にんにくをちょっと加えるだけで、お料理の風味がアップしてとてもおいしくなります。にんにくは常備しているってご家庭も多いですよね。
にんにくは野菜の中ではわりと長持ちする食材ですが、気がついたら芽がでてしまったってこと、ありますよね。にんにくの芽は毒性がなく食べられますが、にんにく自身の香りや食感、そして栄養も芽にとられて失われてしまっています。
今回は知ってるようで知らない、にんにくの旬や選び方から芽が出ない上手な保存法までをご紹介します。
にんにくの旬
5月~9月が旬の時期です。
国産物は青森県産が7割を占め、その他の季節は中国産などの輸入物が通年出回ります。
5月~6月頃に新物が出回り、それ以外の時期は低温で貯蔵された物になります。
にんにくの栽培時期
にんにくの栽培は、秋ぐちの10月~11月ころが植え付け時期で、翌年の梅雨入り前の6月くらいが新物の収穫期です。
にんにくの選び方
にんにくは選び方によって、保存性が変わってきます。良いものを選ぶと保存性が高まりますので、よく状態を見て購入しましょう。
〇 選ぶべきもの
- 茎の部分が良く締まっている
- 粒が大きく重くてかたい
- 皮が白く乾燥した大ぶりの物
- お尻が乾燥してカラカラに締まっている
- 上から見て、一つずつの膨らみが均一
× 選ばないほうがいいもの
- 軽くて粒が多い →中身があまり無い
- 芽が出ていたり、変色しているもの →貯蔵が不適切で状態が悪い
- 外の皮がひび割れているもの →乾きすぎている
にんにくの保存方法
にんにくは芽が出ることで栄養分や水分が取られ、香味や食感が悪くなるので、芽を出さないように保存することが大切です。ここでは、にんにくの保存方法として常温・冷蔵・冷凍・漬ける・干すの5つをご紹介します。
にんにくはスーパーなどで、まるごとの場合とバラで袋入りになったものが購入できます。
丸ごとの場合は常温
丸ごと購入した場合は、常温での保存が可能です。ただし購入時期や新物か貯蔵物かによって、保存期間が異なってきます。
そのままネットなど通風性のある袋に入れて、風通しの良い冷暗所に吊るして保存します。皮が湿気を帯びるとカビが生える原因になります。また、香りも失われてしまいます。ビニール袋に入って売られている場合も、袋から取り出してから吊るしましょう。
時期にもよりますが、1ケ月以上保存できます。
10月以降は、ちょうど植え付け時期と重なるため芽が出やすくなります。早めに使うか、冷凍保存するといいですよ。
新物(6月ころ)を購入した場合
新物を購入された場合は、秋頃までは常温で吊るしておいても芽は出てきません。秋になると植え付け時期になり芽が出てきやすくなりますので、そのころまでに食べるか、冷凍保存などに切り替えるといいです。半年ほどの長期保存ができますよ。
直売所などで旬の取れたての乾燥していないものが、茎付きで販売されていることがあります。そんなときは、格安で販売されていることが多いので、ぜひ購入してみましょう。
保存する場合は、茎を紐などで結わえて風通しの良い場所に陰干しするといいです。
皮をむいたものやバラ売りのものは冷蔵
バラで購入したものや使いかけ、皮を剥いたものなどは、常温では日持ちがしません。
キッチンペーパーで包んでから保存容器に入れて、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。2~3か月は保存が可能です。
余った時は加工しよう!
漬ける
使いかけや、丸ごと買って使い切れない場合は、オイル漬けやしょうゆ漬けにすると、にんにく風味の調味料ができあがります。
煮沸消毒して乾燥させた瓶ににんにくを入れ、にんにくにかぶるくらいのオリーブオイルまたは醤油を入れるだけです。数日で風味が移り、使えるようになります。冷蔵庫で1~2ケ月保存ができます。にんにくは用途によってお好みで、すりおろしやみじん切り、スライスなどでどうぞ。
干す
干すことでも保存性が高まります。そのままおつまみとしても食べられますし、にんにく醤油などに干したにんにくを使うと、生の場合よりも保存性が高まりますよ。
にんにくを薄くスライスし、天日に2~3日干すだけで干しにんにくができます。食品用乾燥材とともにビンや保存袋などに入れて常温で保存ができます。
そのまま食べてもサクサクで美味しく、炒め物や煮物に生のにんにくのように入れても風味がでます。ただし、乾燥しているので焦げやすいため、炒め物に使う場合は注意が必要です。
自然乾燥はカビが大敵です。晴天が続く日を選び、夕方には屋内に取り込みましょう。
長期保存なら冷凍で
あとで使いやすいように外の皮をむいて1片ずつに分け、フリーザーバックなどに入れて冷凍しましょう。薄皮はお好みで。生の状態で薄皮を剥くよりも、冷凍した後の方がわりと剥きやすいのでつけたままでも大丈夫です。1年ほど保存ができます。
まとめ
にんにくの保存は、常温・冷蔵・冷凍・漬ける・干す の5つの方法があります。 にんにくはほおっておくと芽が出てしまうことがありますが、芽が出ることで栄養や香り、食感などが損なわれてしまいます。
ご紹介した方法を使ってうまく保存し、上手に使っていただけると幸いです。