れんこんは洗ってあるものと泥付きのものがありますが、
いつもどちらを選ばれてますか?
じつはれんこんは泥付きの方が日持ちがするんですよ。
泥がついていることで鮮度を保ってくれるためです。
そんな鮮度を保ってくれる泥つきれんこんですが、
店頭で見かけても選ばない方も多いようです。
「洗うのが面倒そう…」
「シンクを泥で汚すのが嫌」
「泥の臭いが苦手」
泥付きれんこんの洗いかたを知っておくと、
つぎに手に取るれんこんは泥付きになるかもしれませんね。
今回は泥付きれんこんの洗い方や穴に泥が入ってしまった時の対処法、
れんこんの保存方法をご紹介します。
泥付きれんこんの洗い方は?
泥付きのれんこんを扱ったことのない方のなかには、
「シンクを泥で汚したくない…」
「泥の臭いが嫌…」
と考える方も多いようです。
そんな方へシンクを汚さずにれんこんの泥汚れをきれいにする方法をご紹介します。
まず作業は新聞紙の上で行うことです。
新聞紙の上で泥を落とせば最後にポイと捨てるだけなので楽ちんですよね。
さらに泥に触れると指先がどうしても汚れてしまうので、気になる方はビニールの手袋もしておくのがおすすめです。
シンクを汚さないためには、洗う前にある程度れんこんの泥を落としておくのがポイントです。
れんこんはいくつかの節がつながった状態で育ちます。繋がったれんこんなら、一節ずつに切り分けましょう。
下の写真は3つの節がつながっていますが、切り分けるのはこの節と節の間の部分です。
このとき節どうしの真ん中でカットするように気をつけると、れんこんの穴の中に泥が入り込むのを防ぐことができますよ。
次にれんこんがパックされていた発泡スチロールのトレイなどを小さくカットして、れんこんの泥をある程度かき落とします。なければ割りばしなどれんこんの皮を傷つけないような少し柔らかいものを探してくださいね。
あとは新聞紙でれんこんの泥をきれいにこすり落とします。節の部分は泥がたくさんついていますので、念入りに。
泥がきれいに落とせたら、節の部分を切り落としておきます。そしてボウルにためた水でやさしくれんこんを洗いましょう。
洗ったあとのボウルの水の上澄みはシンクに流し、泥は新聞紙で拭き取るようにするとシンクにあまり泥汚れがつかずにれんこんを洗うことができますよ。
れんこんの穴に入った泥はどう洗う?
れんこんを購入した時にれんこんの穴に泥が入り込んでいることがあります。
泥付きのまま節の途中でカットされたものや、収穫するときに折れてしまったれんこん、傷がついてそこから泥が入り込んだなど理由は様々ですが、れんこんの穴の泥を落とすのは結構大変!なるべくなら洗う手間を省きたいものですよね。
泥付きのれんこんは途中でカットされていない節から節までのものを選ぶのが一番です。
節の途中でカットされているものはなるべく購入前にチェックして、れんこんの穴の中に泥が見えたらそのれんこんは選ばないことです。
でも気がつかずに買ってしまった場合も、れんこんの穴の泥汚れを落とす方法はありますよ。実際に私がいつもやっているのでお試しくださいね。
泥がまだ柔らかい場合は流水でも洗い流すことができますが、乾いてしまった泥はこびりついてなかなか落とすことができません。まずはしばらく水につけて泥を柔らかくしておくと落としやすくなりますよ。
それでもとれない頑固な泥は、こすり落としてみましょう。
れんこんの穴の泥汚れ:菜箸や割り箸を使って洗う
れんこんが真っ直ぐで穴が大きいときは、菜箸や割りばしをつかって泥をこすり落とします。
先ほどのつけて置いた水の中で菜箸やお箸を穴に入れてくるくる回して洗います。
穴が小さい場合は竹串などでも良さそうですね。落ちにくければガーゼやキッチンペーパーを巻き付けるときれいになりますよ。
れんこんの穴の泥汚れ:ブラシを使って洗う
れんこんが曲がっていたり穴が小さいときは、ストロー用の細いブラシを使って洗ってみましょう。ストロー用のブラシは曲がるので小さなれんこんの穴にもフィットしてきれいに洗えます。
こんな感じのものです。100円ショップにもありますよ。
れんこんの穴の泥汚れ:カットして洗う
れんこんの穴が小さすぎたり曲がっている時は、カットしてから洗う方法もあります。穴に沿って縦にカットしたら、歯ブラシやストロー用のブラシで縦にサーっとこすればきれいに泥を落とせます。
ただこの方法だと輪切りで使いたいようなお料理には向いていませんよね。れんこんは輪切りにすると可愛らしく料理にも映えるので、人気の切り方ですよね。
輪切りにして使いたい場合は横に5cmくらいの幅でカットして、綿棒やつま楊枝でこするという手もあります。ベビー用のめん棒なら細いので小さい穴も洗いやすいですよ。
お使いのお料理に合わせて、洗いかたも変えてみるといいですね。
もしこれまでの方法でも穴がきれいにならないのなら、それはれんこんの穴が変色しているか傷んでいるのかも知れません。
れんこんが酸化して変色しているだけなら酢水につければ色は薄くなりますが、傷んでいる場合はよく確認して食べないようにしましょう。
れんこんが柔らかくなっていたり異臭がする場合、さわるとぬめりがある場合は傷んでいる可能性がありますのでその部分は切り落としてしまいましょう。全体に広がっているようならそのれんこんは腐っていると考えられますので、諦めて処分する方が安全です。
泥付きれんこんの保存方法
まだ使う予定のない泥付きのれんこんは、泥の付いたまま保存しておくのがベストです。
れんこんは泥の中で育つため、光や空気に触れたり乾燥するのが苦手です。
保存するときはれんこんが空気にさらされたり乾燥しないように、新聞紙やポリ袋を使って保湿&密封するように気を付けるといいですよ。
泥付きで丸ごとのれんこんの保存
泥付きれんこんを新聞紙やキッチンペーパーで包んだら、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
れんこんの旬は冬。旬の気温が低い時期であれば、暖房のない冷暗所での保存も可能です。
こうしておけば2~3週間は日持ちしますので、長く保存できて嬉しいですね。
泥付きで節の途中でカットしたれんこんの保存
購入時に泥付きで節の途中でカットされていたれんこんや、ご自宅で使う分だけ切り分けた場合も泥の付いたまま保存した方が長持ちします。
ラップで切り口を空気に触れないようにぴっちり包んだら、丸ごとのれんこんと同じように新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存します。カットしたものは冷蔵庫に入れておきましょうね。
たとえラップで包んでも一度空気に触れたれんこんはその部分が酸化して茶色く変色し、丸ごとのれんこんに比べると傷みが早くなります。10日ほどを目安に使うようにしてくださいね。
泥を洗い落としたれんこん
購入時に泥が洗い落とされていたり、泥付きのれんこんを洗ったけど使い切れなかった。
そんなときは、泥付きのれんこんに比べると日持ちは短くなりますが、ラップで全体をぴっちり包んでおけば大丈夫です。
ただし切り口や皮の表面が空気に触れて酸化し徐々に茶色く変色していきます。傷みも早まりますので、1週間を目安に使うようにしましょうね。
泥付きれんこんの洗い方は?穴に入った泥は大丈夫?保存の仕方は? まとめ
- れんこんの泥は水で洗う前にきれいにこすり落としておけば、シンクを汚さず臭いもあまりしない
- れんこんの穴の泥は菜箸やブラシのこすり洗いで落とせる
- 泥付きれんこんは泥が付いたまま保存すると長持ちに
れんこんは泥付きを選ぶと、泥が美味しさを保ってくれます。泥を落とすのは手も汚れるしすこし手間ではありますが、れんこん本来の風味を味わうことができますよ。
一度泥付きのれんこんを試してみたら、もうスライスした水煮れんこんには戻れなくなるかもしれませんね。