美味しいぬか漬け食べてますか?
食べて美味しいぬか漬けですが、最近その美味しさだけでなく、発酵食品としての効果・効能も注目されています。
和食が世界遺産に登録されていますが、その理由のひとつがバラエティに富んださまざまな発酵食品にあるんだとか。
ぬか漬けは、世界に誇る日本の代表的な発酵食品なんですよね。
またぬか漬けにすることによって、おいしいだけでなく体にも嬉しい効果がいっぱいありますよ。
今回はぬか漬けの効果や効能、そしてどんな野菜がぬか漬けでおいしく漬けられるのかを、ご紹介します。
ぬか漬けの効果とは
ぬか漬けは食べて美味しいだけではなく、食べるとからだに嬉しい効果もあるんですよ。
ぬか漬けを食べることで得られる、効果や効能についてさっそくご紹介しますね。
ぬか漬けには、次のような効果が期待できます。
〇 腸内環境の改善
〇 免疫力向上
〇 アレルギー予防
〇 美肌
女性に嬉しい効果がいっぱいですよね。
最近は、女性だけでなく男性も美容や健康に気をつかう方が増えているそう。
それって、自分の体をいたわるという意味でも、とってもいいことだと思います。
では、ひとつひとつを詳しく見ていきましょう。
〇 腸内環境の改善
ぬか漬けに含まれる多くの乳酸菌は植物性の乳酸菌で、過酷な環境のもとでも生き抜く力があるといわれています。
このため生きたままで腸まで届きやすく、乳酸菌を毎日とることで、腸内細菌が活性化されて善玉菌が増え、腸内のバランスが整いやすくなります。
また、ぬか漬けにした野菜に含まれている食物繊維は便通をよくして、腸内細菌のエサとなります。このことから腸内環境が改善され、腸活には最適といわれているんですよね。
ぬか漬けをたくさんいただくと、便秘が改善されそうな予感がしますね(^-^)
〇 免疫力の向上
免疫力とは、からだが病気の原因となる病原菌やウィルスなどの外敵の侵入を防いで、機能を維持しようとする自然治癒力のことです。
ウィルスなどの外敵に、毎日おびやかされている私たちのからだを守ってくれるのが、免疫力。
ですが、冷えなどによって免疫力が落ちると、疲れやすくなったり体が重い、肌があれる、風邪をひきやすい、便秘や下痢になりやすいなど、さまざまな体の不調があらわれてきます。
ただの疲れだと思ってそのままにしていると、免疫システムのバランスが崩れて、怖い病気になりかねないんですよね。
これは気をつけたいですね。
〇 アレルギーの予防
ぬか漬けは、お米のぬかを原料として、主に野菜などを漬けて乳酸菌発酵させます。
乳酸菌はヨーグルトをつくるときの菌としても、よく知られていますよね。
腸内環境を整えて、お通じが良くなり、腸が整うことで次にお話しする美肌効果も期待できるんですよ。
〇 美肌
ぬかに含まれるビタミンB群は、たんぱく質の代謝を促すなど、美肌作りに役立ちます。
ぬか漬けにすることで、漬けた食材がもともと持っている栄養に加えて、ぬかのもっている栄養も一緒に食べることができます。
ぬか漬けを毎日いただいて、すべすべお肌を手に入れたいですね。
ぬか漬けの効果や効能について、ご紹介しましたが、スーパーフードともいわれるぬか漬けのすごさ、わかりました?
なんだか、無性にぬか漬けが食べたくなってきませんか?
そこで次に、ぬか漬けにはどんなものがつけられるのかをご紹介します。定番のものから、変わり種まで意外となんでも漬けられるんですよ。
ぬか漬けにはどんなものがつけられる?
ぬか漬けの定番は野菜ですが、それ以外にも加工食品や、お肉やお魚などの生ものも漬けることができます。びっくりしました?
ここでははじめての方にもおすすめの、定番の野菜からご紹介しますね。
ぬか漬けにピッタリのおすすめ野菜
- きゅうり 長めに漬けると酸味が増して、お酒のおつまみにもピッタリ
きゅうりは、アクが強いので、塩でもんで出てきた水気を切ってから漬け込みます。丸のまま漬け込んでもいいですし、早く食べたい場合は縦半分に切って漬けましょう。
常温でひと晩から1日で漬け上ります。 - にんじん 人参の甘さがぐーっと際立ちます
にんじんは、皮が酸化すると黒っぽくなります。色よくしたい場合は皮をむいて、適当な長さに切り、漬け込みます。
早く食べたいときは、塩もみしてから漬けるといいです。
常温で1~2日で漬け上ります。 - 大根 酸味が強めにつけあがるので、大根の上の部分が甘みもあっておススメ
大根は、適当な長さに切り、塩もみしてから漬け込みます。
1日ほど陰干ししてから漬けると、漬かりやすくて甘みもまししんなりした状態で漬けられます。
常温で1~2日で漬け上ります。 - なす 夏のぬか漬けの定番!色よく仕上げよう
なすは縦半分に切り、しっかりと塩もみします。水分をギュッとしぼってから漬け込みます。
常温で6~8時間で漬け上ります。 - かぶ 柔らかくてジューシー!ぬか漬けの人気者
かぶの葉を少し残して切り、大きいかぶは半分、ちいさいかぶはそのまま、塩もみしてから漬けます。葉も漬ける場合は、よく塩もみして水気をしっかり取ってから漬け込みます。
常温で1日。葉の場合は半日ほどで漬け上ります。 - オクラ 夏野菜といえばコレ!生のままネバネバを堪能できる
軽く塩をふって板摺りし、産毛をとってから生のまま漬けます。ヘタの部分は漬けてから切り落としましょう。先に切り落とすと、ぬるぬる成分が出てしまいます。
常温で10~12時間。短めにした方が、色よく仕上がりますよ。 - うり 夏だけ食材!スイカの皮も同じく食べられるよ
大きいものは、食べきれる分だけ切り分けて、ピーラーで薄く皮をむきます。たて半分に切ったら、スプーンなどで種を取り除いてから漬け込みます。
12時間~1日。 - 白菜 冬の定番!旬の季節は甘みが増しておいしい!
白菜は水分が多いので、いったん浅漬けにしてからぬか漬けにします。半分または4つ割りにした白菜の全体に軽く塩をふり、ビニール袋にいれて空気をしっかり抜きます。重しをして1~2日、水が出たら水分をよく切ってぬか床へ入れます。
1~1日半で漬けあがります。
ぬか床に漬ける野菜は、お料理に使う際の洗い方できれいに洗ってから漬け込みましょう。
あとで洗うんだからといって、そのまま入れてはダメですよ。
ちょっと変わった食材もおいしい
- みょうが 香味野菜は、おつまみにもピッタリ
根元の部分が漬かりにくいので、根元に縦に切り込みをいれて、そのまま漬けます。
12時間~1日で漬け上り。シャキシャキ感が欲しい場合は、早めに取り出して浅漬けでどうぞ。 - ごぼう 風味豊かなごぼうも、ぬか漬けOK!
ごぼうの皮には旨み成分が多いので、皮ごと漬けましょう。固めに茹でて、アクを取ってから漬け込みます。新ごぼうはアクやえぐみが少ないので、軽く塩もみしてから生のまま漬けてもおいしいですよ。
1~2日で漬け上り。
ついでにもっと変わり種もご紹介しますね。
- ミニトマト おしゃれ番長!ミニトマトのぬか漬け
皮がしっかりしていて漬かりが遅いので、皮に1~2か所切り込みをいれておくと、漬かりが早いです。熟して柔らかくなっているものは、ぬか床のなかでつぶれてしまうことがあるので、避けた方がいいです。
12時間ほどで漬かります。 - たまねぎ 生だと辛く、火を通すと甘い。ぬか漬けならどうなる?
薄皮を剥いて、まるごと漬け込みます。漬けあがったら、1枚づつ皮をむきながらいただきましょう。半分や1/4にカットすると、はやく漬けあがります。春たまねぎは、とっても甘くなるのでおススメですよ。
2~5日で漬けあがります。 - りんご フルーツだって美味しい
りんごのぬか漬けはありかなしか?漬け方や食べてみてのレビュー大好きな紅玉リンゴを、今回はぬか床にインしてみます。 甘味と酸味のハーモニーに塩気や旨みが加わると、一体どんなお味になるんでしょうか。とっても楽しみですね。 りんごのぬか漬けの作り方とそのお味について、ご紹介します。
まとめ
今回は、ぬか漬けの効能について、お伝えしてきました。
〇 腸内環境の改善
〇 免疫力向上
〇 アレルギー予防
〇 美肌
女性にも男性にも嬉しい、さまざまな効果がありましたね。
でももっと嬉しいのが、ぬか漬けにすることで、野菜の旨みが増して香りも良くなること。野菜を生のままで食べられるので、ビタミンの損失もおさえられますよ。
野菜嫌いのお子さんも、ぬか漬けにしたら食べられるようになるかもしれませんね。
ごはんのお供にも最高のぬか漬け。ぜひ、毎日の食事に取り入れてみませんか。