小さなお子さんや体力の落ちたお年寄りなどの場合はまずは半日程度様子を見て、具合が悪くならなければ心配の必要はないと思います。
症状が現われたら?
腹痛や下痢などの症状が現われたら、下痢止めなどの薬を使うのはひとまず控えてください。
下痢や嘔吐などの症状は、悪いものを排出するためにも体にとって必要なことです。薬で無理に抑えてしまうと体内に毒素が残ったままとなり、症状が悪化することも考えられます。
悪いものが全て出てしまえば症状も落ち着いてきますので、水分の補給に気を付けながら様子を見るようにしてください。
症状が長く続いたり酷い場合は、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。
ピザ用チーズのカビを防ぐには?
チーズはもともと保存食として作られたもの。ピザ用チーズも賞味期限こそ長いものの、開封すると初めにお伝えしたようにカビが生えやすい性質を持っています。
たとえ冷蔵庫に保存していても、悪い条件が重なると数日でカビが生えてしまうこともありえます。
そんなピザ用チーズのカビの発生を防ぐには、冷凍保存がおすすめです。
ピザ用チーズは密封して冷凍すれば1ヶ月は日持ちします。冷凍したあとも加熱調理することで、チーズの伸びはそのまま変わらず美味しく食べることができますよ。
まとめ
- ピザ用チーズのカビはパンやお餅と同じで食べてはダメ
- ピザ用チーズの開封後の賞味期限は1週間を目安に早めに食べる
- カビの生えたピザ用チーズを食べた場合は、様子を見て対処しよう
- ピザ用チーズにカビを生やさない方法は冷凍保存がおすすめ
今後はチーズにカビを生えさせずに保管できそうですね。せっかく買った美味しいチーズですから、正しく保存して最後まで食べきりましょうね。
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