スーパーでたまに見かける「生ひじき」。
お手頃価格になっていると、つい手に取りたくなりますよね。
生だからすぐに使えて便利そうだけど、
使い方も書いていないし買うのをためらってしまうことも。
「生ひじきはそのまま食べてもいいの?」
「生ひじきって下処理は必要?」
今回はそんなお悩みを解決する、
スーパーの生ひじきの下処理の方法と保存方法について解説します。
生ひじきって何?
乾燥ひじきは乾物ですが、生ひじきはその名前に「生」がついているんだから、水でもどす必要はなくすぐに使えて便利ですよね。
でも、本当に「生」のひじきなのでしょうか?
じつは、生ひじきは加工の段階で加熱がされています。
だから厳密にいえば「生」ではないんです。
ひじきは海からとりたての生のままだと、えぐみやアクが強く、長時間加熱処理しないと食べることができないのです。
ひじきの一般的な加工は、次のような工程で行われています。
- 春~初夏に収穫
- 産地で天日干し
- 水戻し、水洗い、塩抜き
- 蒸し上げるか煮る
- 乾燥、機械で異物を除去
1~5までの作業を経て乾燥されたひじきは、スーパーで見かける「乾燥ひじき」としてパック詰めされて販売されます。
一般的なスーパーで売られている「生ひじき」は、産地で流通している特別なものでない場合は、残念ながらこの乾燥されたひじきを戻したものなんだそうですよ。
ひじきの旬は2月~5月。産地でこの時期に見かける「生ひじき」は、収穫された後天日干しや乾燥されることなく、生のまま蒸すかゆでるかして売られている本物の「生ひじき」。
乾燥ひじきにくらべて、ひじきがぷりぷりでとっても美味しいんだとか!
海の近くにお住まいの方が、うらやましくなりますね。
この投稿をInstagramで見る
ひじきの旬の時期にスーパーで生ひじきを見かけたら、いちど「つやがあってぷりぷりしているか」をチェックしてみてください!
パックに「生ひじき」と記載されていて「水戻し」と書かれていなければ買いですよ。
お魚やさんなら本物の「生ひじき」に出会えるかもしれませんね。
ひじきに種類はある?
ひじきには、「芽ひじき」と「長ひじき」の2つの種類があります。
いつもどちらをお使いですか?
芽ひじきは「米ひじき」とも呼ばれ、ひじきの茎から出る芽の部分で、柔らかい食感です。サラダや混ぜご飯、炊き込みご飯に最適で、サッと炒め物にしてもOK。
この投稿をInstagramで見る
長ひじきはひじきの茎の部分で、芽ひじきと比べて太くて長め。もどした時に歯ごたえのよいものが良品なんだそう。
芽ひじきより歯ごたえがよいので、きんぴらなどの炒め物や煮物に最適。良く煮ることで、煮崩れやすくもなりますが柔らかな食感にもなってこちらも美味です!
ひじきは岩場に生育し、体長は40cm~1mくらいまで成長します。一本の原藻から採れる割合は、芽ひじきが約40%、長ひじきが約60%なんだとか。
ひじきは油との相性が抜群なので、煮物だけでなく、炒め物や揚げ物など幅広い調理方法で楽しむことができますよ。
ひじきの種類によってもそれぞれ食感が違うので、使うお料理にあわせてお好みで選んでみてくださいね。
ひじきの栄養は?
ひじきには「芽ひじき」と「長ひじき」がありますが、どちらが栄養価は高いのでしょうか?
答えは「どちらも同じ」。栄養価には、とくに違いがないようです。
一般的に海藻は「低カロリーで食物繊維が多く、ビタミンやミネラルが豊富」と言われています。
なかでもひじきは骨や歯の形成に不可欠なカルシウム、血液の循環を保つマグネシウムが豊富。その他にも甲状腺ホルモンの材料となって新陳代謝を促すヨウ素や、腸内環境の改善にも役立つ食物繊維もたっぷりと含まれています。
日本では古くから「ひじきを食べると長生きする」と言われていますが、頷けますよね。これにちなんで、敬老の日の9月15日は「ひじきの日」にもなっているとか。
【スーパーの生ひじきの下処理】どうすればいい?
「スーパーで生ひじきを買ったはいいけど、どう使ったらいいのかわからない…」
そんな方もご安心を。生ひじきの扱い方は、難しいことは全くありません。
生ひじきの下処理は、乾燥ひじきを戻すときと同じように、「ゆでこぼし」をするのがおすすめです。
一般的に乾燥ひじきを戻す場合は、「水で戻す」「お湯でゆがく」ことがあるかと思いますが、「ゆでこぼし」をおすすめする理由のひとつが、ヒ素をできるだけ除去するためです。
ひじきのヒ素は怖い?
ひじきには、発ガンリスクの指摘されている無機ヒ素が、他の海藻類と比べて多く含まれています。
でも「ヒ素だなんて怖い…。食べるのやめようかな。」なんて思うのはちょっと待って!
無機ヒ素には水に溶け出す性質があるので、ひじきの調理をするまえにしっかり下処理をすることで、無機ヒ素の含有量を格段に減らすことができるんです!
簡単!生ひじきの下処理
ヒ素の除去にも役立つ、生ひじきのゆでこぼしの仕方をご紹介します。
- 生ひじきを水で洗います。ボウルに重ねたザルにひじきを入れて、丁寧に洗いましょう。
- 沸騰したお湯に水気を切った生ひじきを入れて、再沸騰したら弱火で5分ゆでます。
- 生ひじきをザルにあげて、流水で20秒すすぎます。
農林水産省の調査結果によると、乾燥ひじきを水戻ししたあと水でひじきを洗うだけでもヒ素の含有量は5割減らすことができますが、ゆでこぼしをすることで9割も減らすことができるんだとか。これなら安全にひじきを食べられますよね。
また、この下処理をしたひじきの栄養素を調べたところ、鉄分、カルシウム、食物繊維は、7割以上残ったんだそう。下処理をしても栄養をさほど損なうこともないようなので、安心して使えますね。
少しの手間で、安心と安全を得られるので、ぜひ「ひじきの下処理はゆでこぼす」とよいことを覚えてくださいね。
下処理した生ひじきの保存方法は?
生ひじきの賞味期限は冷蔵しても2~3日ととても短かいので、冷蔵庫に入れたままにしておくとすぐに傷んで食べられなくなってしまいます。
生ひじきは下処理をしたら、すぐにお料理につかうのが一番おいしく食べる方法です。
でも、「買ったはいいけど、時間がなくて料理までできない…」なんてこともありますよね。そんなときは、上記の方法でサッと下処理をしてから冷凍保存してしまいましょう。
生ひじきは冷凍保存もできる?
ひじきは水分が少ないので、冷凍しても解凍後のドリップが抑えられ、さほど食感が変わることなく食べることができます。
冷凍のしかたも簡単ですので、小分けにして冷凍しておけば、色んなお料理にチョイ足しすることもできて便利!
やり方は、下処理した生ひじきを使う分量ごとに小分けにしてラップで包んだら、冷凍用の保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫に保存します。こうしておけば、1ヶ月は便利に使うことができますよ。
冷凍したひじきは、冷蔵庫で自然解凍するか、煮物や汁物なら凍ったままお鍋に入れるだけで使えます。
また、下処理してから調理したひじきも、同じように冷凍することができます。
ひじきの煮物を小分けにして冷凍しておけば、お弁当やあと一品というときに大助かり!

ひじきの煮物を作るときにこんにゃくを入れてしまうと、解凍したあとの食感が硬くなり残念なことに…。
こんにゃくは入れずに、大豆の水煮や油揚げ、高野豆腐などを使うと冷凍したあとも美味しく食べられますよ♪
ただし段々と味は落ちていきますので、2週間をめどに早めに食べるようにしましょう。
生ひじきの下処理|スーパーのはどうすべき? まとめ
生ひじきの下処理について、お伝えしました。
- スーパーの生ひじきは、乾燥ひじきを戻したものが多い(水戻しと記載)
- 本物の「生ひじき」も、蒸したり茹でたりの加工済(生ひじきと記載)
- 生ひじきの下処理は、ゆでこぼすとヒ素の除去ができる
- 生ひじきは冷凍すると1ヵ月もつ
日本人に不足しがちな栄養が豊富でカロリーが低く、いいことずくめの生ひじき。
いままでひじきの栄養価が高いことは知っていても、「扱い方が難しそう」となんとなく調理をためらっていた方も、意外と簡単に使えることがわかったのでは?
ひじきは適切に下処理をして冷凍保存しておけば、色んな料理に便利に使うことができます。
たっぷり下処理をして冷凍庫に常備し、毎日の栄養補給に役立てましょう。