白菜は寒い季節のお鍋には欠かせない存在です。
サラダやお浸しに漬け物と一年中食べたい野菜のひとつでもあります。
そんな白菜ですが、外側の緑の葉って捨ててしまうことが多いですよね。
農薬の心配や汚れや傷み・枯れているなど理由はさまざまですが、
外側の葉は何枚剥いて捨てたらいいの?
そもそも白菜は剥く必要があるの?
外側の葉は食べられるの?
白菜を使う時に気になる、そんな疑問にお答えします。
白菜の外側の葉は剥くべき?
白菜の外の緑色の葉っぱの部分は、むいて捨ててしまうべきなのでしょうか?
その場合、どこまでむいて捨てるべきなのでしょうか?
汚れや虫くい跡を気にしだすとどんどん剥きすぎて、食べるところが少なくなってしまっては困りますよね。
白菜の外側の葉は何枚捨てる?
一般的には白菜の外側の葉は1~2枚捨てるという方が多いようです。
その理由としては…
- 農薬が心配
- 虫くいあとがある
- 汚れや傷み、枯れている
- 固くて青臭く苦みがある
白菜の外側の葉は、腐っていて食べられないというわけではないけれど、確かにどれも捨てる理由としては十分な気がしますよね。
傷んだところや枯れた部分を丁寧に取り除くのは結構面倒ですから、手っ取り早く捨ててしまうのが楽ちんです。
いっぽう昔から、『白菜は捨てるところがない』ともいわれているとおり、外側の緑色の葉も剥いて捨てたりせずに料理に使うというかたもいらっしゃいます。
私も白菜の外側の葉は、捨てずになるべく食べるようにしています。
白菜は、畑で育つ間に80~100枚もの葉をつけます。
収穫されるときには外側の青い葉は何枚も剥かれて出荷されます。その後店頭に並ぶ前にも、傷みや枯れた部分が捨てられていることもあると思います。
以前スーパーで購入した白菜を一枚ずつむいて数えてみたら、65~68枚ほどだったという話を聞いたことがあるんです。ということは…お店に並んだ時点で10枚から30枚くらいは剥かれていることになりますよね。
白菜は店頭に並ぶ前にはたくさん剥かれていると考えると、残留農薬はあまり気にする必要はないんじゃないでしょうか?
食べられる部分を捨ててしまうのは、もったいないという気持ちもありますよね。
とくに野菜は高騰するととんでもなく高くなってしまうので、そんなときは貴重な食材はできるだけ食べきりたいもの。
実際食されている方も多いです。
白菜の外側の葉は見た目や味は内側の柔らかい部分に比べると、固かったり青臭くなっていて多少味は落ちるというデメリットがあります。
けれども、傷んでいたり枯れていなければ、調理方法を工夫すれば美味しく食べることができるということですね。
そこで、今までは剥いて捨ててしまっていたという方のために、白菜の外側の葉の食べ方についてご紹介します。
白菜は外側の葉も食べられます
白菜の内側の葉は、『洗わずに使っている』という方もいますが、外側の葉はそのまま調理に使うというわけにはいきません。
白菜の外側の緑色の葉には程度の差はありますが、汚れや傷みがあることがおおいので、適切な下ごしらえで美味しくいただきましょう!
白菜の外側の葉の下ごしらえ
基本的には、白菜の外側の葉は良く洗って使えば食べても問題ありません。
農薬を心配されるかたもいますが、日本で作られた野菜の残留農薬の安全性は農林水産省がチェックしていますし、輸入食材についても検疫検査で安全性が確認されています。
また先ほど白菜の外側の葉は、もともとお店に並ぶ前にたくさん剥いて捨てられていることもご紹介しましたよね。
それでも汚れや農薬が心配という方も、『しばらく水に浸けておく』、『50℃洗いする』など少し手をかけることで、より安心して食べることができます。
50℃洗いとは、50℃のお湯で野菜を洗うとしなびてしまった野菜が元気を取り戻すという洗いかたです。
しばらく(30分~1時間くらい)水に浸けておくだけでも野菜はシャキッと元気になります。
そんなに待っていられないときは、50℃洗いを試してみると、短時間でシャキッとするのでこちらもおすすめです。
50℃洗いの詳しいやり方をこちらの記事でご紹介しています。
小さなお子さんがいて「どうしても汚れや農薬が気になる…」なんてときは、外側の葉1~2枚をむいてから使うといいですよ。安心して食べてもらえるのが一番ですからね。
ところで…白菜を洗う時は、上の写真のような洗いかたでは十分ではありません。
多少面倒ですが一枚づつ、白菜の葉をはがしてから洗うようにしましょう。
また面倒だからと切ってから洗う方もいますが、白菜に含まれるビタミンは水溶性なので切った後で水に長くさらしてしまうと溶け出して流れてしまいます。
切る前に洗ってからしばらく水につけて置けば、白菜はじゅうぶんシャキッとしますよ。
もしどうしても切った後でシャキッとさせたいのなら、30秒ほどの短時間だけ水に浸ける程度にとどめると栄養の損失を抑えられます。
白菜の外側の葉の食べ方は?
白菜の外側の葉はキレイなグリーンで、見栄えがしますよね。
とはいえ葉が硬く青臭さや苦みもあるので、柔らかく茹でておくとお浸しやゴマ和えにも使えて便利です。
白菜の外葉は白い芯の部分と、青い葉の部分を切り分けます。
青い葉の部分はしっかりゆでて水にとったらゆるめに絞って細かく刻んでおきます。
あとはだしと砂糖・醤油にすりごまを合わせて和えればゴマ和えに。
このとき多少濃いめの味つけにすると、苦みをやわらげることができますよ。
ほうれん草や小松菜のかわりの葉野菜として使ってくださいね。
また、蒸し物に使うのもおススメです。
シュウマイを蒸すときに下にレタスが敷いてあることが多いですが、白菜の外の葉を刻んでシュウマイや蒸し鶏、蒸し豚などの下に敷いて蒸します。これだけで白菜の外の葉も美味しく食べられますよ。
他にもスープに入れると彩りもよく、柔らかく煮た白菜は優しい美味しさになります。
白い芯の部分は肉厚で食べ応えがあるので、炒め物や鍋物、煮物などに使うといいですよ。
普段捨ててしまいがちな白菜の外側の葉も、調理次第で美味しく食べることができます。
ぜひ活用してみてくださいね。
まとめ
- 白菜の外側の葉はよく洗えば食べられる
- 汚れが気になる人や下処理が面倒なら1~2枚剥いてから使う
- 白菜の外葉はしっかり火を通して柔らかくすると美味しく食べられる
白菜は和食に欠かせない食材ですし、中華や洋食まで何にでも使えて一年中食べたい身近な野菜ですよね。
白菜の農薬を心配されて外側の葉を捨ててしまっていた方や気になりながらも食べていたという方も、適切な下ごしらえで安心して白菜を食べていただけたら幸いです。
白菜を美味しくいただくためのコツをご紹介しています♪
余った白菜は冷凍保存しちゃいましょう♪