クリームチーズはフレッシュな美味しさが魅力ですが、
日持ちが悪く保存の難しい食材です。
使いかけのクリームチーズは
硬くなったりカビが生えてしまったりして
美味しく食べられなくなることも。
そこで今回はクリームチーズの美味しさを保ったまま
冷蔵・冷凍保存するためのコツを紹介します。
冷凍すると長く保存できるのでおすすめですよ。
クリームチーズってどんなもの?
「クリームチーズと他のチーズとの違いがあまりよく分からない」
という方のために、クリームチーズについて少しご紹介しますね。
クリームチーズは生乳とクリームを乳酸発酵させてから水分をとりのぞいただけの、熟成されていない軟らかいフレッシュタイプのチーズです。
見た目は白く、乳酸菌の軽い酸味と乳脂肪の豊かな味わいをもち、なめらかな舌ざわりが特徴です。
カッテージチーズやモッツァレラチーズ、裂けるチーズなどもこのフレッシュタイプに含まれます。
クリームチーズの食べ方は?
クリームチーズはそのままおつまみとしても食べられますが、パンやベーグル、クラッカーなどにフルーツやはちみつ、ジャムなどを添えて食べるのがおすすめです。
ツナとクリームチーズを混ぜたディップソースはオードブルにもなりますし、クリームチーズにドライフルーツやナッツ、スパイスを混ぜると手軽にお洒落なデザートが簡単にできあがります。
チーズケーキの材料にも欠かせないチーズで、作ったことのある方も多いのではないでしょうか?
私もチーズケーキ大好きです!
冷蔵庫から出したてのクリームチーズはやや硬いので、食べる前に常温に戻しておくと柔らかくクリームのようになめらかな舌触りになり、扱いやすくなりますよ。
どんなクリームチーズがあるの?
クリームチーズには、プレーンの他にもハーブやナッツ、フルーツなどの風味がつけられたものなどバラエティも豊か。
日本のスーパーでもみかけることの多い『 kiri 』は、世界中で愛されているフランス産のクリームチーズ。
おつまみとして食べられる小さなキューブタイプをよく見かけますが、1キロサイズの大容量も販売されています。チーズケーキをよく焼くなら、この大きなサイズは魅力的ですよね。
クリームチーズの保存で気をつけることは?
クリームチーズの賞味期限は1ヶ月ほどのものを多く見かけます。
メーカーによっては、3ヶ月~6ヶ月ほど日持ちするものもありましたよ。
雪印メグミルクのクリームチーズは150日。
先ほどご紹介した『kiri』は製造後9ヶ月となっていました。
そんなにもつのなら、安心して大きなサイズを買っておけますね。
「クリームチーズは賞味期限が長いので、冷蔵庫に入れておけば安心」
と思いがちですが、賞味期限や消費期限は未開封の場合が前提になっています。
クリームチーズを開封したあとは、この期限はあてにならないため注意が必要です。
パッケージをみてみると「開封後はお早めにお召し上がりください」との記載があります。
確かにクリームチーズは開封して1週間もするとカビが生えてしまったり、風味が落ちてしまいやすいですよね…。チーズはカビが生えやすいのです。
クリームチーズを美味しく保存するなら、次のポイントに注意しておきましょう。
- クリームチーズを乾燥させない
- 保存は冷蔵庫のチルド室で
- クリームチーズの開封後は1週間をめやすに使い切る
それぞれについて、ご説明しますね。
クリームチーズを乾燥させない
クリームチーズは乾燥に弱く、空気に触れてしまうと劣化しやすいもの。
またもともと水分を多く含むため、カビが生えてしまうことも多いのです。
このため、クリームチーズはなるべく空気に触れないようにして、冷蔵保存することが大切です。
クリームチーズやバターなど、箱に入った状態で売られていると、買った時の箱でそのまま保存しがちですよね。箱のフタは開け閉めしやすいかたちになっていますものね。
でもじつは、箱のままだとクリームチーズの切り口が空気に触れやすく、水分が抜けてしまって固くなりがちなんです。
乾燥を避けるにはクリームチーズの切り口をラップでぴっちり包み、そのうえでフリーザーバックなどに空気を抜いて密封保存するようにしましょう。
クリームチーズは冷蔵庫のチルド室で保存
クリームチーズは発酵食品です。
開封するとどんどん発酵がすすんでしまうため、できるだけ低温で保存する必要があります。
このため冷蔵庫の中でも一番温度の低いチルド室に保存しておくのがおすすめ。
クリームチーズだけでなく納豆や味噌などの発酵食品も、チルド室に保存すると長く美味しさを保てますので覚えておいてくださいね。
チルド室がないときは、冷気は下にたまるので、冷蔵室の一番下の段に入れるといいですよ。
開封後は1週間をめやすに使い切る
クリームチーズはフレッシュタイプのチーズ。鮮度がおいしさを左右します。
開封したあとは賞味期限にかかわらず早めに食べ切るのがおすすめです。
遅くても1週間以内には食べきるようにしましょう。
クリームチーズを長期保存する方法は?
クリームチーズの開封後に使い切れないときや、賞味期限よりも長く使いたい場合は冷凍保存することもできます。
ただし冷凍したクリームチーズは冷凍前とは食感が違ってくるため、メーカーによってはおすすめされていないところも。
確かに冷凍したクリームチーズは、そのまま食べると多少水分が分離してパサついたり、滑らかな食感がなくなって舌触りが悪くなってしまうことがあります。
でも、調理するときに加熱するのであれば、気にならない程度には戻りますのでご安心を。
使い切れなかったクリームチーズを冷凍するかどうかは、お好みで選んでみてくださいね。
クリームチーズの冷凍のしかたは?
クリームチーズを冷凍するなら、まずは空気に触れさせないように注意しましょう。
クリームチーズが空気に触れていると、霜がついてしまい風味が落ちたりカビが生えやすくなります。また空気に触れて乾燥することで水分も抜けてしまいます。
さらに使う時のことを考えて、使いやすいサイズに小分けにしておくことも必要です。
大きいままの塊りをそのまま冷凍してしまうと、冷凍庫から出したてのクリームチーズは硬くて切ることができませんが、柔らかくなるまで待つとなると解凍が進んでしまいますよね…。
残りをすぐに冷凍庫に戻しても、解凍と冷凍を繰り返すことになり風味が落ちてしまうことに。
クリームチーズを冷凍するときは、使いやすいサイズに切り分けてからラップでぴっちり包み、フリーザーバックに入れて空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れましょう。
こうしてしっかり密封しておけば、クリームチーズを1ヶ月保存できますよ。
ただ冷凍している間も風味はだんだん落ちていくので、美味しいうちに食べきることをおすすめします。
冷凍したクリームチーズの解凍方法は?
水分の多いクリームチーズは、冷凍すると水分と油分が分離してパサパサになりがちです。
これを避けるには、解凍方法に気を付けることが大切。
上手に解凍すれば、分離することなくなめらかなクリームチーズが味わえますよ。
加熱して使うなら解凍不要
冷凍したクリームチーズを加熱調理するのなら、解凍しなくても凍ったままで使うことができます。
例えばキューブ状にカットしたクリームチーズをフライにする場合は、凍ったまま衣をつけて揚げても大丈夫。
グラタンやパスタのソースを作るときも、凍ったクリームチーズをそのままお鍋やフライパンに入れてしまえばいいので解凍の手間が省けて楽ちんです。
もしクリームチーズが分離してしまっても、よくかき混ぜれば問題ありませんよ。
上手な解凍の方法は?
冷凍したクリームチーズを使うときに、急いでいるからといって電子レンジで解凍してしまうのはNGですよ(^-^)。
電子レンジで高温加熱されたクリームチーズは、急激な温度変化により水分と油分が分離してボソボソとした食感になりがちです。
これを避けるには、クリームチーズの解凍は冷蔵庫でゆっくり行うこと。
分離が少なければ少ない程、解凍後によく混ぜることで冷凍前の状態に近づけることができます。
時間はかかりますが手間はかからないので、クリームチーズを使う予定の前の晩から冷蔵庫へ移しておけば、ほぼ解凍できていると思いますよ。
「使おうとしたけどまだ凍ってた」なんてことのないように、大きなかたまりのときは早めに冷凍庫から取り出しておきましょう。
わたしも解凍がたりず、あせったことが。
早めの解凍はたいせつですね。
まとめ
- クリームチーズの開封後は、乾燥に注意し1週間以内に食べきること
- クリームチーズが余ったら、しっかり密封して冷凍すれば1ヶ月は食べられる
- 冷凍したクリームチーズは、分離しないよう冷蔵庫でゆっくり解凍すること
クリームチーズは新鮮なうちが一番美味しいので、早めに食べるのがおすすめです。
食べきれなくて余った場合は冷凍保存もできますが、だんだん味は落ちていきます。
冷凍したから安心と忘れてしまわないよう、クリームチーズは早めに食べるようにしましょうね。